パパもママも、同じように愛している。生んでもらって、おむつを取替えてもらって、小さいときからお風呂に入れてもらって、どうして、初経があったからといって、パパをきらいにならなければならないのか、どうして、パパと、腕を組んで歩いたり、お風呂に入ったり、一緒に寝たりするのが変態ポリーなのか、全然分らない。永久歯に生替ったときに、両親がきらいにならなかったように、初経後もきらいにはならなかった。それを非難する人こそ野蛮人で、無品性で、きっと、心に、厭なものがあるのだ。私は、ママが大好き、由加里が大好き、それと同じように、パパが大好きなのだ。でも、学校では、白い眼で視られた。自分は、何とも思っていないことだから、「ゆうべ、パパの背中を流していたらね、」と言ったら、友達が、「ええ?」と、非難の声をあげた。そのあとからは、いつの間にか噂になっていて、「ねえ、本当?」と聞いてくる子が、沢山いた。私は、何も恥ずかしくはない。いつもありのままに言った。うちのお風呂は広いから、私が入っているときに、お父さんが入ってくることもあるし、お母さんが入ってくることもある。反対に、私から入っていくことだってある。一緒になったときは、背中を流合う。親子なんだから、何をこだわることがあるのと。
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