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あの子は賢いから心配ありません。乳房に接吻しあえば、いえ、そこまでも行く前に、理解するでしょう。初だけ強張るかもしれませんけれど。もしかしたら、その必要が出来る前でも、その瞬間さえ捉えられれば、毛を抜いてやろうと考えています。厭な夢を見たのです。それも知っているでしょう？とにかく、あの夢のようなことにさせないためには、なるべく早く処置した方が良いかもしれません。考えてみれば、早過ぎていけないことはありませんものね。それから、何です、言わでものことと思いますが、念の為に。何しろ、私は、あなたに劣らない、実は、悋気の深い女なのですから。あなた、あの子に惹かれたりしたら承知しませんよ。あなたは、私だけ見ていれば良いのです。知っていますか、悔しいから、遂に、一遍も口に出さなかったけれど。私が、誰かに似ていて、その誰かに似ているものだから、私に一目惚したのだと、いつか言ってくれましたね。その誰かが、あなたの初恋の人だと、冗談めかして言った。私は、あのとき、そうだったの、と興味なさそうに見せていましたけれど、本当は、どんなにショックだったか。帰って、ママの胸の中で泣いたのですよ。可愛いと思ってください。私は、haughty でproud なことといったら、自分でも持余すほどですから、ママにさえ、わけは言わなかったし、まして、あなたに対しては、その誰か様が、一体、いずれのどなた様なのか、問質せるはずのものでもありませんでした。誰なの！
滋子の手書き原稿に忠実な翻字は以下で
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