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狂った世界

前回、ただのクズ野郎ディードはフレイヤの入魂によっていいやつになった。


「さ~て、早速世界創造しようかな」


 ディードはとりあえず世界を創造する。


「どんな世界なんですか? 」

  

 フレイヤは目の前に浮かぶ小さな世界を覗き込む。


「うんまあ、これは『完全なる不完全な世界アレス・ウムアルメン・ヴェルト』だね、あらゆる現象や法則が全て完全なランダムによって決定される世界なんだ」


 ディードはフレイヤの質問に答える。


「また適当な世界だな~、あ?! でも、そうすると、どうやって世界を観察するの? 」


 ヨグヨグがそう言う


「まあ、それはこの『を知り考え話す者クセロ・スケフトメ・ミラオ』が観察してくれるから」


 ディードは体が棒人間頭なのに顔は人みたいな存在である『を知り考え話す者クセロ・スケフトメ・ミラオ』を『完全なる不完全な世界アレス・ウムアルメン・ヴェルト』にくっつける。


「え~大丈夫か? 」


 頼りない見ための『を知り考え話す者クセロ・スケフトメ・ミラオ』にヨグヨグは怪訝けげんな態度を見せる。


「大丈夫だって! 『を知り考え話す者クセロ・スケフトメ・ミラオ』は全てすら内包する本質的な全てを完璧に無の領域まで事細かに観測し、俺たちに正しく教えてくれる、超優れものだからな」


 ディードがそう自信満々に行った後、部屋に帰ろうと後ろを向くと


「え?! 一つしか世界創造しないんですか? 」


 フレイヤが素っ頓狂な声を出す。


「うん、そうだけど」


 ディードは当たり前のようにうなず


「いやいや、もっと真面目にやりましょうよ」


 フレイヤが引き止めようとすると


「真面目もクソも……『完全なる不完全な世界アレス・ウムアルメン・ヴェルト』はなにもかも完全に制限なくランダムでさらに0秒で絶対的な意味での無限大のパターンをを行うから、あらゆる全てなんて領域では測れないほどの全てがその世界には詰まっている、つまり世界をいっぱい創ったのと同義だから、もうこれでおしまい」


 めんどくさそうに説明するディードに


「なまけものですか……まあ、いいでしょう休憩しましょう」


「そうだね、なんか肩こってきちゃったし」


 呆れながらも納得しエレベーターでロビーに向かう。


「やることないしロビーでゲームでもしようぜ! 」


 ディードがヨグヨグとフレイヤを遊びに誘うと


「はい、いいですね」


「うん、やろう」


 二人は誘いに乗った。


「で? なんのゲームをするんだ? 」


 ディードがそう聞くと


「そうですね~、う~ん」


 フレイヤが唸る


「う~ん、なにしよっかな~」


 ヨグヨグも唸る


「まあいいや、とりあえず謎ゲームでもしようぜ」


 ディードが謎ゲームを出しす


「そうですね」


「そうだね」


 二人とも謎ゲームすることに異論ははないようだ。


......................................................


「いや~、あそこでアティイナ決めていれば勝てたのにな~」


 ディードはさっきのゲーム内容のことを愚痴る


「いやでも、 あそこでアティイナ決めていても結局、我のグレスチのアテロイドの影響でフェヴユロのヘルテアが返り打ちにしていたから、結局貴様の負けだぞ」


 ヨグヨグは、そう反論する


「でもそうでも、俺のクレイトイのクオポヴェカでファヴォヘポがあったからどうなるかわからなかったぞ」


 ディードも負けじと言い返す。


「まあまあ、それだけ白熱した接戦でしたってことですよ」


 フレイヤが二人を落ち着かせていると


 三人は下から何か違和感がした。


「なんださっきの? 」


 ディードが、そう言うと


「今のは地下十階……ですね」


 フレイヤが違和感の正体を察知する。


「ディードの創った世界が原因なんじゃないの」


 地下十階にはディードの創った世界である『完全なる不完全な世界アレス・ウムアルメン・ヴェルト』しか無いのでヨグヨグはそう推測する。


「はあ~やれやれ手間のかかる」


 めんどくさそうにガリガリと頭を掻きながらディードがそう言って、地下十階に行く、そのあとフレイヤ、ヨグヨグの二人も跡を追う


 地下十階には小さいが人の形をした者が浮いていた。


「なんじゃありゃ? 」


 創った覚えの無いものがありディードは不思議そうな声を出す。


「あれは……『完全なる不完全な世界アレス・ウムアルメン・ヴェルト』が変質したものですね……どうやら何でもアリにしすぎたので、完全に理から外れた、全てすら超えた何か……あえて言うなら『超越世界フェアラート』になったんでしょう」


 フレイヤは淡々とそう言う


「どうやら『を知り考え話す者クセロ・スケフトメ・ミラオ』も取り込んだな、あれはもう絶対的で本質的で覆ることのない全知全能な存在になってやがるな……始末するのは誰にする? 」


 ディードが二人の方を見ると


「自分でやってください」


 フレイヤが冷たく言うが


「じゃあ、我がやる」


 ヨグヨグはそう言って、『超越世界フェアラート』を握りつぶし完全に消去した。


「怠けると、こうなるんですよ少しは反省してください」


 フレイヤがディードを注意すると


「ちっ! っせーな! 」


 口ではそう言いつつ、次はも少し丁寧にやろうかな……。と考えていた。

 

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