創作活動~初めての世界のつくり方~
前回、ディードは世界を創造できる、『森羅万象を創造する神の箱』という、素敵アイテムをゲットした。
「よっしゃああああ!! これで、俺専用の都合のいい妄☆想☆世☆界が好き勝手に創造できるぜ~、いっっっやはあああああああああああああああ!!! 」
全身を激しく動かし、歓喜にみちた表情で、喉が裂けそうなほどの大声でディードは叫ぶ。
「よかったですね」
フレイヤが冷ややかな目でディードを見つめる。
「ふうん……好きにほざけ……では早速、興奮のあまり漏らしてしまったうんこをきれいにするぞ……はあ! 」
ディードが掛け声を上げると、お尻にべっとり着いたうんこが消滅した。
「なんか、臭いと思ったら、こいつの糞の臭いかよ」
ヨグヨグが物凄く嫌そうなしかめっ面になる
「では、本番だ……、はあああ!! 」
ディードの掛け声と共に世界が創られる。
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「よし出来たな……」
ディードが満足げにつぶやくと
「どうかなさいましたか、ご主人様? 」
クールビューティーなメイド、名前は『蔡襄英令奈』がディードにそう言う。
ディードは、世界一の財閥の一人息子ということになった、もちろん英令奈もディードが創造した。
「いや、なんでもない」
ディードは最高に知的で気品ある返しをした。
「かしこまりました……それでは、お食事の用意が出来ていますのでお召し上がりください」
そう言って英令奈はディードを豪華な椅子に座るよう促す
「うむ」
ディードは椅子に座って今日の朝食、キャビア寿司、フォアグラステーキ、トリュフサラダ、フカヒレスープを食べ、学校に向かうことにした
もちろん、超絶セレブのディードは、徒歩や自転車、バス、電車といった庶民が使うものはには乗らない、全長1kmのリムジンで登校する。
リムジンの椅子にどっかり座っていると、学校に着いた。
「御坊ちゃま、学校に到着しました」
運転手のアナウンスがディードの耳に入る
「君、到着しました、ではなく到着いたしました、だからね、それぐらい勉強しようよ」
高貴なディードは運転手の愚かなミスを慈愛に満ちた心で注意する。
「大変申し訳ありません!! 」
運転手は声だけでも、地面に額を擦りつけんばかりとわかるぐらいの勢いで謝罪する。
「まったく、申し訳ありませんで済むと思っているの……本来なら解雇処分だが……慈悲深い俺は今月の給料3割カットで許してあげるよ、ありがたく思うんだね」
ディードが優しくそう言うと
「私の様な無様な失態を晒した愚かな者にそのような寛大な慈悲をお与え下さるだなんて……ありがたき幸せです! これから一生滅私奉公します! 」
運転手が涙を流し感激する。
今日もいい事をしたと、ディードは気分良くリムジンから降り、学校の教室に入る。
「ストップ」
ディードは時間を止める、そうすると世界の全てが凍りついたように動かなくなる、ディードと、フレイヤ、ヨグヨグの3人を除いて。
「なんでお前らがいるんだよ」
本来いるはずのない異物にディードは少し不機嫌になりながらそう言うと
「まあ、お前の創造する世界を見てみたいなー、なんてね☆」
ヨグヨグは舌をペロッと出す。
「そんなことよりですねディードさん、あなた性格が悪すぎですね、特にさっきの運転手のところなんて悪魔レベルに下衆じゃなきゃできませんよ」
呆れ切った顔のフレイヤがそう言うと
「いや、たまには下衆なことしたんじゃん……というか邪魔だから見るのは結構だけど、あっち行ってくれない? 」
ディードはそう言って、観察用の世界を創る。
「じゃあ、そうしますね」
「まあ、見物させてもらうよ」
フレイヤとヨグヨグが別世界に行く。
ディードは二人が別世界に行った後、時間を動かす。
「みなさん、おはようございます」
ディードが教室のみんなに挨拶をすると
教室の女子生徒全員つまりクラス全員が思い思いの挨拶を返す。
ディードはイケメンで天才でスポーツ万能で優しいため、全員美少女でしかも処女のこのクラスの女子生徒にモテモテだ。
「ディード、これ、あなたから借りていたシャーペンですわ……ありがとうございまし」
金髪碧眼縦ロールのお嬢様である『アリーシャ・エマルド・ルタ・カンルベールオルト』がシャーペンを手渡す。
「どういたしまして」
ディードがシャーペンを受け取ると同時にアリーシャの手に触れる。
「あう……!? 」
アリーシャは驚いたような声を出した後、顔を赤らめ、荒い息遣いになり、脚をモジモジとくねらせる。
「どうしたんだい? 」
ディードはそう言うが、実はアリーシャはディードに触れられただけで、発情モードに入ってしまうのだ、もちろんディードはその事を知っている
「なん……でも……ないですわ」
アリーシャは苦しそうにエロティックにそう返す
ディードは、これだけじゃあ面白くないなと思い、、『森羅万象を創造する神の箱』を使い、アリーシャの股間の涎の量を多くなるようにする」
「あれ? 君の脚になんか垂れてるよ」
ディードがそう言うと
「そっそれは……! 」
アリーシャの赤い顔が青くなる。
愛しのディード様に触れただけで股からいやらしい汁を垂れ流す、はしたない淫乱女と思われたくない……。
なんてことアリーシャ考える、ディードはもう知っていると知らないで。
「いや、でも調子悪そうだし……」
ディードが心配そうな口ぶりでアリーシャに言葉をかける
「だい……じょうぶですわ」
アリーシャは逃げるように、自分の席に戻る。
「うっわ……悪趣味……」
「気持ち悪いですね」
フレイヤとヨグヨグは、別の世界でディードのことを見て、ドン引きしながら、そうつぶやいた……。