人知を超えし人
『チーム・クイズ皇帝』
『チーム・インテリ』
『チーム・リサーチ』
『チーム・セージ』
『チーム・ゴット』
『チーム・ヨデフ』
6チームが『七つ欠片の秘宝』の一つである『堕天使の奏でる福音のトランペット』を賭けたクイズ大会の本戦会場に集結する。
「え~では私、司会進行アンドロが今回のクイズ大会のルールを説明させていただきます」
アンドロが慣れたしかし緊張した様子でそう言うと
6チーム全ての雰囲気がさらに鋭くなる
「え~、まず皆様には、クイズポイント100点が配られます、そして問題を早押しボタン形式で答えていただきます、あ、あと回答が間違っていた場合は、その問題の回答権は失われてしまします、そして問題に正解すると問題ごとにクイズポイントが設定されています、そしてそのポイントは2つの使い方があります、まず一つ全て自分のクイズポイントに加算する、二つ目に、そのポイント分を好きなよう他のプレイヤーに割り振り、そしてその分割り振られたプレイヤーはポイントを失ってしまいます、ただし自分とポイントを増やしつつ、他のポイントを減らすことはできません、またポイントが0になった場合、退場ととなります、一番最初に300点を超えるか他の参加者全員が退場となったとき残っているプレイヤーが優勝となります、以上ご理解していただけたら回答ボタンを押してください」
アンドロが礼をすると、少しずれた6つの音が響いた
「では、クイズ開始ー! まずは小手調べの問題から」
アンドロがそう言うと、6チーム全員がよく見える位置にある大きな電光パネルに問題が映し出されようとする。
1+1
それが最初の問題だった。
参加者と観客に騒がしくなる、しかしそれは、無理もないことだろうなぜなら、この問題はSANNSUUと呼ばれこの世のあらゆる学問との中で突き抜けて高度で難易度が高いからだ。
だが、そんな中、ただ一人いや、1チーム冷静に回答ボタンを押したものがいた
「2」
回答ボタンを押したもの、ディードが静かにそう答えると、正解と言う音声が流れた。
会場に衝撃が走る
「な……なんてやつだ……」
「凄すぎる」
「化け物め……! 」
参加者がいろいろなことを口にしているうちに
「30点か……じゃあ、自分の分に加算で」
ディードがそう答えると、ディードのパネルの数字が100から130に変わり、次のの問題が出る
3+2
ディードは余裕ぶっこきすぎて回答ボタンを押すのが遅れてしまう
ピンポーン
『チーム・ゴット』の知恵神ことモージュが回答ボタンを押す
モージュは顔を真っ赤にし汗を流す、答えに至る速度がディードに勝てないと悟ったモージュは、回答ボタンを押してから回答するスタイルにしたようだ。
そうしてしばらく経ち
「5だ……」
息を荒くしてモージュは答える、正解と言う声が流れる。
「よし! ポイントは45点……全て、『チーム・ヨデフ』に」
モージュがそう言うと、『チーム・ヨデフ』のポイントが95になる。
次々に問題が出されるが、全チームがポイントを『チーム・ヨデフ』の減点に使うが、『チーム・ヨデフ』の圧倒的な問題回答速度になんとか追いすがっているという感じだ。
20問目が終わった頃にはこんなポイント配分になっていた
『チーム・クイズ皇帝』100
『チーム・インテリ』100
『チーム・リサーチ』100
『チーム・セージ』100
『チーム・ゴット』100
『チーム・ヨデフ』145
21問目が出る
4+8
会場に衝撃が走る
KURIAGE、それはSANNSUUの一つTASIZANNの高度技法だ。
最早、人間に答えられる領域ではない、『チーム・ゴット』と『チーム・ヨデフ』の皆が勝負を捨てる、仕方がないことだ、いくら考えても答えの引っかかりもわからないんだから。
だが、『チーム・ゴット』はボタンを押す、人の知性を超えた存在であるモージュならわかる、鼻から血が出るほど脳を酷使する。
「12だ……」
モージュが正解を言う、20点分全てを使い、『チーム・ヨデフ』のポイントを下げる
40問目が終わった頃にはこんなポイント配分になっていた
『チーム・クイズ皇帝』100
『チーム・インテリ』100
『チーム・リサーチ』100
『チーム・セージ』100
『チーム・ゴット』100
『チーム・ヨデフ』180
41問目が出る
8-3
モージュは絶望する、超高度なTASIZANNすら超えるHIKIZANNはもうさっぱりわからないからだ。
そのあとはディード無双、速攻で優勝して、『堕天使の奏でる福音のトランペット』ゲットすると
「うん、良く頑張った! 今日は休んでいいぞ」
『サクシヤ』の神託が降りてきた
『堕天使の奏でる福音のトランペット』は『サクシヤ』にパクられたが、凄い超高級ホテルが目の前に出る。
「なあ、あの茶番なんだったんだ? 」
ディードがバツの悪そうな顔をすると
「「さあ? 」」
ヨグヨグとフレイヤはとりあえず適当に返した。