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英知を授かりしもの

 前回、ディードたち御一行は『七つ欠片の秘宝(セブンス・パンドラ)』の一つである『堕天使の奏でる(マラクサケト・)福音のトランペット(エヌギルベシャラ)』が優勝賞品のクイズ大会に参加することになった。


「ふう~流石に緊張するな……」


 深く呼吸しながら少し震えた声でディードがそう言うと


「だ、だ、だ、だ、だひひょうぶだって! 」


 カミカミになりながら、かなろ震えた声をヨグヨグはだす、緊張しているようだ。


「まあ、緊張しても仕方がないですし、落ち着きましょう」


 不気味なレベルで落ち着いた声をフレイヤは出す


「おーい、みんなー! 席に付けー! これからテストだぞー! 」


 スーツを着た34歳ぐらいで彼氏が一度もできたことなそうな女性が大きい声でそう言うと、会場内の騒然とした雰囲気が一気に静寂な雰囲気になり、皆が席につく。


 今回のクイズ大会の参加者は非常に多かったため、まずペーパーテストを行い、その結果の上位6チームが本戦に出場できるという仕組みだ。


 そしてその内容は古今東西あらゆるジャンルで、そのすべてがハイレベルだ。


「おーい、みんな! 配り終わったなー! 」


 大会参加者全員にテスト用紙が配られたのを女性が確認すると


「よーい、スタート! 」


 と言う、合図と同時に有史以来で最も難しいテストが開始された。


 しかし、ディードは超天才なためスラスラ問題が解ける。


 こうして、制限時間の15時間が終了したので


「はーい! そこまでー! 」


 女性の合図と共にテスト用紙は次々と回収される。


「結果発表は1週間後か……」


 ディードが遠い目でつぶやくと


「ディードスラスラ問いてたし大丈夫だって」


 ヨグヨグがお気楽に笑いながらそう返す


「今日はディードも疲れたでしょうし、買い物は私とヨグヨグですませますから、先に宿に戻っていてください」


 フレイヤがディードにそう言ってきたので


「じゃあ、そうさせてもらうよ」


 フレイヤの言葉に甘えディードは宿に向かう


 しばらくして、宿の自室のベットの上に少しの間だけ寝転がっていると、フレイヤが食事ができたと読んできた。



......................................................


 テストから1週間後、ディードたちは結果を知るため会場に居る。


「じゃあ、いくぞー! 」


 その場にいる皆がゴクリ……と唾を飲む


「まず6位は~」


 結果発表担当の人であるヘルメルが無駄に貯ためる


「『チーム・クイズ皇帝』だー! 」


 ヘルメルのその声と同時に、小汚いおっさん三人衆が立ち上がる。


「あ……あれは! 世界中あらゆるクイズ大会の優勝を総嘗そうなめしてきた伝説のチーム! 」


 モブが小汚いおっさん三人衆の凄さを解説する。


「1000点中738点だ」


 ヘルメルが小汚いおっさん三人衆に本戦参加資格証を渡す。


「く……俺たちが最下位とは、今回の大会は化物ぞろいだな」


 小汚いおっさん三人衆のうちのハゲが悔しそうに言うと


「ふっ……所詮はペーパーテスト、実戦では俺たちが最強ということを見せてやろうじゃないか」


 小汚いおっさん三人衆のうちのデブが不敵に笑う


「さすがリーダー」


 小汚いおっさん三人衆のうちのチビが尊敬の眼差しを送る


「次は5位の~」


 またヘルメルがためると


「あ、そういうのもういいんで」


 ヘルメルがヘルメルの上司っぽい奴に叱られると


「はい、わかりました、5位は『チーム・インテリ』だ」


 ヘルメルがそう言うと、メガネ三人衆が立ち上がる


「あ……あれは! 世界三大学園と言われる『ハートリ』『ソードバシ』『オックスヨンド』でそれぞれ最高主席で卒業をし、さらに全員が歴代最高と言われている……まさか、手を組むとは……ドリームチームじゃねえか! 」


 さっきと同じモブがまた解説する。


「1000点中751点だ」


 ヘルメルがメガネ三人衆に本戦参加資格証を渡す。


「やれやれ、我々こそが世界最高の頭脳と思っていましたが……上には上がいますね」


 黒ブチメガネの男が冷静に機械のようにそう言う。


「ふん! ……今まで少し手を抜いていただけよ! 」


 赤ブチメガネの女が不満を漏らすと。


「なら……次は本気を出すまで」


 瓶底びんぞこメガネの男がニヤケながらそう返した。


「4位は『チーム・リサーチ』だ」


 白衣三人衆が立ち上がる


「あ……あれは! 超天才しか入ることができない世界の全てを研究している『世界研究機関』のなかでも今までで類を見ないほど優秀と言われるほどの超超天才の三人だ……まさにエクセレントチームだ! 」


「1000点中772点だ」


 ヘルメルが白衣三人衆に本戦参加資格証を渡す。


「予想の範疇だな」


 ヨレヨレ白衣が眠そうな顔になりながらそう言うと


「テストの残りの未知をしりたいねえ! 」


 マッド白衣が異様に興奮しながら、言葉を発する


「優勝する確率92パーセント……」


 マシン白衣がボソボソつぶやく


「3位は『チーム・セージ』だ」


 ジジイ三人衆が立ち上がる


「あ……あれは! 世界でも特別に認められた凄い賢者しか入れない『最高賢者会』のメンバーだ! 最高賢者会はあまりに入るための難易度が高すぎるため、今現在3人しかメンバーがいない、しかもその3人は歴代でも特に凄いともっぱらの噂だ……まさにアルティメットチーム……!」


 モブが解説する 


「1000点中792点だ」


 ヘルメルがジジイ三人衆に本戦参加資格証を渡す

 

「フォッフォッフォッフォッフォ……若いモンには悪いが、儂は本気で行くからの」


 ヒゲが凄いジジイがヒゲを撫でながら、貫禄のある声を出す。


「ふん! こんな大会など本来なら参加する気も起きんがな! 」


 いかついジジイが嫌味たっぷりにそう言う


「ふむふむ……なるほどなるほど……」


 さもしいジジイがなにか考え事をしている


「次が1000点中861点で第2位……『チーム・ゴット』だ」


 さっきまで解説していたモブが立ち上がる


「フッフッフッフ……実は私は、かつて知恵の神の生まれ変わりと言われる程の天才で、あまりに賢すぎたため、世間の人々は私についていけなくなったと感じ、私は山に引き持っていたのだよ」


 モブあらため、知恵神がそう言うと、会場がざわめく


「まさか、こんな伏兵がいたとは思っていなかっただろうな……」


 本選出場者も知恵咬みに警戒心をあらわにする、なか知恵神取り巻きの女二人と一緒に本戦参加資格証を貰う


「最後に第1位で、1000点中1000点の『チーム・ヨデフ』だ」


 その言葉を聞いた瞬間、会場か凍りつく、なんという化物だと。


 そんな中、ディードたちは本戦参加資格証を貰う。


「じゃあ1週間後に本戦開始だからな」


 ヘルメルがそう言って外に出ていく。


 1週間後、知恵の戦争が始まる。 


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