神の生誕
前回、適当に世界創造したら、変なのが出来てしまったので、ヨグヨグが握りつぶした。
「よし! 世界の前に神を作ろう」
ディードは今は亡き世界『完全なる不完全な世界』の尊い犠牲を無駄にしないために、創造した世界を管理するための『管理神』を創造することにした。
「それはいいですけど、世界を管理する『管理神』だってかなり膨大な数になりますよ」
フレイヤがディードの案に疑問と唱える。
「え? まあ、うん、そうだけど……」
完璧と思われた自分の考えの穴を見せつけられ、ディードは言葉が詰まってしまう
「う~ん、それなら、『管理神』を統率する『統率神』を創ればいいんじゃないかな? 」
ヨグヨグが、顎に手をやりながらそう言う
「たしかに! そうすればいいな! せっかくだからその『統率神』をさらにコントロールする『主神』も創るぜ! 」
そうこうして、ディードは神々を創造する。
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「よし! できた! 」
ディードは『森羅万象を創造する神の箱』の劣化版である『世界を支える杖』持つ者である神、たくさんいる『管理神』、無限にいる『統率神』そして、12の『主神』を各自が持つ『神の世界』に置く。
主神の管轄下の『神の世界』の中では『統率神』の指導のもと『管理神』が世界の元である『原初の種』で世界を創りあげる。
という、システムをディードは構築した。
これでしばらくは、楽できるぜ……
ディードはそんなことを考えながら、エレベーターに乗る
「そういえばさ地下十階以外の場所でも『森羅万象を創造する神の箱』が使えるの……?」
ディードはなんとなく気になっていたことを口にすると
「はい、使えますよ」
フレイヤはそう答える
「ふ~ん、ならなんで、地下十階が世界創造する場所なの? 」
ディードは移り変わる景色を眺めながらそう言う
「まあ、変なとこに創っても邪魔ですし……」
フレイヤが横目でディードを見つめる。
「ふ~ん、まあ、それもそうだな」
納得いった様子でディードがそう言うと、ちょうど一階についた。
「ねえねえ、そういえば地下一から九階は何があるの? 」
エレベーターの数字を見つめながらヨグヨグはフレイヤに尋ねる。
「たしかに気になるよな~」
ディードもヨグヨグにと同じような事を言う
「さあ~、詳しくは知らないですね~」
フレイヤは眉を歪める
「ふ~ん、まあそのうち調べてみようぜ」
ディードが適当にそう言うと
「そうですね」
「うん」
ヨグヨグとフレイヤは頷いた。
この話はこれで最終回ですが、世界創造した後の続編は新たに投稿します。




