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幸運にもあなたは幸運になりました。

 唐突だが、本作の主人公である『山田やまだ最強アルティメット』は銀行強盗が警察とのカーチェイス中のトラックに跳ね飛ばされ、全身を強っく打って、死んだ。


 年はまだ若く、21歳だった、しかし希望ある若者かというと中卒ヒキニートなため希望はなかった。


 一瞬で苦痛なく死に、おまけにテレビに名前まで報道され世間に大きな波紋を起こし、両親には多額のお金が入った。


 山田やまだ最強アルティメットは幸せな死に方をしたと言えるだろう、だが最強アルティメットの幸運まだまだ終わらない。


「ん……ここは? 」


 たしか俺は……そうだ母さんの財布からパクったお金で何か買おうと、街を歩いていたら、大きなクラクションが鳴って……うう、これ以上何も覚えていない。


 何もない白しかない空間、とても現実とは思えない光景に頭をキョロキョロし辺りを見渡しながら、山田やまだ最強アルティメットはそんなことを考えていると。


山田やまだ最強アルティメット……あなたいろいろあって異世界に生まれ変わってもらいます」


 突然に美しい女の声が山田やまだ最強アルティメットの鼓膜を揺らしたかと思うと、山田やまだ最強アルティメットの意識が消えた。


......................................................

 

 

 次に山田やまだ最強アルティメットが目を覚ますと


「オグええ!!! 」


 最強アルティメットは悲鳴を上げるなぜなら自分の体が半分が巨大な蛇の口の中にあったからだ。


「落ち着いてください……この蛇はあなたを食べているわけではありません、あなたを出産しているのです」


 やばいレベルでゲロマブの超美人の女が、いい感じにいい声で最強アルティメットを諭すと


「うわわわわわわわわわわわああああああああああああーーーーーーーー!!!!!!!! 出産ね、わかったぜ」


 最強アルティメットは落ち着く


「物分りが良い方ですね」


 すごくてすごいスペシャルでウルトラな美女がそう言う


「なあ、あんた誰? ここどこ? 」


 蛇に吐き出されながら最強アルティメットがそう質問すると


「はい、私はすごい神である『サクシヤ』の指令によりあなたを導くお役目を頂いた『フレイヤ』と申します、そしてここは異世界『ダンボール』あなたはここでいい感じのことをしてもらいます」


 フレイヤと名乗った女は、最強アルティメットに華麗な礼をしながらそう言う


「そうか……いい感じの事って? 」


 最強アルティメットはようやく蛇から全身が出る、全身がネバネバだ、そして臭い。


「ああ、それって神託しんたく

 

 フレイヤがいきなり変なことを言ったが最強アルティメットは気にせず、自分の手の方を見ると


 神託が握られたいた。


「『サクシヤ』からの神託です見るといいことありますよ」


 フレイヤがまつ毛に口紅を塗りながらいい加減な様子でそう言ったが、最強アルティメットはとりあえず神託を見ると


 今日からお前の名前は『ディード』だ! 


 微妙な上手さの萌えキャラが書かれ吹き出しにそんな事が書いてあった


「なあ、おれディードになちゃった」


 ディードは最強アルティメットという名前のせいで散々な思いをしてきたので名前が変えられるということに喜びが抑えきれず、ニンマリ顔になる


「良かったですね」


 唇に赤いマラカスを塗りながら、フレイヤも作り笑いで答える。


 突然、ガサガサと音がしたかと思うと


 しげみから、全てを飲み込む完全なる黒の鎧に似ているが全く違う、うごめく何か身にまとい、上下逆さまになった何も付いたらず穴もないただ白色の上に血の様なあかで文字に見えない文字が数文字、全て違う大きさで描かれている仮面を付け、異様に細長くさらに手首から先が異様に大きい5本指の腕を6本生やし、背中から美しい宝石の様なの翼を生やし、髪の毛が虹色で逆立って、炎の様に揺らめく、異様なというよりありえない風貌ふうぼうの存在が出てきた。

 

「名前を変えられておめでとう、早速だが我と戦ってもらう」


 それは、人間では出せないであろう気味の悪い声を発した。


「あれ、なに? 」


 なんかすごいのが出てきたな……


 そう思いながら冷や汗をかき、すごいのに指をさすと


「あれはですね、この世界がまだ虚無であった頃、産み落とされた存在であり、その存在はあらゆる因果を超越し、法則という法則をもたない異形の存在……『ヨグヨグ』です」


 フレイヤが軽く説明すると


「貴様強いのだろう……我は強い奴を見るとワクワクするのだ、でもお取り込み中みたいなので待ってました、でももう大丈夫だよね、せっかくだから我と勝負だ! 」


 全く似合わない爽やかで純粋な口調でヨグヨグが話し始める。


「せっかく、遠いとこから来てくれたんだし、勝負してやろよ」


 まるで、親戚に子供と遊んでやれと言わんばかりの軽さでフレイヤが言ってくる


「いやいやいや! 無理でしょ! どう考えてもラスボス級の設定じゃん勝負なんてしたらヤバイって! そもそもなんで俺がここにいるって知ってんのこいつ!? 」


 ディードがそう言って怒鳴ると


「そ……そんなに怒鳴らくても……」


 ヨグヨグがうつむきになる


「あ~あ~」

 

 フレイヤの批難の視線がディードを突き刺す


「え~俺が悪いの」


 ゲンナリ顔のディードがそう言うと


「絶対痛くしないから! 勝負してくれたらなんでもするから! お願い! 」


 ヨグヨグはたくさんある腕を全部合わせ拝み倒してくる。


「まあ、それなら」


 ディードはいつまでもヨグヨグと押し問答はしたくないので、シブシブといった様子でヨグヨグの申し出を承諾した。


「やった! 」


 嬉しそうにヨグヨグがガッツポーズをする。


 今、戦いの火ぶたが切って落とされた。


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