巫女、禊ぐ
「ちょっ……どなたですか!? ここは禊の聖域ですよ! ……って、ポスターのときの、カメラマンさん!?」
「いやー、それは失敬。いよいよ怜璃ちゃんも、明日が最後の元旦だって聞いたもので、ちょっと覗……応援しようと思って……」
「……あの……そんなに見つめられると……恥ずかしいです……」
「そんなぁー。いつもパンパンのお腹を晒してるのに?」
「……儀式でお腹をいっぱいにするときは、神様の依代ですので、全然恥ずかしくないです……ただ……今は明日からの初詣に向けて、4日前から断食してますし……私のお腹なので……すっごく……恥ずかしいんです……」
「……そういうものなのかねぇ? でも、前回ポスター撮った時より、さらに太った気がするな……」
「太ってないですっ! 私、どんなに食べても太らない体質なので! ……カメラマンさん知ってます? 胃袋って筋肉なんですよ? 巫女は胃袋が育つので、筋肉で年々お腹が大きくなるんですっ! ……断食後に巫女服を着た時、胸よりお腹が出てたら太ってるって言われるんですが、私は結局この10年間、どんなに食べても一度も太らなかったんですから!」




