第2章 冒険者の街カリヴィア 11
お待たせしました。次話ぐらいで第2章終わりの予定です。
楽しんで頂ければ幸いです。
私がコボルドと追いかけっこをし始めた頃アテナは、
アテナ「うまい事全部ロックを追いかけて行ったな・・・、そうしたら私はあっちの怒ってる方か・・・」
アテナはそう独り言ちると、コボルドリーダーの裏を取るように動き始めた・・・。
アテナはコボルドリーダーの後ろを取れる位置に到着するが、ロック程身軽では無いのと、どうしても動くと音が出るので、後は勢いで行くしか無いと、家の裏から跳び出すとコボルドリーダーに向かって駆けだした・・・。
アテナが駆けだすとコボルドリーダーはやはり気付き、振り返るとアテナに向かい吠えると駆けだした。
アテナはこのままだと高確率でハルバードで攻撃しても避けられて、攻撃されるなと思いブレーキをかけ止まるとコボルドリーダーを迎え撃つ体勢になった。
コボルトリーダーはアテナが止まって構えても構わず突っ込んで来ると、自慢の爪で持って引き裂かんとアテナに襲い掛かる、アテナは冷静に盾を着けている左腕で爪の攻撃を受けると、重いがトロル程では無いと、受けきり反撃をしようとすると、コボルドリーダーは素早い動きでその場を飛び退いていた。
アテナは、力はトロル程無いが素早さはトロル以上だなと思いながら、これはロックが来るまで耐えるしかなさそうだと、構え直した・・・。
その後も、コボルドリーダーが爪で攻撃するのをアテナが盾で防ぎ、反撃しようとすると離れるという繰り返しをしばらく続けていると、コボルドリーダーが爪で攻撃をしてくるのを防御しようとして、アテナは違和感を感じると、コボルトリーダーは両手を振り下ろして来ており、それを受けたアテナは咄嗟にハルバードを持つ手も添えてシールドで受けると、
アテナ「くぅっ・・・」
両手で圧し掛かるようにアテナを抑え込むと、今までと重さが違い声を洩らし、全力で抗っていると、不意にロックの噛みつきにも気を付けろという言葉を思い出し、咄嗟に力を抜くようにその場を転がりコボルトリーダーの圧し掛かりから抜けると、アテナの転がって起き上がる視界には、アテナの腕があった辺りを噛みついていたコボルトリーダーの姿が見えた・・・。
アテナは起き上がり構え直しながら、ロックの言葉を思い出していなかったら防具があるとはいえ腕がやられていたかもしれないと思い、気を引き締め直した・・・。
その後は色々と攻め方を変えてくるコボルトリーダーの攻撃に耐えていると、
女性「その場から離れてちょうだい!」
アテナはその声に反応しその場を飛び退くと、コボルトリーダーに向かって氷の矢が降り注いだ。
コボルトリーダーは氷の矢を飛び退いて躱しており、距離が離れた為アテナは声の主を見ると、そこには錬金術師風の恰好をしたセシリアという女と、神官服に片手にメイス片手に盾を持ったアルテミスという少女がいた。
二人は警戒しているコボルトリーダーを見ながら近付いてきて、
セシリア「ギルドマスターの依頼を受けて応援に来たんですが、まさか交戦されているとは思いませんでしたわ」
アルテミス「でもコボルドリーダー1体なら3人いればなんとかなる」
セシリア「そうですわね、アテナさんは前衛でよろしいんでしょうか?」
アテナはロックもそのうち加勢に来るんだけどと思いながら、
アテナ「ああ、前衛だ」
セシリア「私は魔法使いで後衛、アルテミスが神官で回復魔法と強化魔法を使いながらサポートをしてくれます、3人ならコボルトリーダーも倒せそうですわね?」
そんな話をしている3人にコボルドリーダーは、空気を読むことなく襲い掛かってくる。
アテナ「私が攻撃を受ける!」
アルテミス「パワーアップッ!ガードアップッ!これで力と防御力が上がるよ」
アテナは力が湧き上がり、自分の体の周囲に薄い膜の様な物が在る事に気付くと、ワーウルフの攻撃を受け止め、先程よりも軽く受け止める事が出来、これならと、
アテナ「速さが上がった訳で無いからダメか・・・」
コボルトリーダーを押し返し、ハルバートで斬るも避けられてしまった。
アテナはやはり防御に専念するかと、コボルトリーダーの攻撃を先程と違い余裕を持って捌き始めた・・・。
・・・私はそれを離れた家の屋根上から見ていた。
私が急いでアテナの元へ向かっていると、場所を把握しようと屋根上に上り、アテナを発見した時、アテナはコボルトリーダーの両手での攻撃を盾で受け止め、あれはマズイと思うと、コボルトリーダーはアテナの見えている腕に噛みつこうとし、それに気づいたのかアテナが間一髪避ける事に成功したようだ・・・。
私は早く応援にと屋根上から飛び降りようとした所で、アテナの後方に二人の人影がいる事に気付き、そちらを見ていると、コボルドリーダーに向かって氷の矢が飛んでいくのが見えた為、しばらく様子を見る事にした・・・。
セシリア「魔法いきますわ!」
アテナはその声でコボルドリーダーを突き放すと、その場を飛び退る・・・、後ろから飛んできた魔法がコボルドリーダーに飛んでいき、コボルドリーダーに当たり多少ダメージを喰らったようだが、まだまだ健在の様子であり、もう少し威力のある魔法を当てないと大ダメージは期待できないが、急増のPTの為あちらも、こちらを巻き込まないように魔法を使っているのだろうなと思い、これがロックなら、私の全力の攻撃を当てる為にうまい事やってくれるのにと思い、ロックの戻りが遅い事が気になりだし、
アテナ「もっと強い魔法を頼む!」
セシリア「ですが、強い魔法だとあなたを巻き込む恐れが・・・」
アテナ「このままダラダラと戦っていては時間が掛かり過ぎるし、相手に逃げられる可能性がある!」
アテナはどちらかというと逃げる可能性よりロックの方が心配なだけだったが、
アテナ「次に奴が足を止めたら強い魔法を頼む!私には魔鉄の盾もあるから多少は耐えれる!」
セシリア「分かりましたわ・・・、少し時間が掛かりますのでよろしくお願いしますわ」
アルテミス「マジックガード!これで魔法耐性も上がった」
アテナ「ありがとう」
アテナはセシリアの魔法が準備できるまで、前衛としての役割を果たすことに専念してコボルドリーダーの攻撃を捌き続ける・・・。
アテナがそれなりの回数コボルドリーダーの攻撃を捌いていると・・・、
セシリア「準備できましたわ」
アテナはそれを聞き、コボルドリーダーの攻撃を受け止め、盾を使って突き飛ばしコボルドリーダーの体勢を崩すと、全力でその場から飛び退く・・・。
コボルドリーダーは後ろの人間が何かを叫ぶと、魔法が飛んでくると気付いていたので、崩された体勢から魔法が飛んでくるのを身構えていると、魔法は飛んでこず・・・、どういう事だ?と思った瞬間自分の足元に魔法陣が現れ、気付き飛び退こうと思った時、
セシリア「フレイムピラー!」
その声と共に、コボルドリーダーは炎の柱に閉じ込められ、炎の熱に全身を焼かれ、魔法が収まり、火傷により全身が熱く痛む中、あの魔法を使った人間は絶対殺すと正面を向くと、そこにはハルバードを大きく振りかぶったアテナの姿があり、
アテナ「これで終わりだっ!」
アテナの最大の力プラス、補助魔法の効果で威力の上がったハルバードの横薙ぎで、憎悪の顔のまま首を両断され絶命した・・・。
私はしばらく戦闘を様子見した後、問題無さそうだと思い、村に入り込んだコボルドが他にいないか確認し残党狩りをしていると、アテナ達が戦っている辺りから炎の柱が上がるのが見え、
私「おお~、でかい炎の柱だ・・・、あっちも戦闘が終わるのかな?」
私はそう独り言ちると、最後だと思われる首を折って殺したコボルドの死体を放し、炎の柱が上がった辺りに向かって歩いて行く・・・。
私が村の中央付近のコボルドリーダーとの戦闘があった辺りに着くと、籠城していた村人と兵士も外に出てきており、その中心にアテナと応援の二人組がいるようなので近付いて行くと、
アテナ「ロックッ!無事だったかっ!」
そう言って輪を押しのけ私の元に駆け寄って来た・・・。
私は駆け寄って来たアテナに、
私「そっちも無事倒せたみたいだね」
アテナ「ロックが中々戻ってこないから心配したんだぞ?」
私はそれを聞き、
私「コボルドを全部倒して応援に行こうと思ったら、何か応援が来てたから、遠くの屋根上で様子を見てたけど問題無さそうだったから、村の中にいる残党を狩ってたよ」
と、言うと、
私「ゴフゥッ」
私はアテナのボディーブロウを喰らう事になった・・・、何故だ・・・?
アテナ「ロックはもう少し人の事を考えた方がいいね・・・」
私は心配させてしまったのかと思い、
私「以後気を付けます・・・」
私がそう言うとアテナは頷き、
アテナ「そうする事だよ」
そう言いながら私の姿を見て、
アテナ「大分血だらけだけど・・・、傷みたいなのは見当たらないね?」
私「コボルドの血だからね、私は闘気があるから体には傷はないよ、そっちも傷という傷は無いね?」
私がそう聞くと、
アテナ「ああ、あの二人組が・・・」
セシリア「お話し中すみません、あちらの兵士たちが、コボルドリーダーの死体は私達の物だと言っているんですがどう致しましょう?」
私はそれを聞き、
私「こういう場合は普段ならどうなるんです?」
セシリア「私も村の中でこういった事は初めてなので・・・」
アテナ「私も知らないな」
アルテミス「・・・」
どうやら誰も知らないようだ・・・。
私「とりあえずめんどくさいし上げてしまえばいいのでは?」
アルテミス「仲間1人にコボルドリーダーを任せて雑魚を狩ってたみたいだけど、あなたは戦っていないのだから口を出す権利は無い、それにコボルドリーダーの爪なんかは高く売れる」
会うたびに感じていたが、どうやらこの子には嫌われているのか、冷たいな・・・。
アテナはその私に対する態度にムッとし、
アテナ「ロックはっ!」
私はここで揉めても良くないと思い、
私「アテナいいよ、言ってる事は間違って無いんだし」
アテナ「だがっ」
わたしはそれよりも、
私「アテナはどうしたい?コボルドリーダーの死体が欲しい?」
アテナは私に聞かれ、
アテナ「私は別にいらないよ」
私はそれを聞き、
私「という事なので、私達は特に必要としないので、お二人が必要なのでしたら後はお任せしますよ」
そう言うと私は村の偉い人と思われる人物に話に行くと、アテナは私に付いて来て、
アテナ「ロックはいいのかい?ロックがコボルドを引き離さなかったらあんなに楽に倒せなかったのに・・・」
私「戦ったアテナがいらないならいいよ、今の所お金には困って無いし、それに兵士と揉めてもいい事なんて無いだろうし」
私がそう言うと、
アテナ「そっちじゃなくて、あの小娘に悪く言われていいのかって事だよ」
私はそっちかと思い、
私「特に何とも思わないけど?」
アテナはそんな私に溜息をひとつ吐いた。
私は村長と思われる人に、
私「すみませんが村長さんで?」
村長「そうだが?なんだ?」
私「もう大分遅いのでどこか寝れる場所が無いか聞きに来たんですけど・・・」
村長「空き家などは無いし・・・、家も荒らされてるからな・・・、申し訳ないがその辺りで野営して貰うしかないが?」
私はそれを聞くと、村の外でするよりはいいかと、
私「それじゃ、邪魔になりそうにない所で野営させて貰いますね」
村長「村を助けに来てくれたのにすまんな」
私達は空き地を探すと、そこで野営の準備を始め、
私「昼は食べずに携帯食だけだったからなぁ・・・、お腹がすいたよ」
アテナ「そういえばそうだね・・・、パスタを茹でるのか?」
私「折角だからね、それにしても早く帰って浴場に行きたいよ・・・」
アテナ「血塗れだしね、なんでそんな事に?」
私「横から喰いつかれて、咄嗟に腕を間に入れたんだけどそのまま倒されて、抜ける為に強打掌をお腹に撃ったら、口から血を吐いたのをモロに浴びた・・・、拳を振らなくても使えるスキルは便利だけど、今度からは注意するよ」
私はそんな話をしながら、お湯を沸かしパスタを投入すると、既に何度か試し、茹で時間が分かっているのでそれに合わせて麺を茹でると、フライパンを取り出し、燻製肉を炒め、茹でたパスタを少量のゆで汁と共にフライパンに投入し、宿り木亭のゴリアテと試作中のトリュフスープを乾燥させた物を入れると、塩で味の調整をして完成した。
私達は作ったパスタを食べ、私はコーヒーを、アテナは紅茶を飲んで時間を潰していると、村の中央付近が騒がしいようだが気にせず、明るくなるのを待つのだった・・・。
私達は空が白んでくると、
私「そろそろ明るくなってきたし街に戻ろう」
アテナ「ん~っ、早く宿に帰ってベッドの上で寝たいね・・・」
そう言いながら撤収作業を済ませると、まだ揉めているのを横目に街へと戻って行ったのだった・・・。
私達は、行く時と同じく急ぎ足で街に戻ると、昼を過ぎたぐらいに戻る事が出来たので、
私「とりあえずギルドに報告しとこうか」
アテナ「そうだね」
ギルドへ向かい中に入ると、
グレイ「おおっ!戻ったか!」
そう言って昨日から待ってくれていたのか、グレイが近付いて来たので、
私「とりあえずコボルトリーダーは、アテナと後から応援に来た二人組の3人で倒しました」
グレイ「そうか、アルキノコ狩りから帰って来たあの二人にも頼んだんだが、問題なく狩れたようだな」
私とアテナは顔を見合わせ、
私「問題なく倒しましたけど、問題は倒した後に起きてますね」
グレイ「なに?そういえばお前等二人だけで、セシリアとアルテミスがいないな・・・」
私「村の兵士がコボルトリーダーは俺達の物だと主張し始めたので、あの二人は兵士と揉めていましたよ?私達は別にコボルトリーダーの素材には興味が無かったのでいらないと言って帰ってきました」
グレイ「ふむ?お前らは兵士が戦っているのを横取りしたのか?」
私「どうでしょう?私達が村に着いた時には、既に村の中に侵入されている状態で、村人と兵士は中央の建物で籠城して、2階から矢を撃って牽制してましたが、しばらく見ていたら矢が尽きかけていたのか慌てていたので、このままじゃまずいと思い、私が取り巻きのコボルドを、アテナがコボルドリーダーと戦って、最終的にコボルドリーダーはアテナ達が倒しました、ただ、私がコボルドを引き離してアテナが1人で戦っていても兵士は外には出てきてなかった・・・よな?」
私は最後だけアテナに聞くと、
アテナ「そうだね、戦ってる間の援護も無かったし、外には一度も出来てないね」
私「という事です」
グレイはそれを聞き唸ると、
グレイ「う~む、籠城していた兵士がコボルドリーダーにダメージを与えていたって事も無いんだな?」
アテナ「見て分かるような傷はなかったですね」
グレイ「分かった、後はこっちで処理をしておく、お前等はメリッサから今回の緊急依頼の報酬2000ゴルドをそれぞれ貰って引き上げて貰って構わない、今回はご苦労だった」
そう言うとグレイは後処理の為に人の手配をする為にギルドの内部に入って行ったので、
私「それじゃ報酬を貰って、私は公衆浴場に行くけど、アテナはどうする?」
アテナ「私も行くよ、汗を掻いたし、なんか獣臭い気がするし・・・」
私達は受付に行くと、
メリッサ「二人とも無事に帰って来てくれたね、それに依頼も受けてくれてありがとうね」
そう言いながら用意してあったのだろう、受付の下から銀貨4枚を取り出し、それぞれ2枚ずつ渡してくれた。
私達は報酬を受け取ると早速裏にある公衆浴場に行き、
私「私はクリーニングサービスに服を預けてくる、時間がどれぐらい掛かるか分からないからもしあれだったら先に帰っててもいいからね?」
アテナ「分かった、それじゃまた後でね」
アテナは女湯と書かれた何故かある暖簾をくぐっていき、私は服のクリーニングサービスに申し込むと、
女性店員「洗い終わった後の乾燥はどうされます?1着10ゴルドですけど」
私はそれを聞き、宿に戻って干すのだけ頼むのもなんだしと思い、
私「じゃぁそれも上下お願いします」
女性店員「そうしたら30ゴルドになりますね」
私は店員に30ゴルド渡すと、
女性店員「確かに、そうしたらこのカゴに洗って欲しい服を入れて、カゴに書かれた番号と同じ番号の専用の台の上に置いといてください」
私は利用方法を聞くと男湯と書かれた暖簾をくぐり、もう何度も使っている脱衣所で装備を外し専用のロッカーみたいな所に預けると、服を脱ぎクリーニングに出すカゴに入れ、1と書かれていたので1の台の上に置き、風呂場へと入って行った。
時間も早かった為、利用者は少なく、どう見ても銭湯にしか見えない風呂場で、体を入念に洗い、流すと、富士山ではなくドラゴンの絵が描かれた壁の下にある浴槽に入り、昨日からの疲れを癒したのだった・・・。
同じ頃アテナは、最初にロックに連れて来てもらった時に口頭で教わった、まずは体を洗い、綺麗にしてから浴槽に入る、その時タオルは浴槽に入れてはいけないという事を守り、体を隅々まで洗い、流すと、浴槽に肩まで浸かり、昨日からの疲れが湯に溶け込んでいく感覚に、
アテナ「んあぁ~・・・、疲れが溶けて出ていくようだ~・・・」
と、色っぽい声を出すと、利用者がいなく独り占め状態の浴槽で手足を伸ばし、湯に胸を浮かべながら極楽極楽と教えてない事を言いながら入浴を楽しんでいた。
私はのぼせる前に湯から上がると、最後に体を流し、タオルで体に着いた水分を拭きとり、脱衣所でバスタオルで体を拭き、装備を預けていたロッカーから背嚢を取り出し、そこから替えの下着と服を取り出し、着替えると、受付へと戻り、
私「おっちゃん、ミルクを1本」
アテナ「私にも同じ物を」
ちょうどアテナも出て来たのか私と同じ物を頼むと、
おっちゃん「あいよ、5ゴルドだ」
私は5ゴルド渡すと、アテナも同じく5ゴルド渡し、
おっちゃん「それじゃミルクだ、知ってると思うが瓶は専用の返却口にな」
私とアテナはミルクを受け取ると、受付を離れ空いているスペースで、
私「風呂上りにはこれが一番だからな」
アテナ「私は炭酸水もいいと思うが今日はこっちの気分だったね」
そう言うと二人して腰に手を当て、ゴクッゴクッゴクッと一気に飲み干した。
私「ぷはっ、湯上りの体に染み渡るな・・・」
アテナ「ふぅっ、そうだね・・・」
私達は飲み終わった瓶を専用の箱に返すと、
おっちゃん「お前に言われた通り飲み物を扱ったら、売り上げが倍以上になったぞ」
私「だから言ったじゃないか、湯上りには飲み物が欲しくなるって」
おっちゃん「そう言われてもなぁ・・・、あの時は信用出来なかったが、実際置いてみたら皆高くても飲むんだもんなぁ・・・」
私「ギルドで飲むのもいいんだろうけど、やっぱり出て直ぐ飲めるなら皆1杯は飲むんだよ」
おっちゃん「俺も休みの日に試してからはこれに嵌まっちまったよ・・・、まぁありがとな」
私「今度はコーヒーミルクも仕入れてくれ」
おっちゃん「なんだそのコーヒーミルクってのは?」
私「甘くしたコーヒーにミルクを入れた物だけど?」
おっちゃん「そのコーヒーってのを知らんな」
私はそれを聞き衝撃を受け、
私「アテナ?コーヒーって皆あんまり飲まないのか?」
アテナ「私はロックしか見た事無いね、あの喫茶店でも1度飲んだ後も頼むのはロック位って言ってたような?」
私「あの店長が快く豆を売ってくれたのは・・・」
アテナ「ロックしか飲まないから余っていたんじゃないか?」
私はそれを聞き、今度あの喫茶店でコーヒーの布教の為に色々教えに行くかと決め、
私「おっちゃん、コーヒーミルクは完成したら一度飲ませに来るよ」
おっちゃん「おお・・・、分かった」
私はまずはあの店でコーヒーをどうやって出しているかを確認しないとなと考えながら、クリーニングサービスの所に来ると、
私「終わってますか?」
女性店員「終わってますよ、これですどうぞ」
私は洗濯から乾燥まで終わっている服を受け取り、
私「ありがとうございます」
女性店員「?まぁ仕事なので」
私は服を背嚢に仕舞うと、
私「それじゃ一緒に帰れそうだし宿に戻ろうか?」
アテナ「お腹が空いたね・・・、結局朝も食べてないし、食べたのも干し肉だけだし・・・」
私「宿のちゃんとした料理が食べてたいな」
そう言いながら私達は宿へと帰って行った・・・。
宿に帰ると、昨日何も言わず帰って来なかった為心配されており、日数が掛かるかもしれないときはなるべく知らせるように言われた・・・、確かに急に何日もいなくなったら困るかと思い、今後はちゃんと伝言を頼むとかしないとなと思った。
お読みいただきありがとうございます。
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