第2章 冒険者の街カリヴィア 2
お待たせしました。定期的に投稿できるよう頑張ります。
私達は予定通り7日間でカリヴィアの街に到着し、もうすぐ日が暮れるという事もあり、冒険ギルドには行かず宿を取り、明日改めて冒険者ギルドに向かう事にした。
私「ケラテアの村と違って周りは石壁だし、家も石造りの家が多いね、人も多いし」
私がお上りさんが如く、キョロキョロと周りを見ながら歩きアテナに話しかけると、
アテナ「ロックはうちの村に来る前はどこを通って来たんだい?うちの村みたいに遠いのは珍しいけど、大体大きな街の周囲には2,3日か、近いと1日で着ける位置に農村があるから、街道もあるし普通は街から近い村へと渡っていくんだけどね?」
アテナ「それに他所の大陸から来てるなら港町に着いてるはずだから石造りの家なんて見てるだろうに・・・」
私はその言葉にアテナにはこの大陸に来た私の作った理由を言ってなかった事に気付き、
私「アテナには言ってなかったね、私は修行の為に故郷を離れて別の大陸に渡ろうとしたんだけど、乗っていた船が難破してね、命からがら辿り着いたのがこの大陸だったんだよ、その時浜辺に打ち上げられたものだから、港町も見ていないし、村や街を見つける前に野盗に襲われて森に逃げ込んだからね・・・、全然この大陸の事は知らなかったのさ」
アテナ「なるほどそういう事だったのか・・・、そういえば稽古ばかりでロックの事は全然聞いて無かったね、今後はしばらく一緒に行動するんだしよければ後で教えてくれるかい?」
私はアテナにそう言われ、ボロが出ないように設定をちゃんと練っておこうと思いながら、
私「いいよ、落ち着いたら話をしようか」
アテナ「よろしく頼むよ・・・、今後は長く・・・そう末永くよろしくしたいからね・・・」
私はアテナの後半の小さくなった声がよく聞こえなかったがまぁいいかと気にしない事にした、最近アテナはこういう事が多いからね。
私達は街に入る際に守衛さんに聞いたお勧めの宿に到着する、宿の名前は宿り木亭という名前だ、料理がおいしいと評判の宿らしいので泊まれるか行ってみないと分からないとも言われた。
宿の扉を開けるとカランカランと、お客が来たことを知らせる扉に付いたベルみたいな物が揺れて鳴った・・・。
私達が受付と思われる所に向かって行くと、音を聞いた宿の人が受付の奥のドアから出てきて、
おばちゃん「いらっしゃい!宿泊かい?それとも夕食を食べに来たのかい?」
と、聞かれた私達は、
アテナ「とりあえず1泊お願いしたい」
おばちゃん「1泊だったら一人50ゴルド二人だと100ゴルドになるよ」
アテナ「分かりました、それでは1泊お願いします」
おばちゃん「それと今日はもう1部屋しか空いてないから同室になっちゃうけど、二人は恋人みたいだし平気だよね?」
私とアテナは恋人ではないし・・こんな美人でいい子が恋人なら嬉しいが・・、野営の時は命の危険もあるし隣り合わせで寝るわけでは無いので気にしないが、さすがに狭い部屋に男と一緒では年頃の子のアテナは気が休まらないだろうと思い、料理が美味しいらしいが宿は他にもあるから他所を当たるかと声をアテナに掛けようとすると、
アテナ「ええ!なので全然問題有りません!はいっこれ、お代の100ゴルドです!」
と、凄い勢いで宿代を払っていた・・・。
私はアテナの勢いに何もしゃべれず宿の支払いも済んでいるので、アテナがいいならいいかと思い・・狭い部屋だからって何かするわけでもないしね・・特に何も言わずアテナとおばちゃんの会話を聞く、
おばちゃん「あ、あぁ・・・、確かに100ゴルド硬貨だね、そうしたらこっちに名前を書いて貰って・・・アテナとロックだね、夕飯はどうする?一人20ゴルドで食べれるけど?」
アテナ「だそうだがロックどうしようか?」
アテナはこちらに振り返り聞いてくるので、
私「長旅で疲れてるし、今から食べる所を探すよりはこちらで頂いて早めに休んだ方がいいんじゃないかな?」
アテナ「そうだね、ここの料理は美味しいって聞いてるしね、それじゃ夕食二人分もお願いします」
おばちゃん「それじゃ二人で40ゴルドだね」
アテナ「それじゃ10ゴルド硬貨4枚、40ゴルドです」
おばちゃん「確かに40ゴルドだね、部屋に上がる前に食べるかい?」
アテナ「ロックどうしようか?」
と、また振り返り聞いてくる、
ロック「まだ少し早いし先に部屋に案内して貰って荷物を置かせてもらおう」
アテナ「という事なので、部屋に案内をお願いしても?」
おばちゃん「分かったよ、もし食事をする時はここに降りて来てもらって、この呼び鈴で呼んでもらえば準備するからね」
アテナ「分かりました」
おばちゃん「それじゃ部屋に案内するね、部屋は2階の一番奥の部屋になるよ、付いて来て頂戴」
私達はおばちゃんに付いて行き部屋に案内され、おばちゃんが鍵を使って部屋を開け、
おばちゃん「ここが二人の部屋だよ、これが部屋の鍵だ」
と、おばちゃんにアテナは鍵を渡され、
おばちゃん「鍵は出掛ける時は預けてもいいし、そのまま持って行ってもいいが、失くすと紛失料として500ゴルド貰う事になるよ、注意してね」
そう言うとおばちゃんは下に戻ろうとして、何かを思い出し止まり、
おばちゃん「そういえば言ってなかったね、朝食は付いてて、6時から出せて8時半までには食べに来ておくれ、それと名乗って無かったが、宿の女将のハンナだ、出来れば今後とも御贔屓にしておくれね?」
そう言うと女将のハンナさんは下に戻って行った。
私達は部屋に入ると、とりあえず荷物を隅に置き装備を外すと、
アテナ「ふぅ~・・・、さっきまでは何とも無かったけど、部屋に入ってこうやってベッドに座ると疲れがドッと来たね・・・」
アテナはそう言いながら仰向けにベッドに倒れ込むと、普段は鎧で抑えられ目立たないある部分が、倒れ込んだ衝撃で揺れるのを目撃してしまい、私はなるべく自然に見えるように目を逸らし、一応くっ付いてしまっているが2つあるベッドを、なるべく離す為に動かそうとすると、
アテナ「ロック何をしてるんだい?」
私「こんなにベッドが近いと落ち着かないんじゃないかと思って、なるべく離そうかと・・・」
アテナ「私は気にしないからそんな事しなくても大丈夫だぞ?」
私「う~ん・・・、そうは言ってもなぁ・・・」
アテナ「それに普段くっ付いてるから、動かしたら間のゴミが出てきてしまうかもしれないじゃないか」
私「ちゃんと掃除してるみたいだから綺麗だぞ?」
アテナ「そ、そうだ!私は寝相が悪いから隙間が空いてると落ちてしまうかもしれない!」
私は寝相が悪いのなら更にヤバいのではと思ったので、
私「それだと意図せずアテナに触れてしまうかもしれないからやっぱり離そうか?アテナのお父さんにも色々言われてるしなぁ・・・」
アテナ「私がいいって言ってるんだからロックは気にしなくていいんだ!」
私「・・・分かりました、後で何かあっても怒らないでくださいよ?」
私は一応保険の為にそう言っておく、
アテナ「ええ、大丈夫!」
私は言質も取ったのでベッドを動かすのを止め、アテナと同じく隣のベッドに腰かけると、
私「ふぅ~・・・、アテナの言った通り座ると一気に疲れが来ますね・・・」
私がそう言うと、
アテナ「ふふっ、そうだろう?もうしばらく休んでから夕飯を食べに行こうか?」
私「そうですね・・・、美味しいと評判らしいから楽しみですね・・・」
アテナ「ああ、楽しみだ」
私とアテナはしばらく静かな空間でベッドに仰向けに倒れたまま休んでから夕食を食べに降りた。
夕食は評判通りおいしく、鳥のもも肉っぽい物を使ったステーキを何かの香草のソースを使って焼いたものと、蒸し野菜にコーンスープみたいなスープに丸いフランパンみたいなパンだった。
後で聞くと、肉は魔物の肉で、街の周辺に出るダッシュバードという、飛べないダチョウみたいな鳥の肉を使っており、コーンスープはコーンスープで合ってたのだが、原材料のコーンがジャイアントコーンと言う魔物で、街の近くにある穀倉地帯に出るらしく、2メートル近いデカいトウモロコシに手足が生えているような魔物らしい。
私達は評判通り美味しかったご飯を食べ、部屋に戻りベッドに腰かけると明日以降の話をする。
アテナ「評判通りで美味しかったね?」
私「そうだね、明日以降もしばらくはこの宿に泊まろうか?」
アテナ「そうだね、しばらくは宿に泊まって行動するようだしね」
とりあえずしばらくは宿に泊まり行動する事になるのでこの宿に連泊する事を決め、
アテナ「明日はとりあえず朝食を食べたら連泊の手続きをして、のんびりしてから冒険者ギルドに向かおうか、あまり早く冒険者ギルドに行くと依頼を受けに来た冒険者で混み合うらしいからね」
冒険者はギルドに行き依頼を受けるのだが、少しでも割のいい依頼を受ける為に、朝の早い時間に行く人が集中するらしいので、通勤ラッシュならぬ受注ラッシュを避ける為、遅めにギルドに行きアーノルドに頼まれた手紙を、領主様に届けて貰う手続きをし、アテナと私の冒険者登録をしようという話をした。
アテナ「冒険者登録が済んだら、ロックの装備を作ってくれるよう頼む、アーノルドさんの知り合いの鍛冶師さんに会いに行くって感じかな?」
私「そうだね、装備にどれぐらい時間が掛かるか分からないし、お金はとりあえず私が2000ゴルド持ってるから当分は過ごせるしね」
アテナ「それはロックのお金だからロックの為に使うべきだよ、お金は冒険者ギルドに持って来た素材と魔石を売ればいいんだからね」
私は持って来た量が量だけに直ぐに換金できるか疑問だったので、
私「結構あるけど直ぐに換金出来るのかな?」
アテナ「そんなに高額になるのかな?あんな辺境にある村の中層ぐらいの魔物の素材と魔石だよ?」
私「そういえばアーノルドさんも北に行った方が強いって言ってたし、直ぐに換金出来るか・・・」
私は、いくらぐらいになるんだろう?と思いつつ、
私「とは言え明日の朝の時点では、連泊するほどのお金を今は持っていない訳だから、朝は私が払っておくよ」
アテナ「そうだね・・・、ギルドで換金出来たら返すよ、装備を作るのにもお金がかかるだろうしね」
そうかアーノルドに紹介してもらうってだけで作るのは実費じゃん、とアテナに言われてから気付いた・・・。
明日の予定が決まったので特にやる事もないので寝ようかと思ったら、
アテナ「そういえばロックは、今後はどうするつもりなんだい?」
私「どうするつもりとは?」
アテナ「しばらく私の手伝いで一緒に冒険者をしてくれるっていうのは分かってるけど、その後の話だよ、私が手伝いがいらないぐらい強くなってしまったら・・・」
私「う~ん・・・、今の所決めてないのだけど・・・、アテナにもう手伝いはいらないって言われた時に考えるよ、基本は修行の為に旅をするというのが目的だからね、それ以外にも何か見つかればいいけどね・・・」
アテナ「私がいらないって言う事はないからね・・・そうか、冒険者をやってる間に何か見つかってるといいね?」
アテナが口の中で何か呟いたようだが聞こえなかったが、口に出して言った言葉に私は、
私「そうだね、それじゃ寝ようか?」
アテナ「うん、久しぶりのベッドだしゆっくり寝るとしよう」
部屋の明かりを消すと私達は就寝した。ちなみに寝る前に体は拭いて洗っている・・・もちろんアテナがする時は外に出てた。
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