第2章 冒険者の街カリヴィア 1
お待たせしました。第2章の始まりです。
私とアテナは、アテナは実力の向上と、冒険者ランクを上げ実績を作り、神殿騎士になる為村を出る事になり、私はそんなアテナの旅のお供かつ、アーノルドに頼まれた領主への手紙を冒険者ギルドに届けるのと、壊れたガントレットの代わりを作ってもらう為、ケラテアの村から歩いて1週間ほどのカリヴィアの街へと向かっていた。
村を出て2日ほど経った頃、今日も街へ向けて歩いていると、
アテナ「ロックのおかげで初めての旅なのに、大分楽が出来ている気がするよ」
私「そうなのかい?」
アテナ「ああ、本来だったら旅の日数より余分に食料を持ったり、街の冒険者ギルドで換金する為の魔物の素材だったりで、もっと荷物が重くなっていたからね、ロックのマジックバッグのおかげで、私は自分の必要な物しか持たなくて済んでいるからね」
私「それもそうか・・・、私がアテナと同じ物を持って移動してたらこんな歩けてないねきっと」
アテナ「なっ!それは私が筋肉女って事かい?」
私はちょっとアテナの琴線に触れる事を言ってしまったらしい・・・、
私「いや・・・、そうじゃなくてね・・・」
アテナ「私がロックよりレベルが高いからロックより重い物が持てるだけでロックが同じレベルなら同じ物を持っても大丈夫なはずだよ」
私はアテナと同じレベルになっても、あんな先が重いハルバードなんか軽く振り回せるようにはならない気がしたが、
私「そうだね、私よりアテナの方がレベルが高いからね」
アテナ「そうだよ、失礼しちゃうねまったく」
私はこれ以上怒らせないように話を合わせると、アテナはとりあえず鎮静化した。
私「このカバンの事だったね」
アテナ「そうだ、そのカバンが貴重な品だって事を言おうとしてたんだよ」
アテナは私のカバンを指差し、
アテナ「そのカバンはロックしか使えないみたいだけど、それを知らない人からしたら奪ってでも自分の物にしようとする人がいるだろうからね」
アテナ「そのカバンを使う時は周りに人が居る時は気を付けないとね」
私はアテナにそう言われ、このカバンの常識外れな性能を思い出す。
それは森の中腹での探索を数日行ってしばらくし、ブロンズウルフを狩り終えた時、
アーノルド「そういやお前のカバンはマジックバッグなんだろ?どんぐらい入るんだ?」
私はそう聞かれ、そういえばこのカバンの事をあまり調べていなかったと思いながら、
私「調べた事ないのでどれぐらい入るか分からないですね・・・」
アーノルド「ふむ、ちょっと調べておくか・・・、このブロンズウルフが入るか試してみろ」
私はそう言われ、比較的綺麗な死体を掴みカバンに入れてみようとすると、
アーノルド「ほう、吸い込まれるように全部入ったな・・・、今度は出せるか?」
私は明らかにカバンの口よりデカいブロンズウルフが入った事にビックリし、アーノルドに言われブロンズウルフを思い浮かべながら手を入れると、ちゃんと中に入っているようで取り出してみると、
アーノルド「そのまま出て来たな・・・、これは後でベアハッグも試してみよう・・・」
その後ベアハッグを狩り、持ち上げられないのでカバンの口を近付けながら入れと念じると・・・、ベアハッグが丸ごと吸い込まれたので、
アーノルド「そのカバンを使う時は、周りに信用できない人間が居る時は注意しろ」
私はそう言われたので、このカバンは結構まずい物なのかと思い、
私「このカバンは結構珍しいのですか?」
アーノルド「儂は兵をやってただけあって色々見て来てるが、こんな出鱈目な性能を持ったマジックバッグは初めて見たな、普通のマジックバッグは見た目よりも物が多く入るが、こんな入り口よりデカい物は入らんし、しかも保存の効果も付いてると来た、どうやらお前しか使えないみたいだが・・・、それを知らない人間は、殺してでも奪うかもしれんから気をつけろ」
私は性能と共に村でアーノルドに言われたことを思い出し、そんな事で死にたくないし気を付けようと再度思った。
私とアテナはそんな話をしながら、途中で昼休憩を挟み歩き続け、
アテナ「そろそろ日が落ちそうだし、見通しのいい場所を見つけて野営の準備をしようか」
街灯など無いこの世界では、月明かりが無ければ夜は真っ暗で何も見えないので、早めに野営の準備をしないと薪を集めるのさえ苦労する事を知っている・・初日にギリギリまで歩き苦労した為・・ので、
私「そうだね」
と、返事をししばらく歩き、いい場所を見つけたので、
アテナ「ここにしようか?」
私「そうだね、そうしたら私が薪になりそうな木を集めて来るね、多めに集めてカバンに入れておくよ」
アテナ「お願いするね、私は夕食の準備をしとくよ」
私はそれを聞き頷くと、近くの森に入り薪に使えそうな、なるべく乾いた枝などを集めていく、このカバンのおかげで結構大きい物でも持たずに回収できるので、どんどん集めていくと、何かがいる気配を感じたので警戒すると・・・、横の茂みからブロンズウルフが1体跳び出して襲い掛かって来た。
私は慌てる事無く、横に躱しながら横を通り抜けていくブロンズウルフの横っ腹にパンチを撃ち込むと、ブロンズウルフは口から吐血しながら吹っ飛びピクリとも動かなくなった。
私は森の中層探索によりレベルが10に上がっていた為、攻撃の威力も動きの速さも上がっており、ベアハッグも1対1で倒せるぐらいには強くなっていた。
アテナ「お帰り、薪になりそうな物は集められたかい?」
私「ええ、十分集められました、数日分余裕に集められたので何かあっても余裕が出来ましたね」
アテナ「それは助かるね、こちらも夕食の準備は終わっているから火を熾して夕食にしようか」
私はカバンから鍋などの料理に使う道具を取り出しアテナに渡すと、火を熾す。
夕食はアテナが作った燻製肉とジャガイモのスープに、カバンに入れてある焼き立ての状態で保存されたパンである。
アテナ「このパンもロックのおかげで、普通なら日持ちするようにカチカチに固めたパサパサのパンなんだけどね、普通のパンの上に焼き立ての状態だからね、食べるものが美味しければやはり気力にも繋がるからね助かるよ」
私「それは同感だね、試しにあの日持ちするというパンを食べた時は絶望したからね、このカバンを持っててよかったよ」
アテナ「それじゃ結界石を置いてるから魔物は寄って来ないとはいえ、人里から離れた場所だからね、いつも通り交代交代で見張りをしようか」
私「分かった、それじゃ先に寝てもらっていいよ?私は荷物が軽い分疲れが少ないからね」
アテナ「そうかい?それじゃ先に休ませてもらうね、4時間後に起こしてくれ」
私はアテナが寝たことを確認すると、カバンからステータス板を取り出し、日課となっているステータスの確認を行う・・・、基礎レベルは変わらず10のまま、ジョブレベルはあれから1しか上がってない為、4だ、SPも上がってすぐに、身体強化のツリーに振った為、練気功という一時的に攻撃力を上昇させるスキルを習得した。
基礎レベルが上がるごとに貰えるBPは、レベルが上がるごとに闘気の量を増やす体力に5振り、他に攻撃力を上げる筋力と、速度を上げる瞬発力、スタミナを上げる持久力に1ずつ使い、毎回2ずつ余らせ今は8ポイントが残っている。
私は日課のステータスの確認を終えると、時刻は夜9時、こちらに来る前は家に帰宅する途中ぐらいだろうか?そこから帰宅し晩御飯を食べながら動画を見て、風呂に入って寝る、そんな生活をしてたのが今じゃ、今日は月明りで多少遠くまで見えるが、焚火の明かりの範囲外は薄っすらとしか見えない夜空の下、反対側には金髪の美少女が、背負っていた背嚢を枕に薄手の布を敷き毛布を被って寝ている異世界生活だ。
ゲームの世界に入ったのか、ゲームの世界に似た異世界に転生したのか、今はまだはっきりしてないが
この世界でとりあえず生き残り強くならない事には調査のしようもない、死んだら現実世界でしたなんて怖くて試せないしね。
とりあえずはカリヴィアの街に行き、冒険者ギルドに行き手紙を渡し、アテナと一緒に冒険者になり、しばらく行動を共にして生活を安定させてから今後の事を考えるとしよう。
冒険者がうまくいかなかったらケラテアの村に帰ってきていいって言われてるしね、気楽に、だけど死なないよう注意して頑張ろう。
そんな事を考えていると、時刻は深夜0になったのでそろそろアテナを起こすかと、
私「アテナ、交代の時間だよ、起きてくれ」
アテナ「ん~、ふぁぁっ、ん~」
と、まだ少し眠そうなので、
私「ほらっ、これ温めておいたから飲むといいよ?私は寝かせてもらうからね」
そう言って温めておいたお茶をカップに入れ手に持たせ、アテナと同じように一応背負っているがそんなに物が入っていない背嚢を枕に眠りについた。
朝日が昇る前にアテナに起こされると、朝食を食べ、今日も一日カリヴィアの街へ向けて進むことになる・・・。
道中特に野盗に襲われるなどの問題も無く、7日目のもうすぐ日が暮れる頃に、私達はカリヴィアの街へ到着したのだった。
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