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第2章最終話 晴れて恋人同士となった俊吾と沙苗は、クラスメイト達に祝福される

第2章最終話の投稿になりますm(_ _)m

 城西学園西門前に着いて、リムジンから降りた僕と沙苗は教室へと向かう。


 教室へと足を踏み入れた僕と沙苗は、クラスメイト達に囲まれる。恐らく、今朝の速報が原因だろう。

 僕が予想した通りに、クラスメイト達から聞かれる。


「俊吾が瀬戸崎財閥グループ2代目会長に就任したってのは、事実なのか!?」


 そう、僕に聞いてきたのは、西条さいじょう つかさだ。髪は短髪で黒色、身長が182cm。足が速い為、部活は陸上部に所属している。また、クラス委員であり中学の時からの親友でもある。両親を亡くして心を閉ざしていた僕を必死に説得・介抱してくれた人の1人。因みに、西条食品株式会社の御曹司だ。


「うん。速報ニュースで流れた通り、僕が瀬戸崎財閥グループ2代目会長に就任したんだよ。」


「やっぱりそうだったか。まぁ、これからが大変だろうが、お前なら大丈夫だろう。『あの時のことからは立ち直ったみたいだしな!』」


「ありがとな、司!『本当に、あの時のお前には感謝してもしきれないよ。』」


「いいってことよ!!」


 そう、司に感謝の言葉を述べていると、クラスの女子生徒からも話し掛けられた。


「おはよう、俊吾さん!!今朝の速報は私もテレビで見たよ?2代目会長就任、おめでとうございます!」


 そう言ってきたのは、相良 かなでさんだ。容姿は、髪が茶髪色で、常にツインテールにしている。身長が163cm。部活は料理部に所属している。瀬戸崎家執事長の相良の孫娘で、僕が小さい時から面識がある……というよりも、幼馴染みである。司と同様に、僕を説得・介抱してくれた人の1人。瀬戸崎ホールディングス株式会社2代目会長、相良 宗介そうすけの1人娘。


「奏さん、おはよう。それと、ありがとね!」


「お爺様がお世話になってるんだから、こっちこそありがとうだよ!」


「相良も奏さんに会いたがってたから、暇な時間が出来たら家を訪ねてきなよ?」


「分かった!お爺様にも会いたいから、時間が出来たら行くね!」


「分かった。」


 そう返事を返した所で、司の隣にいた女子生徒からも話し掛けられる。


「今朝の速報ニュースを見た司から聞いたよ~?瀬戸崎財閥グループ2代目会長に就任したんだってね!おめでとう!」


 この女子生徒の名は、北条院ほうじょういん 桜子さくらこさんだ。容姿は、髪が金髪色のロングストレート。身長が152cmと低くて童顔の為、見た目は中学生くらいな感じだ。北条院財閥グループのご令嬢で、司の恋人でもある。普段の口調が口調なだけに、本当に財閥のお嬢様なの?という疑問は残るのだが。司や奏と同様に、僕を説得・介抱してくれた人の1人でもあり、僕と同じ中学出身でもある。


「桜子さんもありがとな!」


「お祝いの言葉を言うのは、当然のことでしょ?人として、ね。」


「確かにそうかもな。」


 そう返事を返した時、次に声を掛けてきたのは、やはり詩織さんだった。


「俊吾君、私も今朝の速報ニュース見たよ!瀬戸崎財閥グループ2代目会長就任、おめでとう!」


「詩織さんもありがと!」


 実を言うと、詩織さんも僕と同じ中学出身であり、家が隣同士で幼馴染みの1人だったりする。司や奏さん、桜子さんと同様に、僕を説得・介抱してくれた人の1人でもある。家が隣同士ということもあり、昔から家族ぐるみでの付き合いがある。学園の生徒達には知られていないが、桜坂財閥グループのご令嬢でもある。僕の恋人となった沙苗とは親友同士の間柄。


 詩織さんに返事を返した所で、沙苗に袖を引っ張られる。


「俊吾、私にはこの3人のことを紹介してくれないの?」


「ごめん沙苗。すっかり話に夢中になっちゃってたよ。改めて紹介するね。中学の時からの僕の親友の西条 司。司の隣が北条院 桜子さん。桜子さんの隣にいるのが、相良 奏さんだよ。詩織さんのことは今更だから紹介しないけど、強いていえば家が隣同士で幼馴染みだよ。奏さんは、相良のお孫さんであると同時に僕の幼馴染みでもある。紹介はこんな所かな。」


「俊吾から紹介された、西条 司だ。俊吾とは中学の頃からの付き合いで親友なんだ。これからもよろしくな!」


「同じく俊吾さんから紹介された、北条院 桜子です。私も司や俊吾さんと同じ中学出身です。これからもよろしくお願いしますね!」


「同じく俊吾さんから紹介された、相良 奏です。苗字で察したと思いますが、私は瀬戸崎家で執事長をしている相良の孫娘になりますね。これからもよろしくです!」


「俊吾君に紹介された通り、私は俊吾君の家の隣に住んでいるの。して、幼馴染みであり同じ中学出身でもあるの。沙苗、隠し事しちゃっててごめんね!」


「詩織、気にしないで。家が隣同士だと聞いて驚いただけだから、ね!それと、改めて私は西園寺 沙苗です。司君・桜子さん・奏さん、こちらこそこれからもよろしくお願いしますね!勿論、詩織もよ!」


 そう言った沙苗は、司達と握手をしていた。それを眺めつつ、時計を見た僕は皆に言う。


「それぞれの自己紹介も終わったことだし、そろそろ席に戻らないか?他の皆もね!もう少しで、予鈴がなっちゃうから、ね。」


「ほんとだ!でも、席に戻る前に私から重大発表があります!!」


 沙苗のその言葉を聞いた瞬間、僕は嫌な予感がして離れようとしたが、沙苗が力強く抱き着いていた為、逃げることが出来なかった。

 そんな僕の心情を察した沙苗が、一瞬だけ僕の方を見て、ニヤリと笑った。

 クラスメイト達が沙苗の発表に固唾を飲んで見守る中、沙苗が口を開く。


「私、西園寺 沙苗は、隣にいる瀬戸崎 俊吾と正式に付き合う事になりました~!!!」


『『………………』』


 沙苗の発表に、教室内は静まり返った。それから時間も経たずに、今度は驚きの声が教室内に木霊する。司や桜子さん、奏さんと詩織さんを除いてだが。


『『な、な、なんだってーーーー!?』』


 その声の後に、今度は祝福の声が教室内に木霊する。


『『おめでとうーーー!!末永く仲良くしろよーー!!(してねーー!!)』』


「俊吾、沙苗さん。おめでとう!!」


「2人共、末永くお幸せにね!!」


「俊吾さん、沙苗さん!おめでとうございます!!」


「俊吾君、沙苗。おめでとう!!これからも、2人仲良くね!!」


「皆、ありがとう!!司君・桜子さん・奏さん・詩織もありがとう!これから益々、場所問わず俊吾に抱き着きまくることを誓います!!!」


『『せめて場所は弁えて!!』』


 沙苗はなんてことを宣誓してるんだよ!?クラスメイト達から祝福されてるだけでも恥ずかしいのに、更に恥ずかしくなっちゃったじゃねぇかよ!!


「俊吾!何度でも言うけど、これからも末永くよろしくお願いします!!」


 と、可愛い笑顔でそんなことを言われたら、さっきの宣誓も許しちゃうに決まってんだろ!!


「ああ、こちらこそ改めて末永くよろしくお願いします!!!」


「俊吾、大好き♡」


 そう言って、満面の笑みを浮かべながら力強く抱き着いてきた沙苗を抱きしめ返しながら、僕は心に誓う。


 この笑顔を僕の手で守り抜くと。2度と、沙苗に悲しい思いはさせないと。

 そして、沙苗を今まで以上に幸せにしてみせると!!今まで負った不幸の分まで───



 だから沙苗、今はまだ恥ずかしくて面と向かって君に言えないけど───僕は君を心の底から愛しているよ、と。







次話タイトル↓

第2章 沙苗との同居生活&学園生活編

閑話 第2章終了時での登場人物紹介他

この話にて、第2章本編完結となります。ここまでご愛読していただき、ありがとうございましたm(_ _)m


誤字・脱字がありましたら、報告して下さると助かりますm(_ _)m

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