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第9話 俊吾、遂に沙苗に告白の返事をする(2)

第2章、第9話目の投稿になりますm(_ _)m

「僕も沙苗の事が好きです!! だから僕と結婚を前提に付き合って下さい!!」


 そう、僕が言ってからどれくらいの時間が経っただろうか。

 僕が差し出した手を握られる感触が伝わってきたので、僕は頭を上げて沙苗の方を見る。

 そして、僕と目が合った沙苗が口を開く。


「ようやく、私の告白の返事をしてくれたね! 俊吾、待たせすぎだよ?」


「待たせてごめんね、沙苗。初めて異性に告白されたから、戸惑っちゃったのもあったし、結構悩みに悩んだ末での返事だからさ。」


「そっか。でも、私だって異性に告白したのは人生初なんだからね!だから俊吾、こちらこそ末永くよろしくお願いします!!恋人としてね!!」


 そう言って僕に抱き着いてきてくる沙苗に、僕は言う。爆弾発言と共に。


「僕の方こそ、末永くよろしくお願いします!!恋人兼会長付き秘書として、ね!!」


「はい!!…………って、ん?」


「沙苗?どうしたの?」


「ねぇ俊吾?私の聞き間違いだと思うんだけど、恋人兼会長付き秘書って言わなかった?」


「えっ?うん、言ったよ?それがどうかしたの?」


「それがどうかしたの?じゃないわよ!!私が会長付き秘書ってどういうことなの!?」


「どうもこうも、そのままの意味だけど?沙苗は、僕の秘書になるのは嫌?」


「そんな聞き方をされたら、嫌なんて言えるわけないじゃないの……はぁ、分かったわ。俊吾の秘書になるよ、私。」


「そう言ってもらえて良かったよ。断られてたら、別の女性が僕の秘書になる所だったから、ね。」


「それは嫌っ!!俊吾の隣は私だけなの!!」


 僕の言葉に、そう切り返した沙苗は更に強く抱き着いてくる。自分の物だと言わんばかりに。


「わ、分かったから!!そんなに強く抱き着かなくてもいいから!!い、色々と当たっちゃってるから!?」


 僕のその言葉に対して、見上げてきた沙苗の目が光った気がして、僕は身震いする。


「私の何が当たっちゃってるの~?」


「えっ!?いや、それは、その……さ、沙苗の、む……って、僕に何を言わせる気でいるのさ!?」


「……ぷっ、あははははは! 俊吾ったら慌てちゃって!!慌てる俊吾、可愛いね♡」


「~~っ!?」


 沙苗にからかわれたんだと認識した僕は、顔を真っ赤にしてしまった。

 ただ、僕のことをからかってる沙苗の顔も真っ赤になっていたが。


 それから暫くの間中、沙苗にからかわれ続けていたのだが、いつの間にか沙苗が寝てしまっていたので、僕も寝ることにした。


「沙苗、おやすみ。」




 沙苗に告白の返事をして、晴れて付き合う事になった日の次の日の朝、僕と沙苗は同時に目を覚ます。


「おはよ、俊吾♡」


「沙苗、おはよう。」


「晴れて私達は恋人同士だね!改めてよろしくね、俊吾!」


「そうだな!こちらこそ改めてよろしくな!!っと、着替えて朝食を食べに行こうか。」


「うん!!」


 朝の挨拶を済ませた僕と沙苗は、手早く着替えてダイニングへと向かう。



 ダイニングに着いて、テーブル席へと座った僕と沙苗は、相良と遥さんに声を掛けられる。


「俊吾様、沙苗様、おはようございます。」


「おはようございます、俊吾様、沙苗様。」


「2人共、おはよう。」


「おはようございます、相良さん、遥さん。」


 相良と遥さんと朝の挨拶をかわした所で、僕と沙苗が恋人同士になったことと、沙苗を会長付き秘書にすることを2人に言うことにした。


「相良と遥さん。2人に言っておきたいことがあるから、言うね。 僕と沙苗は結婚を前提に付き合う事になったからよろしくね。」


「それはそれは、おめでとうございます!ようやくといった感じですなぁ!」


「俊吾様も沙苗様も、おめでとうございます!沙苗様、俊吾様のことを末永くよろしくお願いしますね!」


「ありがとうございます!俊吾のことは私に任せてください!!」


「ありがとう、2人共。それから、沙苗を会長付き秘書にすることにしたよ。」


「そうですか。沙苗様であれば、なんの問題もございませんな。この事を、瀬戸崎財閥グループ全体に周知いたしますか?」


「うん。この際だから、僕が瀬戸崎財閥グループの会長である事を、グループ全体と世間一般にも周知しといて。」


「「「っ!?」」」


「よ、よろしいのですか!?」


「俊吾様!?」


「俊吾!?」


「いいんだよ。僕が瀬戸崎財閥グループの会長である事は、既に城西学園内に知れ渡ってるから、マスコミにリークされるのも時間の問題だからね。」


「そういうことでしたら、直ぐに周知いたします。また、各メディアにも直ぐにファックスを送信致しますので、失礼します。」


 そう言って、相良はダイニングから退出していく。

 それから数分後、テレビに速報ニュースが流れた。


『次のニュー……って、えっ!?た、たった今入った速報です!あの日本最大規模の財閥グループである瀬戸崎財閥グループの2代目会長就任者名が、瀬戸崎財閥グループを通じて正式に発表されましたので、お知らせ致します。皆さん驚くかもしれませんが、現役高校生である瀬戸崎 俊吾氏が瀬戸崎財閥グループ2代目会長に就任致しました!繰り返しお伝え致します。瀬戸崎財閥グループ2代目会長に───』


 この発表は、各メディアが大きく取り上げていた。各新聞社も緊急で号外を発行する程の騒ぎとなった。

 また、この発表には瀬戸崎財閥グループ内全体でも波紋が広がる結果となったのは言うまでもないことである。

 ただ、俊吾の会長就任に反対する者が、瀬戸崎財閥グループ内全体でも居らず、逆に満場一致での賛成だったらしい。この結果には、後から聞かされた俊吾自身が一番驚いていた。



 そんなことはさておき、晴れて恋人同士となった俊吾と沙苗は、朝食を食べ終えた後に、相良が運転するリムジンで城西学園へと向かうのであった────







次話タイトル↓

第2章 沙苗との同居生活&学園生活編

第2章最終話 晴れて恋人同士となった俊吾と沙苗は、クラスメイト達に祝福される

誤字・脱字がありましたら、報告して下さると助かりますm(_ _)m


次話で、第2章は完結致します。その後に、閑話を数話程挟んだ後に、第3章の投稿を開始する予定でいますm(_ _)m

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