危機一髪
2本目です。
「お前ら~❗調子はどうだ~❗」
「あっ❗お頭ちょうど良いところに❗今、捕まえた所ですぜ❗」
「しかも、女ですぜ❗
今夜は楽しめそうですぜ❗」
「いや~❗毎度毎度、お頭の感知には頭が上がらないっすよ❗」
盗賊団のリーダーが現れてしまいました。どうやら盗賊達には、お頭と呼ばれているみたいですね。
盗賊達にすぐに隠れている場所がわかったのは、盗賊団のリーダーが持つ感知のスキルのせいみたいです。感知とは、生きているものが周囲のどこにいるのか分かるスキルです。
これに似ているのが光魔法のサーチです。これは周囲の魔力があるものが分かるスキルです。サーチの場合は魔力があるものなので生き物以外にも、薬草にも反応してしまいますので見分けるのが感知より難しいです。
盗賊団のリーダーが持っている感知は、私を見分けるほどの性能を持っているようです。
そんな事を考えていると、
「ああ、そうだよな❗このスキルが来てくれ本当にラッキーだったよ❗ガハハハハ❗」
「そんで、お頭この女どうします❗」
「ん~…おっ❗コイツはあたりだな❗
顔もいいし、スタイルもいい❗しかも白髪に赤目と来たか❗……しかもコイツの赤目、宝石みたいだな❗」
リーダーがじろじろと私をなめ回すように見てきます。気持ち悪いです…
「コイツなら、早速やって、その後に奴隷として売っちまおうか❗コイツならやった後でも高く買ってくれるだろうよ❗」
「な~❗お頭俺たちもやってもいいか❗」
「俺が終わったらいいぞ❗」
「やったぜ❗ふ~❗」
どうやら、私の処遇が決まったみたいです。
こんな奴らに犯されるのなら死んだ方がましです。
私はローブの中に隠していた短剣を出し、自分の心臓に目掛けて刺そうとした時、
「おっと❗殺らせないぜ❗」
「へっ……きゃ~❗」
盗賊団のリーダーが気付き、一瞬で近づき私を殴り飛ばしました。飛ばされた先が木がある場所で、体が木にぶつかりました。
「やっぱり、コイツ持っていやがったか❗」
どうやら、木にぶつかった拍子に落としたみたいで、その短剣を盗賊団のリーダーは短剣を刃の方を指で挟み、こちらに見せつけるようにプラプラしながら持っていました。
そんな光景を私は意識が朦朧とした様子で見ていました。
「こんなに生きがいいと、これからも楽しめそうだ、な❗」
そう言いながら、盗賊団のリーダーは手に持っていた私の短剣を私に振りおろして来ました。
「きゃっ❗」
その短剣は私のローブと服を切り裂いてしまい、前がはだけ下着が見える状態になってしまいした。
そこで、私の心が折れてしまいました。
「い…や…、いや、いや~❗」
まだ立てない状態で、四つん這いになりながら必死に逃げますが、
「おっと❗ 逃がしゃしないよっと❗
急におとなしくなりやがって……まあ、いい。そろそろお楽しみと行きましょうか❗」
盗賊団のリーダーは私の髪を掴み止め、左手を私へと近づけてきます。
「いや、いや、
たすけ、て…助けて○○○ーー❗」
ザシュッ❗
『へ…』
そんな音が聞こえたと思ったら、髪が引っ張られる感覚がなくなり、前へ転げました。
そして、先程、私は誰かの名前を無意識に読んでしまい、誰の事か考えようとしましたが、それよりも先に、
「ギャーーー❗俺の腕がーーー❗
腕がーー❗」
と言う叫び声が聞こえ後ろを振り返ると、
誰かの両腕が転がっていて、その後ろでその腕の持ち主が地面をのた打ち回っていて、その後ろでは盗賊達が驚いていました。
そして、私の前では私の方を背にして誰かが立っていました。




