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少女は人形の呪いを解く  作者: 或守
1章
12/16

記憶(レオン視点)

最後の盗賊を倒した後、彼女が心配になり振り返りました。



「助けて頂きありがとうございます❗………

あの…あなたは物語で

出てくる魔王様でしょうか…」



彼女は私に感謝の言葉と、私が物語に出てくる魔王か聞いて来ました。

彼女が生きていることに舞い上がっていた私は、今の自分の姿がそれだったことを思い出しました。



「あ~…あれの最後は確かに私ですね………

私を見て怖くはありませんか?」



彼女に嫌われたくない。でも、怖い思いもさせたくない。そんな思いでそう言っていました。

ですが彼女は…



「いえ、全然怖くないですよ❗むしろ、こころが安らぎます。」



と返しました。



「そうですか、それは良かった………

てっ…それよりも、あなたは大丈夫ですか❗あいつに何かされかけていましたけど❗傷や痛い所は有りませんか❗」




それに私は、彼女が私の姿に怖く感じていなくてホッとしましたが、すぐに彼女が先ほどまで襲われていたのを思い出し、心配になり彼女の元に駆けつけて、彼女に怪我がないか聞きます。



「まだ背中が痛みますが大丈夫ですよ。」


「なっ❗それに他にも傷が一杯あるじゃないですか❗速くこのポーションを飲んでください❗」



背中が痛むと言うので、私は慌てて懐にしまっていたポーションを渡しました。渡したポーションを彼女は、そのポーションを遠慮してか飲まず、私はそれに悲しくなりました。

そしたら、彼女は私の感情に気付いたのか、ポーションを飲みました。



そして、彼女の傷が治っていくのを見て、私はホッとしました。



「もう大丈夫ですよ❗心配をおかけしてすみませんでした。私はシエルと言います。

あの、お名前を聞いてよろしいですか?」


「えっ…」



彼女は先ほどの謝罪して、今世の名前を言いました。今世の名前はシエルと言うようです。

そして、私の名前を聞いて来ました。

それに私は息を飲みました。

どうやら先ほど襲われた時に叫んだ私の名前は無意識だったようです。

こうやって、聞かれると心にきますね。



「どうかされましたか?」



私の感情を悟られたのか私に聞いてきます。

おかしいですね…今の私は顔なしの人形なんですが…

これ以上、彼女を心配させたくないので答えます。



「いえ、何でもないです。私はレオンと言います。……………そうか…覚えていなかったか……」



私はシエルに、前世のシエルが呼んでいた愛称の方を教えます。それでも、覚えてなかったのにショックで教えます。

何故か私の名前を聞き、シエルは悲しそうにします。



「それにしてもあなたが無事でよかったです。あなたに何かあったら私は…私は胸が張り裂けそうで……また、あの時ようになるんじゃないかと………よかった……本当によかったです……」




それでも、シエルが生きていて無事でよかったことを思い、シエルの前に膝を着き、そうこぼしながら、涙はこの体では出ませんが泣いていました。



そうしているとシエルは私の頭を撫でてきました。

初めは驚きましたが、私はシエルに体を預けるようにしていました。

そのまま過ぎていくとシエルが、



()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」



「ハッ❗……シエルさん今のは❗………あっ❗…すみませんでした❗」



そう呟いた彼女に驚き、そして、今の体勢に気付き離れます。

ですが、離れた事を後悔しました。



「あ、頭が……」



シエルがそう呟いてから、シエルの様子がおかしいのに気付きました。



「……し、シエルさん大丈夫ですか❗」



そう呼び掛けながらシエルの元に駆けつけ、彼女の肩に手を置き、必死に呼び掛けます。


ですが、だんだんシエルの様子が悪化していき、そして…



「あああああアアアアーーー❗」



シエルは悲鳴をあげました。

それに、彼女をまた、失うかもしれない恐怖に



「シェーラ❗シェーーラーー❗…」



いつの間にか、シエルの前世の名を必死に呼び掛けますが、彼女は意識を失いました。



彼女がまた、私の手を離れていったのかと思い絶望しかけますが、彼女の胸が上下に動いているのが確認できホッとしました。



シエルを木にもたれかかせて、彼女の意識が戻るまで周りの安全を見張ります。

そして、息をついた私は、シエルの前世― シェーラとの思い出を振り返るのでした…

次回、過去編です。

レオン視点まだ続きます。

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