むかし話
―むかしむかし、
ある国の王子とその婚約者の聖女がいました。
その王子と聖女は民にも優しく
国のためにいろいろな政策を行い
国を豊かにしてきました。
そして、王子は勇者でもあったため強く
盗賊や魔族を倒し、民を守りました。
その為民からも信頼が厚く
この先も平和な世界が続くと思っていました。
しかしそれは長くは続きませんでした…
魔族の中から王が誕生したのです。
魔族の王―魔王は全身が赤黒く顔がない容姿を
していました。
魔王は魔族達を操り
街や村果ては王都にまで魔族を進行させ
街や村は火の手が上がり次々と近隣の国が滅んで行きました…
そんな中、王子は魔族の進行を
聖女と共に兵達を率いて
進行を食い止めていました。
しかし、兵達はだんだん疲弊していき
もう国がもちそうにないと感じた
王子と聖女は魔王を討伐する事を決意し
魔王討伐の旅に出ました。
しかし、その道中は険しい道でした。
魔王のもとへは行かせまいと
魔族達が襲いかかり、
魔王城前では魔王の側近達と闘い
勝ち進みました。
魔王の前にたどり着く頃には
勇者と聖女はボロボロで
今にも倒れそうなくらいでした。
しかし、今倒れては自分達の未来がないことを
感じて、
気力を振り絞り最後の闘いに挑みました。
闘いは熾烈を極め
三日三晩続きました。
その頃には、
魔王の感情にも
変化が起こり初めました。
魔王は強大な力を持つ自分に
初めからボロボロな状態で挑み続けて、
そして、自分を押し初めている
人間達を見て好感を持ち
滅ぼすのが惜しいと感じ初めました。
しかし、それは唐突に終わりを告げました…
勇者と聖女が
力尽きて亡くなってしまったからです…
魔王は勇者と聖女に勝ちましたが
何故か悲しくなりました…
魔王は闘っている間に
勇者と聖女とはこんな感じで会わなければ
いい関係になったんじゃないかと思いました。
そして、勇者と聖女がこんなにもして
守りたかった国に興味を抱き
そして、申し訳なく思いました。
魔王は勇者と聖女の亡骸を持ち
勇者と聖女のいた国に赴き
勇者と聖女を弔いました。
そして、その国の王に
魔族達を引き上げること
そして、この国を守ることを
神に誓いました。
そして、今でも魔王は誓いを守り
魔王は魔王から離れた魔族や盗賊などの
民に対する脅威から守り続けるのでした―




