入学式 夜の仕事
新キャラ登場!!!!!
蓼丸 自宅
(入学式初日からやってしまった・・・・・・)
あの後、蓼丸は警察に事情を聞かれた。
なんとか問題にはならずに済んだが、学校から2週間の停学が言い渡された。
珍しく蓼丸は、ベットに横たわり落ち込んでいた。
「俺の平凡な日常がぁ、、、、 」
ピンポーン
誰か来たみたいだ。
モニターで玄関先の様子を見ると、金髪の女性が立っていた。
蓼丸はオートロックを解除し、女を部屋にいれた。
「お邪魔します。」
女は言った。
「久しぶりだな。恭子。」
この女性の名前は桜井恭子。
蓼丸とはCACの仲間で、今年から同じ水橋高校に通う。
同い年なのだが昔に色々あり、蓼丸のことを慕っていた。
そしてCACでもNo.3の実力者だ。
「蓼丸様! 大丈夫でしたか?朝の事は聞きました。」
(情報が早いな。)
「大丈夫だよ。恭子も風邪で今日休んだんだろ? 安静にしなくて大丈夫なのか?」
「私は大丈夫です! それよりすみませんでした。 私がいれば、蓼丸様を余計な事に巻き込まれることはなかったかもしれません。」
そう言って恭子は、蓼丸に震え抱きついた。
「余計な事じゃないよ。二人の女性を助けるためにやったんだから。後悔はしてない。」
(さすがに2週間の停学は落ち込むけど)
「蓼丸様はいつもそうです。人のためなら自分を犠牲にして・・・」
恭子はその場で膝をつき座り、蓼丸の方に手をかざした。
「私の命は、3年前クリーチャーから私を守ってくれた蓼丸様のおかげで、今も存在しています。 私のすべてはあなたの物であり、私に拒否権はありません。これから何か問題事があれば私を使ってください。」
少し目を潤わせる恭子に蓼丸は言った。
「お前の事を物なんかと思った事はないし、これからも使う事はない。
でもお前が困っていたら助けるし、俺が困っていたら恭子がたすけてくれ。一番の親友として。」
「蓼丸様。」
恭子は涙を拭き、「はい!」っと返事をし立ち上がった。
(どこか残念そうなのは気のせいか。)
恭子は何かを思いだし、表情を明るくした。
「そういえば蓼丸様。 今日は私と同じで渋谷付近の見回りですよね?」
「そうなのか? 俺たちが同じ所にいたら戦力が偏りすぎないか? 他の所が心配だな。」
「渋谷付近で不確かな情報が流れているんです。だからこれから2週間は、渋谷のパトロールを私達が重点的にやるみたいです。なんでも人型のクリーチャーがいるとか。」
「へーーー」
蓼丸は顔色ひとつ変えずに返した。
「えっ? もっと驚かないんですか? 人型のクリーチャーですよ。」
恭子は不思議そうに言った。
「人型のクリーチャーは興味深いが、今さらだな。魔法を使う化け物もいれば、拳一つで地形を変える化け物もいるしな。」
「ま、まぁ確かにそうですね。ちなみに他の所は大丈夫みたいです。他国からのサポートもあるみたいですし。」
「わかった。じゃあ準備ができ次第、出発しよう。」
次も宜しくお願いします!