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神の子の治安維持法  作者: 前方向
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入学式 朝の悲劇 1

未熟者ですがよろしくおねがいします(T^T)

1話目は軽く自己紹介みたいな形になりました。

あらすじの転校生のところまでいくのにも時間がかかりそうですw

入学式朝


ジリジリジリジリンジリジリジリジリンジリジリジリジリン


(ん、なんだもう朝か)


耳の残る不快な目覚まし時計の音で、蓼丸は起きる。


「ハァー、今日入学式か、だるいなぁー」。そう呟きながら蓼丸は、重い体を起こし制服に着替えてリビングに向かった。


俺の名前は城ヶ崎蓼丸。今日から高校一年だが、今まで以上に身辺に注意してCACに所属しているということを、周りにバレないようにしないとな。


今から通う高校が、情報網の広い日本で有数のセレブ高校。

水橋高校ならなおさらに。


CACの活動は俺のやりたくてやってる事であり、CACは国から認められた組織だから別に隠す必要はないのだか、、、、、


CACに所属しているというだけで周りの人たちに、いらない気遣いをさせたり称賛されるのは俺にとっては苦だ。


俺はただ平穏な学校生活をおくりたいだけなんだ、、、



朝七時三十分


「そろそろ行かないとな」。


蓼丸は一息つき、玄関をくぐり抜け奥にあるエレベーターまで足を踏み出した。


にしても・・・・・・

(外でるのに何分かかんだよ!このマンション!)


一ヶ月前、東京に引っ越しする際の物件探しに蓼丸が、困っているという噂をどこからか耳にしたCAC本部は、安全性と住みやすさを兼ね備えた東京内でも指折りの高級タワーマンションを蓼丸に手配した。


CAC、最高戦力の蓼丸に対してなら、当然と言っていい恩遇だが、

当の本人は (でもまさか、こんなタワーマンション最上階の一室を買ってくれるなんて。最近のCACさんは気前がいいな)っとそう考えていた。


エレベーターはやっと四十階から一階へ到着し、エレベーターから出るとこのタワーマンションのコンシェルジュさん、山井さんという方がいつも通り俺に明るく挨拶してくる。


「蓼丸さんおはようございます。今日はいよいよ入学式ですね! 頑張ってください!」


「ありがとうございます山井さん! これから迷惑かけるかもですが、宜しくお願いします。」


俺はそう言って軽く会釈し、マンションを後にした。



桜散る歩道。朝とは思えないほど明るい太陽が蓼丸を、照らしていた。

(ポカポカしてるというより暑苦しいなぁ、)

そんな事を考えて俺は歩いていると、「キャアーーー」という女性の声が、目の前に少し見える表通りに面していないような所から聞こえた。


俺は近くに行き、状況をみた。


俺と同じ制服の女の子が二人、屈強で人相の悪い男五人にかこまれている。


「オメェーラあの水橋高校の生徒だよな? 少しくらい良い高校に通ってるからって調子にのるなよ!」


五人組の一人が威圧的な態度でそういった。


一人の女の子は、肩を震わせて怯えている。もう一人の女の子のほうが、怯えている子を背中に隠しこう言い返した。


「私達は今日から入学よ! 私達が水橋学園に通えるのが羨ましいからって、絡んでくるのはやめてよ!」


「なんだとぉーー」男は完全に切れて女の子に殴りかかろうとしていた。


蓼丸はその間に割って入り、拳を下に流し男に言った。


「ずいぶん間抜けな面してんな! あと、その髪型いつの時代の流行? まじ笑えんるんだけどw」


蓼丸はわざと、男達を苛立たせるような態度をとり、標的を自分に移し、女の子二人に逃げさせる暇を与えた。


「百合、今のうちに逃げるわよ!」


「でも佳恵子ちゃん・・・・・・あの人が」


「いいから行くわよ!」


佳恵子という女の子が、逃げるのを躊躇っている百合という女の子の手を強引に引っ張って、この場から去った。


(最近の女の子は、判断が早くて助かるな。)そんな事を考えていると、目の前の五人組の男達は、蓼丸を見て笑っていた。


「お前かわいそうだなw 女の前で良い顔したかったのかもしれねぇけど。どっかいっちまったぜぇーw」


男五人組の、罵るような発現に対し、蓼丸は眉一つ動かさず答えた。


「そうか? とりあえず、詫びは求めないからさっさと家に帰れ」


蓼丸の発言にまた、五人組は顔をあわせ大爆笑した。


やっとで笑い終わった五人組の一人は、蓼丸の方を向いてこう言った。

「あー帰るさ! てめぇの首を折ってからなぁー!」


屈強な男は、隠し持っていた金属バットで蓼丸の首めがけておもっいきり振った。


しかし、次の光景に五人組の男達は全員、驚愕して倒れずにはいられなかった。


(確かに俺はあいつの首めがけてバットを思いっきり振った。当たった感触もあった。なのに、なのになぜこいつの首が折れずに金属バットの方がくたばっちまったんだ、、、)


「ちっ、ちくしょう! 5人でかかるぞ!」

五人組はやけになり、蓼丸に突進した。 しかし、蓼丸の体から放たれた風のようなものに吹き飛ばされ、建物に体をぶつけ倒れこんだ。


苦虫を噛み潰したような顔で、蓼丸の方を五人組が見ている。


その時、後ろの方で自転車が止まる音がした。


「警察だ! お前らそこでなにをしている。」

朝の見回りをしていたであろう、一人の警察が蓼丸のところに駆け寄り、事情を聞いた。


「何があったんだい?」


蓼丸は一回ため息をつき、観念したような顔で言った。


「すみませーん。朝からちょっとイライラしてて。この五人組になら大丈夫かなぁーと思って、やっちゃいましたw」


警察は蓼丸を睨み付ける。


「そうか、とりあえず6人とも詳しい話を聞きたい。ついてきてもらおう。」




ちなみに主人公は、とてもやさしいです。

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