来ん!吸う?根、郷愁
あけましておめでとうございます。
今年も不定期連載「我はツチノコ」よろしくお願いします。
同時掲載「ミコトのドーグー」もご覧になっていだだきたく・・・
「恐竜戦車を知ってるかい?」は完結済みで、すぐに読了でしますので(全29話)こちらもぜひ!
さてさて、村長宅を脱出した我、村を見学してみるか・・・女子供はさっきたくさん見たが、おじさんはまだ一人しか見とらんな!おじさんはどこに居るのか?村長によれば、村全員で150人ぐらいと言ってたか。5人家族だと30世帯・・・うん、見かけるおうちもそれくらいやね。さっき子供を何人見たかな?たくさんといっても何十人もいたわけじゃなし・・・
村長宅は五人家族だったが、若旦那がいなかったな・・・あ、町に商品売りに行ってるんだったっけ!うーん、やっぱりどこかにおじさんが隠れているはずや!おじさんを探せ!あれ?そう言えば、スミスさん以外におじさんみたような・・・朝っぱらから村長さん宅に来た人、おじさんだったよな?やはり昼間はおじさんは働いているんだな。働くおじさん、働くおじさん、みんないい顔だ♪
我、村を散策してみる・・・いたるところ牧草・牧草・牧草、時々麦畑、牧草・・・あ!ヤギがいますな!もりもり草を食んでますな!おいしいですかな?その草は昨晩我が水をまいたところですな!食べてるってことは食べられるってことですな!よかったよかった!ところでここはヤギさんしかいないのかな?と思っていたら、遠くでぼぉおぉおおお!と鳴く声がしますな!低温のハスキーボイス!これは牛さんにちがいないですな!どこにいるのか?我、大ジャンプして確認!貯水池のところにたくさん集まってますな!我、もっかい大ジャンプして貯水池のところに着地!10点10点10点10点10点!見事な着地でした!
貯水池に来てみれば、ひぃふぅみぃ・・・牛がいっぱいいましたぉ。で、木陰を求めて争ったり、貯水池の階段のところで水浴びをしたり・・・要するに日差しがきつく暑い、そういうことですな!しょうがない、我がひと肌、肌じゃないので一皮脱ぎましょう・・・そう言えば我ヘビなのに脱皮しなくていいのかな?したくなったらそのときにすればいいのかしらん?まあ脱皮は置いといて、お得意の緑魔法や!昨日植えた桃の木に
緑魔法Lv.3“養分吸収!”+Lv.4“成長促進!”
一回り大きくなった桃の木にはたわわに実が成り申した。牛さんたちは呆然と木を見上げている・・・桃、いるか?いる・・・そうかそうか、そんじゃ今から落とすから・・・我、桃を咥えてはちぎり、ちぎっては落とし・・・ぼたぼたと桃を落としていく。落とし桃や!牛さんたちが夢中で桃食っとる間に、我、桃の実をたくさん飲み込み・・・そうです!お花摘みからの植林です!息んで体内から急速に桃の種の実を排出。一つの穴にまとめてお花摘み。
緑魔法Lv.1“発芽!”と、ちょっとだけLv.4“成長促進!”
若木になった桃の木が一か所から出てきたので、1本ずつ緑魔法Lv.2”移植“を使って植え替える。貯水池に桃の林の出来上がりです。きちんと風が通るようにしてありますので、暑い時にはここに来るといいよ。
桃を食っていた牛さんたち、急にできた桃林に目を丸くしたようです・・・木陰にやってきてごろん・・・桃をたくさん食べてお腹いっぱいになったか?食ってすぐ寝ると牛に・・・牛でしたね。だらしなく寝転んで、乳房から白い液が・・・あ、子牛さんもいますな!おっぱいあむあむ飲んでますな。垂乳根の母は木陰で午睡かな、乳が垂れるはまあわかる、、、垂乳根の根ってなんじゃい!垂れ乳でええじゃんか!垂れてなくてもええじゃんか!!ああ、前世では我両親を早くしてあまり記憶がないのよねぇ・・・もう死んじゃったし未練はないけど、お父さんお母さん我も早く死んでしまいました、ごめんなさい。
我泣きぬれていると、牛さんが“モゥ”と言ってきた・・・
何?おっぱい吸うかって?すいませんが吸いません!
ちょっと頭が働きませんので、たぶん本日はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。




