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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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フライ料理、追撃!

なんか料理の話しかしていない・・・ORZ


果たして、グラニーラムゼースミスの里にたどり着くのか?




それではよいですか?イモを鍋の中に入れますよ!


ジャーーーー!ジョワジョワジョワーー!

しばらく待ってイモに串が刺さるようになったら完成です・・・

え?串って何って?串っつーのは細くて丈夫な木の棒、竹の棒のことや!んなもんない?

さよですか・・・なんか食材にさせるものは・・・フォークならある!

ああ、それでいいか・・・フォークにサクッと刺されば完成です!どうやってとるかって?

今日はその木のお玉で十分じゃね?

お玉も金属にして、揚げたものだけとれるように穴を空けたものを作ったほうがいいね!

はいどんどん掬ってって!

一緒に掬った油はお鍋に戻して!

塩胡椒ふったらおいしいんだけど・・・

あ、塩ニグラムだったか?塩を2グラムじゃないぞ!

揚げ方や味付けにもいろいろあるからあとは自分たちで研究してね!



「いろいろとはなにがあるのでしょうか?」


”低温から揚げるとか、1回だけでなく2回揚げるとかかな?チーズやバターをかけてもおいしいと思いますよ!そう言えば、ここはトマト作ってる?“


「また知らない名前が・・・なんですか、トマトというのは?」


ああ、これもこの辺りにはないのか・・・しかし鳥先生が運んできた種だからこの世界にはあるのだ!きっと名前が違うに相違ない!


“トマトというのは真っ赤な実で食べると甘みと酸味の味わいが絶妙な野菜です”


「スネークちゃん!実なのに野菜なのですか?」


ガーン!そう言えばそうだな!トマトは野菜なのにどうして実なのか?よくわかりません。

実で野菜というのはないのかしら?


「ああ、ハンナちゃん?キュキュミスみたいに実だけど野菜っていうのは結構あるんですよぅ」


なんや?また知らん名前が・・・キュキュミスとは何ぞ?


「キュキュミスっていうのはぁ、蔓になっててぇ、緑色の、ぶら下がってるやつですよぅ」


ひょっとしてキュウリのことけ?いや、それしか思い浮かばないが・・・


「キュキュミスは水がたくさん必要だからここらへんではあまり栽培されてません」


「スネーク先生!トマトというのはどういったものでしょうか?」


トマトはもともと乾燥冷涼な高山気候のところで生育してた品種をより高温のところで栽培できるように改良されていたものです。この辺りではぴったりかもしれません。あとでボルちゃんから種を貰っておきましょう。トマトは生でも加熱してもおいしく食べられますし、調味料としても優秀です!我、トマト、好き~!だから、トマト、推す!


「隊長がそのトマトを持っておられるのですか?」


ああ、たぶんね。他にもいろいろ持ってると思うけど・・・マヒマヒなんとかとか言ってたぞ。あれ?その話、二人は聞いてなかったのかな?まあ、ここにないものはしょうがないじゃないかぁ!次の料理いくぞ!


「スネークさぁん、今度はオニクがいいなぁ!」


バウアー山!我のことは師匠と呼ぶように!

それと次はガルスガルスだ!揚げたイモを頬張っている皆さんにも手伝ってもらいましょ。

それじゃあまずはガルスガルスを一口大に捌いてちょー!

ああ、一口の大きさは一番小さいアーダちゃんに合わせてね!

それと、どなたか黒パン持ってませんか?毎日焼いてたら余らないかもしれんけど・・・

あ、ある?あなた、ヴァッへ君のお母さん?今日は朝から飛び出してきて飯も食わずに出かけた?

いけませんなぁ!朝ごはんはちゃんと食べないと!その日のエネルギーですよ!

まあいいか、それいただいても?どーぞどーぞ?それじゃあ遠慮なく!ほかの方も持ってます?

ああ、いくつかありますな!それじゃ、バウアー関、これを細かくちぎって!粉みたいになるように!

んで、一口大に切ったガルスガルスには塩をまんべんなく振って・・・そしたら揉みこんで!

全体的に均一になるように!

終わったらオニクを二等分して、かたっぽに黒パン粉をまぶして、もうかたっぽにはレオーノイモ粉をまんべんなく塗ってって・・・でけたか?

そしたらこれを鍋の中に投入しまーす!静かに入れないと油が跳ねるから注意してね!

お互いにくっつかないように離してあげて、一杯になったらもういれないで!

いっぺんにやろうとするとくっつくから!しばらく様子を見てて!

だんだん色が変わって来たでしょ?いろいろ好みはあるけど、このくらいのきつね色になったら、

油から上げてみて!んで、ナイフで切ってみて!ちゃんと火が通ってるか確認して!

大丈夫?そしたら火が通り過ぎないように急いであげて!早くしないと固くなっちゃうぞ!

揚げ終わった?そしたら次投入!どんどん揚げていって!

揚げるのは最初はハンナちゃんだったが次は村長の奥さん、その次は村長の娘さんと順に代わっていった。しかし、順番が回らない人もいるわけで、その人たちにはイモを揚げてもらった。

まだイモの皮剥いたやつがある?そうさね、それじゃあ、コロッケとか作ってみる?


「また新レシピですか!スネークちゃんはいったいどれほどのレシピを抱えているのか?」


ええー?我、そんなに知らないよ?むしろ、この世界の流通が滞ってるような気がするなぁ・・・

まあいいや、空いてる方のかまどに鍋を置いて、そこにはお助けイモと水を入れて!

お湯が沸くまでに・・・ボアニクってまだある?ある・・・そしたらそうだなぁ。

バウアー関が一回で食べる分ぐらいを用意して!そんなに食うんかい!そんじゃその半分でいいや!

残念そうな顔をしないの!オニクがあんまりない時はコロッケにすれば量が増えるんだから!

はい、バウアー関!このお肉を小さく刻んでいって!小さく小さく!お助けイモと同じ要領ですな!

あとは・・・丸根を使いますかな!丸根を切ると目から涙がでませんか?でますな!

そういうのがつらい時には・・・水につけながら切るとよいですぞ!まあ切りにくいかもしれませんが!栄養分も流れるかもしれませんが!丸根もみじん切りにできた?

そしたら、そろそろお助けイモが茹で上がることですかな?あっちぃから気を付けなはれや!

茹で上がったお助けイモを別のお鍋に入れて・・・なんかつぶす道具ない?あ、ないの?

うーん、しょうがない、フォークの裏でつぶすか・・・我がやることじゃないんですが。

つぶしてぐしゃぐしゃかき混ぜて!・・・よし、次はお湯を捨てて、その鍋でひき肉と丸根を炒めます!


「スネークちゃん、いためるってなんですか?」


うぉっと!ここでハンナちゃんから物言いが!あーーー、焼くか煮るしかないんだった・・・


“{炒める}は、油を使って食材を加熱することだけど、油の量は{揚げる}と違って、ごく少量、食材が焦げない程度にしておくことです。そうすることによって油の使用量が抑えられます”


「・・・抑えられます、だそうです!」


「はーーーー、油を使うだけど調理方法がそんなに増えるのねぇ!えらいわぁ、スネーク先生!なんでも知ってるのね!」


いや、何でもは知りませんがな!材料を色々変えてみるのも面白いと思いますよ!

それはいいとして、さっきのひき肉と丸根を炒めてちょー!揚げ物で使った油を少し鍋に入れて・・・

炒め終わった?ああ、これだけでもおいしいと思いますが!

んじゃ、一旦鍋から出して、さっきのお助けイモのつぶしたやつと混ぜ合わせる・・・

あっちいから気を付けて!フォークで混ぜるから大丈夫?ああ、そう。

均一になるようによく混ぜたら、手のひらに乗るくらいの大きさに丸めて・上から押しつぶして・手の平の大きさに収まるくらいに種を作ってもらって・・・


「スネークちゃん!これは土に入れても芽はでませんよ!」


んんん?何を言ったかと思えば・・・種をそのようなリアルの意味でとらえるとは・・・


”調理したら完成になる一歩手前の材料を{タネ}と呼ぶのです!“


「なぜ?どうして?おせーて!おせーて!!」


これはレトリックなのだ!そういうものなの!我に聞いちゃ駄目!駄目なものは駄目なの!誰か黒パン粉を種に塗ったってー!


「・・・塗ったってーとかいってます!」


悔しがるハンナちゃんをよそに・・・種に黒パン粉を塗りたくる奥様。これをまた油を入れた鍋に投入します!しばらくするときつね色のおいしそうな物体が現れました!ある程度加熱はできているのでいい色合いになったら油から出しましょう!

スネーク先生のお料理教室は本日はここまでです。




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