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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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スパイス投入

と、年の瀬に風邪を引いてしまいました・・・


本日は一話のみです。

お読みいただきありがとうございます。



やることやって村長宅の庭へ戻った我。あー、もう鍋シチューは完成したかな?ああ、もうお皿持って食べてらっしゃる。お暑い中皆さん汗だくになってますな。我の新技、水魔法Lv.1と風魔法Lv.1の合わせ技、“涼風”を浴びよ!


「あら?いい風が吹いてるわね?」

「暑い時に温かいもの食べて汗かいてるから気持ちいいわね!」


そんなこと言いながらおいしそうに食べてますな・・・そんなにうまいか?我ももらってみます・・・こんな時はハンナちゃんですな!・・・あれ?どこにもいないぞ!背が小さいから見えない、というわけではなさそうだ・・・


“ハンナちゃんハンナちゃん、聞こえますか?今どこにいますか?どーぞー”

“あ、スネークちゃんですか?いま私は村長さんちの居間にいます、どーぞー”


いまいまにいます?ぶふっ、やるな!


”了解”、そちらに向かいます、オーバー!“


我、こそっと村長宅に侵入、居間はどこかな?居間いまイマ・・・存外広いね・・・あ、いたいた!椅子に座ってテーブルで何かやってますなぁ・・・書き込み?我、ジャンプしてテーブル上に着地!何をしてるんかなぁと思いましたら、紙にさっきのホワイトソースの作り方をメモしてました、大量に!


「あーーー、この村の奥さんたちに頼まれまして、レシピをメモしているのです!」


“そんなにうまかったかなぁ・・・オニクも入ってないし、香辛料も入ってないし・・・”


「ちょっと!スネークちゃん!調味料が入るともっとおいしくなるのですか?私、ニグラムの実を多少持っているのですが!」


ニグラムの実を2gもっているのかい?なんやニグラムって?


「ニグラムとはこれです!」


ハンナちゃんがポーチから取り出したものは竹筒・・・これがニグラム?と思ったら竹筒にフタがついてて、フタを取って中身を取り出した。出てきたのは、何だか小粒の種っぽいものが出てきた。これがニグラムかえ?


「ニグラムはもっと南の熱帯地方で採れる植物です。これは種ではなくて実を乾燥させたものなんですよ。ゴリゴリつぶして粉状にしていくと・・・完成です!」


何のことはない、胡椒だった・・・この世界では胡椒はニグラムというのかい!何でハンナちゃんがそんなもん持ってるんだ?


「衛生兵は負傷後の兵士に体力を付けさせるため食事管理なんかもやってるんですよ!食欲のない兵士たちに無理にでも食べさせるためには香辛料を使うのが手っ取り早いですからね」


そんじゃ、これを例のシチューに入れて食べてみそ!我にも少し・・・


「まあニグラムを入れると美味しくなることは間違いないですが、あまり量がないものですから、皆さんに分けるというわけには・・・」


我も食べてみたが、うむ、おっしゃる通りですな・・・ピコーン!我、ひらめいた!これが実なら種をまいたらいいんじゃない?


「あ、ニグラムの実は一度熱湯消毒をしてから乾燥させますので、種をまいても芽はでないそうですよ」


なんでそんなことするのさ?


「ニグラムの実は非常に高価ですから、勝手に種を蒔かれてニグラムを増やされると生産元が儲からなくなるからですよ」


は~、どこの世も金、カネ、かねの世の中ですなぁ・・・


「高価とはいうものの、庶民が手に出せないというものでもないのですが・・・村の長に買えないようなものでもないと思うのですが。そう言えば村長さんの息子さんが出かけたのは、この村でできた商品を売りに行ったのと、必要物資の買い出しも兼ねているのかもしれませんね」


うん、村長が儲かるものに目を付けるのも致し方なしか・・・



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