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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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死闘!ホワイト・ソース



”スネークちゃんは他にも何か料理を知りませんか?スネークちゃんならいろいろ知ってそうな・・・いや!知っているはずです!教えろ下さい!さあ、さあさあ!さあ!早く!“


目が逝っちゃってますな!我、怖い・・・


“えーと、うーと・・・バターと乳があるんなら・・・あと小麦粉・・・はないか、黒麦でいけるかなぁ?


ホワイトソースがあれば料理がいろいろできるんですけども!シチューとか?”


“しちゅー?かれーに似た食べ物ですか?それも文献にありました!作れますか?作れますね!是非!是非にでも!”


“スネークさーん、新しいお料理ですかぁ?おいしいんですかぁ?オニク入ります?”


バウアー関が食い物のことになるとつられてきた。


“シチューにはオニクとお助けイモとあとはいろいろ野菜をいれますな”


「村長さーん!スネークちゃんが新しい料理、教えてくれるってーーー!」

「わー、すねぇくちゃん、どんな料理なの!食べてみたいなぁ!」

「なに?新しい料理?を従魔が教えてくれる?・・・やはりただモノではない!」

「ねぇあなた?新しいお料理、村の名物にできたりしないかしら?」


なんやなんや?朝飯食ったばっかりなのにもう次の飯の話かい?だいたい新しい料理とは我言ってないぞ?この世界にもあるんじゃないのか?あるよな!あるといってくれよ、ホワイト・ソース!


「うるさーーーーーーーーーーーーい!」


大声をあげたのは門番(若手)のヴァッへ君だった。うん、確かにうるさい、君が。


「俺はエルフの剣士と勝負がしたいんだ!朝飯も食ったしいいだろ!」

「村長・・・彼がこう言っているが、いいだろうか?」


ボルちゃん、村長をちらと見やると、村長頷うなずく。


「勝負といっても、いろいろ方法はある・・・どうだ?今日の日暮れまでに、崖むこうの森でガルスガルスを何羽狩れるかという勝負にしないか?それで夕飯に皆でガルスガルスを食べるんだ。多く狩れた方がいいだろう?ああ、そっちは一人だと不安だから何人かでまとった方がいい。日が沈む前に来た時までに戻っていないと負け、数が相手より劣っていても負け、というのはどうだろう?これなら、安全さは増すし、昼食に肉も食べれてみんなうれしいだろう?」


あたりにいた皆は歓声を上げる!そんなにうれしいのかな?


「受けろよ、ヴァッへ!お前の腕じゃ一羽も狩れないだろうけど、エルフさんがやってくれるんなら俺たち全員ガルスガルスの肉が食えるぞ!」


此処にも肉目当ての輩がいたか!


「それでどうだ、ヴァッへ!受けるか?お前にはいっしょにヴェヒターにもいってもらうが、安全のためにな!お前ひとりだと無茶しそうだしな!ヴェヒター、お前はどうだ?」


「あー、俺、今日門番なんですけど?」


ヴェヒター君、ここにいたのか!ボアの焼肉もぐもぐ食ってたよ!見たところヴァッへ君と同世代くらいか・・・こっちの方は冷静だな。


「そのヴェヒター殿にも手伝ってもらってもよいぞ!」

「二人がかりなんて卑怯な真似はせん」

「おい、ヴァッへよう、二人の方が不利じゃねぇ?」

「なんでだよ!」

「だって、ガルスガルスって気配に敏感だぞ。一人でもすぐ逃げられるのに二人で猟をしたらこっちに近寄りもしないんじゃないか?俺はむしろ、エルフさんの狩りが見たいんだが?」

「私についてこられるんなら見ててもいいが、君たち、狩りはできないぞ?私が狩ってしまうからな」

「やってみなくちゃわからないだろ!とにかく俺は一人でやる!」

「駄目だ!ポルティエだって一人では危ないんだ!お前ひとりにするわけにはいかん!ヴェヒター、門番はわしがやっておく!お前はヴァッへについていけ!狩りを手伝っても・・・いいんじゃなボルドウィン殿?」


ボルちゃん頷く。


「決まったか?それではエルフ剣士のボルドウィン殿とシュタイルハング村の門番ヴァッへの狩り勝負を行う!勝敗はガルスガルスを狩った数、日の入り前に戻らなければ失格とする!それでは今より1時間後に開始する!両者とも、準備をしてくれ!」


なんか面倒なことになって来たな!我もボルちゃんに付いていくか・・・あっ!我背後から捕まれる!我をつかむのは二人のうちどっちだ!


“隊長なら大丈夫ですよ!それよりスネークちゃんはこっちでお料理するんですよ!”


幼女エルフの方だった。そうですか、我は料理番ですか・・・


出発する前に、我、ボルちゃんに話しかける。


“ボルちゃん、どのくらい狩れそう?”

“あの森、けっこう豊かだな。昨日の様子だと十以上はいけるだろう”

“ガルスガルスって卵取れたりする?”

“ああ、巣を見つければ簡単だな!スネークは卵が欲しいのか?”

“うーん?我よりも・・・ヤギみたいに、この村でガルスガルスを飼って、その卵を料理に使うようにすれば、料理の幅が広がるんだが・・・”

“お前、この村のことをそんなに考えていたのか?”

”いや、この村豊かになればあまり森に入らなくって済むようになって、ゴブたちと争わずに済むかなと思ったのさ“

“なるほどねぇ・・・後半部分はともかく、前半のガルスガルスを飼うというのは村長にも提案してみる”


そんなわけで、ボルちゃんは森へ行く前に村長と話し合い、ガルスガルスを飼う鶏舎(?)を作ってもらうことで決まったのであった。そう言えば、ガルスガルスって、何食べるんだろう?ニワトリはトウモロコシとか食ってるけど、こっちは黒麦とか食べるのかな?

こまごましたことを話し合っているうちに時間が来た。ボルちゃんはいつもの背負子とポーチ、それと木の棒を持ってますな。何に使うんだろう?門のところで皆に見守られ、一人のエルフと二人の基本人族が門を出た。二人の方は順当に坂道を下って行ったが・・・ボルちゃんは・・・崖の方へ一直線。ああ、あの崖越えるんだね!そっちの方が早くつくもんね!

「それでは、私達は村長さんのお宅で料理作ってますね」

「ああ、台所関係はうちのやつに言っといたから自由に使ってくれ。娘も手伝ってくれるそうだ!楽しみにしとるよ!」



我、今日はホワイト・ソースで死闘しそうだ!材料は・・・小麦がないけど白くなるのか?




ご飯食べたら寝落ちしてた・・・><

今宵はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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