表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
80/786

灼熱の門番(若手)リーダー

スターウォーズ新作、スカイウォーカーの夜明け、が公開されました。


こちらの作品のランドウォーカー家は一体どうなっていくのか?本編では(たぶん)でてきません!

アナザーストーリーもありません!



空が明るくなる・・・と、小鳥たちが最初に目覚めるのだ・・・・


チチチチ!チチチチチ!


ああ、小さいサイズの鳥さんですな。森の中はすごかった。コッコッコ・・・オェー!とかだったもんな!ニワトリの鳴き声だったんかな?そう言えば、ここではニワトリは飼わんのかしら?卵があったらいろいろ生活も助かるんだろうが・・・


んーーー、なんで我がこの村・・・名前なんつったっけ・・・まぁいいか、村のことを心配せにゃならんのだ!・・・よく考えたらエルフの・・・名前なんつったっけ?なんとかの里のことを世話する義理もないしな!せっかくこの世界に生まれてきたのだし、いろいろ見て回ろうと思ってたんだっけ。前世も今世も、人の世の情けに変わりなし、のようですな。今のところ。


我、我と関係ない村のことを考えながら、もこもこっと土から出てくる・・・本日も晴天なり本日も晴天なり。今日も暑くなりそうですなぁ!我、そんなに暑さ感じないけど!起き抜けにはツチノコ体操です^^。そうです、体を、頭としっぽを軸にしてしっぽ固定の、大きく左捻り、大きく右捻り、小さく左捻り、小さく右捻り。ツィッツィッ・ツチノコツィッツ!


我がツチノコ体操をし終わったころ、家から出てきたものがいた。ボルちゃんである。


“おお、ボルちゃんか、おはようさん!”

“スネークよ、朝から元気だな。昨晩は・・・、言わずもがなだな!こんなところに木を植えたのか!あと、この草は・・・お助けイモだな!昨日さんざん掘り返してたな”

“半分は食用に、半分は種取り用に・・・ボルちゃんはこのイモ食ったことあるか?”

“いや・・・村長の話ではもっと寒いところとか高所で見かけたと話していたが・・・これはどうやって食べるんだ?”

”地下に埋まっているコロコロしたところを食べるのだ。種は・・・食べるという話は聞いたことがないな。種でも増えるし、地下のコロコロ部分からも芽が出る。食べ方は・・・シンプルに火を通す・・・直接焼いたり、湯掻ゆがいたり、だ。この村にはバターがあるそうだから、バターと一緒に食べてもうまい、ハズ“


他にも我が知ってることを教える。コロコロ部分は実は茎なこと、日に当てると芽がでてそこが毒になること、芽がでたら切り分けてから埋めるとすぐに育つこと、同じところで植え続けると育ちが悪くなるので、収穫後は別の作物を植えること、etc.。


”それじゃあ、ちょっくら収穫してみますか!”


我、土魔法でイモの周辺を掘り返していく。ごろごろイモが取れますな!芋掘り楽しー!!


「よし、何か入れるものを借りてくる!全部収穫しないで、家の者にもやらせるとよい!」


そうですね、アーダちゃんにもやらせるとよいでしょう^^若奥様はどうでしょう?そう言えば、若旦那がおらんな!街に出かけてるんだったっけ・・・乳製品を売りに行っているとかなんとかだったか?我、記憶力弱し><


我がいろいろ思い出そうとしてたら、エルフメンバーと一家総出で庭に出てきた。


「すねぇくちゃん、オハヨー!なんだかお庭が草ボーボーだね!」


我、さっそくアーダちゃんに即逮捕された。現行犯です!このヘビが庭を荒らしたんです!


「スネークちゃんおはようございます。昨晩も派手にやらかしたみたいですね~!」


庭を見回して幼女エルフのハンナちゃんがあいさつしてきた。我が捕まっていることをいいことに、撫でまくりや!なぜ君らはヘビを撫でれるのだ!?


「スネークさーん、おはようございます。昨日のオニク、おいしかったですよぅ」

相撲エルフのエマさん、ご機嫌や。


「この庭は・・・あんたの従魔がやったの・・・だろう?すごいな・・・あきれてものが言えんわい!」

「今年は雨が足りないと言っていたので、食料不足になるだろうとスネークが言っておりました。谷で見つけたお助けイモとやらを失礼ですが村長宅の庭先に植えたところ、うまくいきました。食べ方は・・・村長殿ならご存じかと思いますが、いかに?」


「あ、ああ、確か焚き火の中に放り込んでおけば、何もせずにしばらく放置で出来上がり、と聞いたような・・・?」


「スネークの話では、茹でた後、バターを付けて食するとうまい、そう言ってますが?奥様に若奥様、朝食の準備はされましたか?まだなら、これを試すのも一興かと」


「あんまり食べつけないものは・・・ちょっと、ねぇ?」


「お母さん、食べず嫌いはよくないって言ってたじゃない!私食べたことあるよ、これうちの村よりももっと高いところで栽培しているイモ・・にしては、大きさが違うわね?食べてみようよ、おいしいと思うわ!エルフさんの従魔ってすごいのね!」


おや、若奥様は食べたことがおありで・・・ジャガバタはどうですか?フライドポテトは?お助けイモというからには、飢饉ききんの時ぐらいしか食べてない気もしますな!ほめてくれたのはありがたいが、近づいてはくれない。これが当たり前の反応です!

・・・

皆が朝食の準備をしているさなか、大声で近づいてくる人物が・・・


「村長―、そんちょー!てーへんだ、てーへんだーーーーーーーーー!」


「何じゃ、朝から騒がしい!ボーネンか、どうした?」


「・・・どうしたもこうしたも・・・ぼくそーが・・・」


「ボーネンさん落ち着いて、今水持ってくるから」


若奥様が水を取りに行った・・・その間に、ボーネンさん、村長の庭を見てまたびっくり!


「なんじゃここはーーーーーーーーー?」


「だから大声を出すなというに」

我、結構やらかしたらしい・・・そりゃそうか、枯れ気味の牧草地が急に草生えたらびっくりするわな。ボルちゃんが、いろいろ誤魔化して説明してくれた。曰く、エルフの秘術だと。まあ、その昔、伝説の賢者が使ってた魔法の話は基本人族にも広がっているらしい。痛く感謝された。


水を飲んで落ち着いたボーネンさん、お助けイモに興味津々(きょうみしんしん)。それじゃあ、試食としゃれこみますか!庭先で料理してみる?ハンナちゃんが料理の準備でエマさんはその手伝い(逆じゃね?)、ボルちゃんは火熾ひおこし、そして火の管理、ボーネンさんとアーダちゃん、若奥様アデリナさんというらしいと我で残りのイモを収穫。村長と奥様はヤギの世話。イモ朝食の準備をしていると、村人たちがなぜか村長宅へ集まりだした。なんでも蕎麦・黒麦畑で異変が起きてるそうな・・・我の仕業ですな^^。これもボルちゃん頼みで説明してもらう。曰く、畑に水分が足りなかったから、貯水池の水を畑にいていった・・・と。それ以外に・・・なんかしたっけ?我、蛇頭になって記憶力が悪くなったか・・・あ、桃の木を植えてたっけ!なんだか村中の人間が集まって来た!これは昨日の収穫物を食わせてやった方がいいかも知らんね。

 

村長夫婦が自宅に帰って来た時、そこはもうたくさんの人であふれていた・・・53人ぐらいか!見ろ!人が53(ゴミ)のようだ!


「なんじゃみんなしてうちに集まってきて?」


村長、村で起きた怪異現象を知らされる・・・しかし、それはエルフの秘術で起こされており、害はないこと、むしろ村人にとって有益なことであることが説明された。ついでに、昨日獲れたボア肉も村人たちに振舞うことに。ま、自分で獲ってないからね。










こうして村長宅で、大朝食会が開かれんとしたとき、大声で怒鳴る者が現れた!


「頼もーーーーーーー!村長はおられるか?昨日の話の続きをしに来ました!私とエルフの剣士殿と勝負をさせていただきたい!」


昨日の坊やですな!なんだか知らんが、燃えてますな!


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ