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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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スネーク脱走



「さて、何をするにせよ、もう夜だ。やるやらないは別にして、門を閉じて家に帰る時間じゃないのか?村長殿、どうする?」


「ヴァッへ、今日はもう家に帰れ。このエルフさんたちはもう何日かしたら村から出ていかれるから、それまでに何か教えてもらえることはあるじゃろう。ボルドウィン殿、それでよろしいですかな?」


「ああ、泊めてもらってる分、なるだけ要望は聞く。理不尽なことは聞けぬがな」


「それでは明日沙汰を出す。門番もいいが、鍛錬と野良仕事を増やしてやらんといかんか?」


「野良仕事はちゃんとやってるからいいだろ?」


「あのなぁ。よそ者に貯水池掘る仕事をさせてどうするんだ?村をよくするのは村人の仕事だ!労苦を惜しまんと働いとればよかったものを。よそ者のエルフさんに働かせおって!恥を知らんといかんぞ!」


「カネも出さないで村に泊めているから、そのくらいのことはやってもらってもいいじゃないか?」


「泊めて世話をしとるのはわしの家じゃて。ワシの家の仕事をさせたことはないぞ?」



そうかな?ハンナちゃんなんかがアーダちゃんのお世話をしてそうな気がする^^。


「やはりそろそろ村を出ていく時期かの?そしたら剣を教えてもらう方がよいかもしれんな。村長!」


「わかりました、二人がそう言うんなら・・・」


お、意外と素直なのね!まあ年寄りの言うことは聞いとくもんです!茄子なすびの花としゅうとの小言、千に一つの無駄もなし、と。



門での問答が終わり、ポルちゃんは我らと別れて家へ帰った。もう少ししたらポルちゃんの奥さんに桃を食わせるころだろう・・・その前に玄関でお説教かしら?

 

村長のおたくはどうですか~?おうちに着くと、真っ先に出てきたのがアーダちゃんでした!我、とっ捕まる><なぜ怖がらない?我はこの子が怖い><この子は将来ヘビハンターになるのでは?


「すねぇくちゃんお帰り~」


ニッコニコでためらいもなく我を撫でまわしてくる!なぜだ!!そして我の名がスネークだとなぜ知ってる?と、思ったけど、アーダちゃんの後ろの人が教えたのね。


「隊長、スネークちゃん、お帰りなさい!」


そしてその後ろには・・・えーと、若奥様、だったっけ?アーダちゃんのお母さん?


「お父さんお帰り。その様子じゃポルさん見つかったようね。よかったー・・・アーダ、そのヘビはエルフさんの従魔ですからね。触ってはいけません!」

「大丈夫だよーママー、すねぇくちゃんおとなしいんだよ!ほら!」


げげーん!アーダちゃん、我を若奥様に突き出した!やーどうもこんばんは!そうです、我がすねぇくちゃんです!それ、変なヘビさん、あそら、変なヘビさん!ぐるぐるぐるぐる変なヘビさん!


「キャ―――――――――――――――――――!」

若奥様がお倒れになった・・・


”ボルちゃんよ!”

”どうしたスネーク?”

”我はうちにいない方がいいのでは?外で待っといていいか?”

”しかし今は・・・”

”アーダちゃんに、今から我が言うことを伝えてくれ”

“アーダちゃん!ずっと触っていると、スネークはぬるぬるになってしまうぞ!“


一言一句違たがわずにアーダちゃんに伝えるボルちゃん。それでも離さないアーダちゃん。仕方ない・・・


“無魔法Lv.4表面潤滑スリッパリーボディ!”


我の体からなんだかあせっぽいものが出てきたと思ったら、アーダちゃんの手からスポーンと我抜ける!我、脱走に成功す!ボルちゃんの後ろに着いた!

それ、変なヘビさん、あそら、変なヘビさん!ぐるぐるぐるぐる変なヘビさん!だっそうだ!


「村長殿!スネークが屋内にいると迷惑なので外に出しておきます」

「ああすまん、いろいろ気を使わせて悪いな・・・」


外に出た我、ボルちゃんにお助けイモの種を置いといてもらう。


“ボルちゃんよ、我、これから一仕事してくる”

“あまり派手なことはしないようにな・・・それと桃は夜の分と朝の分の6つでいいか?”

“そんなにいらない、一つでいい”

“そうか、またあれを使うのだな!”


我が緑魔法使うのばれてた^^。





本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。


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