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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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野生生物の谷

深夜にこそっと投稿・・・



桃の木に上っていたポルティエとゴブリンたちが降りてきた。ポルティエは背中に背負子を背負っている。桃の実がたくさん入っていた。


「あー、助かった。ありがとう、エルフの剣士さん!これうちのやつにも桃を食べさせられる!」

「それはいいが、そのゴブリンたちはなんだ?お前を助けてくれたのか?こっちに危害を加えなければいいが」

「いや、こいつらにはここまで案内してもらってた。よくわからんが親切なようだな。桃をもいでいたらマッドボアがやってきて木を倒さんとばかりに体当たりしてくるから肝が冷えたぜ!それにしても剣士さんは大した腕前だな!これだけの大物は久しぶりだな!」

「あ、ああ・・・肉を狩るように頼まれていたからな・・・村長殿、これでいいか?」

「そうじゃな、これだけの大物なら村全員で食べても相当持つだろう。さっそく解体するか!マッドボアの子供はどうする!あんたの従魔、桃をやっとるみたいだが・・・」


”スネークよ、どうした?落ち込んでいるようだが・・・生き物を殺したのは初めてか?”

“ああ、そうだな・・・ ・・・ボルちゃんよ、そう言えば、神樹さまのところでイモを掘ってたよな・・・あれ、一つ貰える?”


ボルちゃんからジャガイモを受け取ると、ゴブリンたちに瓜坊を連れてきてもらうように頼む。ついでに桃の種も集めてもらった。我、ボルちゃんたちの目につかないところにやって来ると、ジャガイモに緑魔法Lv.5品種改良ブリーディングをかける。


“プップー”

“どのような改良を施しますか?”


そうだな・・・多産冨栄養、急成長で谷いっぱいに広がったら成長拡大を止める、でどうかな?


“パヤヤヤ~ン”

”品種改良に成功しました”


それじゃ、土魔法で穴を空けて種芋を植える。

そして、緑魔法Lv.1”発芽スプラウト”!

つづいて、緑魔法Lv.3“養分吸収アブサープション!”

緑魔法Lv.4“成長促進プラントグロース!”


一気に芽を出し茎を出したと思ったら花を開いて実がついた。ゴブジ達に種を取らせてこの辺り一帯に種をかせると、大きく魔力を使って広がるように


“緑魔法Lv.1,3,4 ”発芽スプラウト栄養吸収アブサープション成長促進プラントグロース“!”


一面にジャガイモ畑が完成した・・・ついでに桃の種も植え付けて巨木に成長させておく。


我、瓜坊たちに言い聞かせる。


“お前らの親は我が殺した。我は、親の代わりにお前らが大きくなるように食べられるものをこの地に植えた。お前らはこの地に植わっているものを食べて生きていけ、いいな”


我、地面を掘り返し、イモを見せる。瓜坊たちはガジガジとイモを食らっていた。


“ゴブジ達も、栗だけで食糧が足らなかったら、このイモを食べるといい。食ったことはないが飢えは満たせるはずだ。あと、この猪たちを気にかけてやってくれ・・・我が親を殺してしまったからな”


“お使い様、生き物は殺し殺されて生きています。お使い様が気になさることではありません”


“殺さなくてもよいものを殺す必要もないだろう?我は、あれの親を殺してしまったのだよ。我が何とかし

なければこれらは生きていけないのではないか?お前を助けたときと同じかな?”


瓜坊たち、一生懸命イモを食っとる・・・背中に筋模様があるな、ハハ、筋模様の数がそれぞれに違う・・・それじゃ名前を付けてみますか、一本筋をイー、二本筋をアル、三本筋をサンとするか!



“パラパッパパパパパ~ン”


“マッドボアが眷属になりましたことをお知らせします”


名前を付けると眷属化する・・・ようですね。その前に食べ物を与えとかないといけないんでしょうね・・・後、赤い実をあげてたらしゃべれたのかもしれません。


“それじゃあゴブジよ、イノシシたちの面倒を頼む。そうそう、お前たちは何しに桃の木に上ってたんだ?”


“はい、お使い様が、人には手を出すなとおっしゃっていたので・・・おおかた桃を取りに来たのだろうと思って案内しておりました”


“ここは人が来るようになるかもしれないからあまりお前たちは来ない方がいいかもな。人間もいい奴ばかりとは限らないし”


”我らには結界がありますゆえ”、お使い様に授けていただいた世界樹とその周辺は、我ら以外は入れないようになっています“


“そうか、それじゃあこいつら我の眷属にしたから、こいつらも入れるようにしといてくれ。後は頼む!”




続きは明晩に。

お読みいただきありがとうございます。

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