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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第7章 失われた水魔法を求めて
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アナとしずちゃんのステータス

本日は一気に話が進みます><



修正;アナの年齢;121日→351日(修正日2023/05/08)



でも、擬態化と擬人化って別物だよね? それに人化と擬人化もちがうものだと思うんだけど?


『そりゃそうじゃ。擬人化は人に化ける術じゃが、擬態化は人以外にも化けられるからな。それに、人化と擬人化も違う。人になるのは同じなのじゃが、種族は擬人化では変えられないぞ? 人化は、そうじゃな…… 獣化とセットで持っている種族の技能といったところか……。 魔法が解けたら元に戻るな』



お、ちょっとだけ先生らしいところを見せたな。そんじゃ、全身麻痺解除ね。


『…… ふぅ。ひどい目にあったわ…… 』

それで、アナは擬態化の魔法を使えるようになるのか?

『いやー、それはなんとも言えんな。ワシに分かるのは、そこのウサギに無魔法が使えるということぐらいじゃ』



それ以外にも分かることがあるだろ? アナのステータスを見てくれ。


『…… そこのいやしいウサギをか? 』

『そこのゲロ鳥~…… 言いたいこと言いやがって! 頭かち割ってくれるわ! 』

『ほ! そこのリョーリなる物を全部食べくさって! 自分が卑しくないとでも思うたか! 』

『ちゃんと神樹さまの分もありました~』

『そこのデカいヘビの分は残しとらんだろうが! この欲張り! 』



そういやしずちゃんの分がありませんな…… しずちゃんの分も剥きますか。どうせならウサギさんカットじゃなくって。リンゴの皮が一繋がりになるように皮を下の方から剥いていって…… そら! びよーんびよーんの赤蛇さんのできあがり! 剥いた実の部分に銀魔法Lv.2銀糸を結わえて、しずちゃんもこれお食べ!



しずちゃんはかなりの大蛇なので口開けると一口で飲み込めますな。糸は引っ張って回収できました。と、いうか、この銀魔法の銀糸もかなり便利じゃない? 魔力を通していれば自在に動かすことができます! これで手袋的なものをつくってみたら、てのかわりになるんじゃなーい? 我、思いつくまま気の向くまま、銀魔法Lv.2銀糸を吐き出しそれを手袋状に編んでいく…… 時間がかかる! 最初は細っそい糸でやってみたのだが、手の形にするのに時間がかかるし、糸が細くて密に編んでしまったため動かない…… ただの曲がらない手袋になってしまった。これはこれで使い道がありそうだけれども。



『…… おい! なにをやっとるか、おい! 』


何って、魔法の研究です。 



『お母様…… その宙に浮いている、それはなんですか? 』

「神の御子の魔法ですね…… 人の手のように見えますが」

『こ、これが人の手ですか! 』



アナちゃんは、ボルちゃんと会っただろう? ボルちゃんの手を見なかったか?


『そう言えば、彼奴の前足を見たことがあります。何か物を持っていましたね』


そのものを持っていたのが手、今作ったのが右手じゃよ。併せて左手も作っておきましょう……



『な、なぁ…… それは今やらんといかんのか? ワシ、なんか食いたいんじゃが…… 具体的には赤い実を…… 』



え? 君、赤い実は年に3,4個食えば十分、とか言ってなかったか? それに昨日も何個か食っただろ?



『飛ぶことに使う魔力としてはそれで十分なんじゃが…… そこはそれじゃ』



なにがそこはそれじゃじゃ! 食ったらIPが増えるからだろうが。ところでIP増えていいことあるん?



『IP増えると魔法の質がよくなったり規模が大きくなったりする、とは聞いておるな』



赤い実食うとなんでIP増えるんだろう? 他にIP増やす方法てないん?


『IPは魔法を使うときに必要じゃからの…… 魔法を使えば使うほどあがるとされている。しかしもっと効率よく増える方法があるらしい』


ほう、それは?


『ここからは有料じゃ! ワシに赤い実寄越せ! 』 


ホー、料金がいると。ふむ、有益な情報なら赤い実よこしておあげましょう。そうでなければパラライズのパラダイスな!


『そ、そんな…… 』

「神の御子。そんなに脅かしては何も聞けなくなりますよ? ほら、コウ、ノタロウでしたか。その方法とやらを聞かせてください」

『このちっこい世界樹も、笑いながら脅かしてくるのう…… 前の奴とおんなじじゃな…… その方法とは』


その方法とは?





『めーそーすることじゃ! 』


めーそーですか…… 一応確認だけど、迷って走るの方じゃないよね?


『迷って走ってIPが増えると思うか? 』


いや全然。やはり瞑想のほうか…… もしかしたら、名僧の方かも知らんけども!聡明な名僧…… 一休さんしか思い浮かばない! 一休さんは子供だから、名僧と言うにはちょっとアレかもしらんが。だけど、瞑想して増えるのは魔力じゃなかったか? 確か、魔力枯渇直前で瞑想すると魔力が少し回復する、と言う話だったと思うが。寝たら魔力は回復するが、IPはそうじゃなさそうだな。



『ど、どうじゃ? 有益な情報だったろ? 』


うーん、有益かなぁ…… 現状IP増やすには赤い実食えばいいからなぁ…… で、IP増えたら擬人化できるようになるんか?


『そ、それはそこのウサギの努力次第ではないのか? 』


コウのタローは擬人化できる?


『ワシは人に化ける必要がないからの』


ふーん。そんで、アナはどれくらいで擬人化を覚えられる?


『さぁ……、ワシにはわからんぞ? それより有益な情報じゃったろ? くれよー、赤い実くれよー』




うーん、有益だった? 我、周りを見る。アナは一生懸命ウサギリンゴ食べてる。しずちゃんは身動みじろぎしない。神樹さまは


「まあよろしいのではないですか? 神の御子がいくつグラニーラムゼースミスさまの実を持っているか知りませんが」


ふむ、たくさんありますな…… アナとしずちゃんに半分こして擬人化できるようになってもらうか。


『ワシにも寄越せー!』

「私もいただいてよろしいですか? 」


みんな欲しいの赤い実が。我も食べたいしの。てか、神樹さまが早く赤い実成るように、我、ちゃっちゃと水魔法を再び使えるようにしないとな。それで、また旅に出るのですが、その間にアナとしずちゃんは神樹さまのお世話をお願いしますよ。帰ってくるまでに擬人化できるようになっててね。どれくらいで擬人化できるようになるか、わからんかな? なあ鳥先生よ~。



『…… お主がワシのことを先生と呼ぶときは、ステータス関係のことじゃな…… そこのウサギのステータスを見ろと』


見るだけじゃないぞ! ちゃんと内容をこちらに言うまでだぞ!





『わかっとるわい! ステータス!


種;魔法生物、

属:レボリューションラビット Lv.2、

名;アナ、

性別;♀、

年齢;351日、 

HP;38,8500/41,5000、

MP;58/120、

IP;380、

技能;はねる、まるまる、ねる、こらす、すます

使用魔法;無魔法

称号;根っこ好き、葉っぱ好き、木の実好き、キノコ嫌い、ツチノコの娘さん(母より年上、プフッ)、世界樹の世話係、水妖のお姉さん(義理)



……………… とまあ、こんな感じじゃ?』





おい…… いろいろ聞きたいことがある……


『お母様、今のは一体なんですの?』



これはアナの今の状態を教えてくれる魔法だな。どうもアナは魔法を使うより体力を使う方が得意みたいだ、魔法生物なのにな。それと…… 何で我より年上なん? 


『なんじゃ、貴様が生んだわけではないのか? なぜ、オスなのにお母さんなのかずっと疑問じゃったのだが、義理って書いてあるの~』



そこはいいのさ! いや、よくはないけども! 


『やはり私はお母様の娘であるのですね! 形が違うから、違う生き物とばかり思ってたのです…… よかった…… 』



おふぅと安堵するアナさん。いや、違う生き物だから! ヘビとウサギだからね? そもそもだ! アナの種名のところ! レボリューション! なにそれ? レボリューションラビットてなんぞ! アナーキンラビットなんじゃないの? アナさんでなくてレボさんと呼んだ方がいいのか?



『いや、よくわからんが,そう書いてある…… 』




ステータス魔法って書いてあることの説明も書いてあるんじゃないんですかい…… おうふ…… アナさんが擬人化ができるようになるのは果たしていつのことやら…… つか、そもそもが、アナさんは魔法生物だったのか、魔物のことを魔法生物というのかしら? そんじゃしずちゃんはどうなのよ?




『しず? そこのデカヘビのことか? 昨日はおらんかったようじゃが、こやつもお前の関係者か…… どれ、ステータス! ほぉーん…… 



種;疑似生物魔法、

属:水妖 Lv.1、

名;源の静御前、

性別;-、

年齢;10時間、 

HP;3/100、

MP;99,899,995,548,265,111/611,765,099,899,990,000,000,000、

IP;40、

技能;はう、まく、はく

使用魔法;水魔法

称号;ツチノコの生みの娘さん、世界樹の世話係、ウサギの妹(義理)


…… こんな感じじゃな。 こやつもお前の娘だからか、MPが尋常でないのう』





いや、生物ですらありえませんから! 性別はどこいったのよ?! 魔力量が多いのは多めに渡したからだと思うが! でもHPがすげー小さいなぁ…… すぐ死んだりしちゃわない?



「先ほど水魔法を使ったので体力がなくなったのでしょうね。しばらく休めば回復すると思いますよ? 」


あ、もしかして、疲れちゃった? 我、しずちゃんに光魔法Lv.1癒光ヒーリングライトを当てます。魔法の名前が最初のころと変わりますが,そこはそれ、魔法はイメージ!我、ピカッと光りましてそのまましずちゃんと、ついでにアナさんに向け光を照らします。


『あ、これ、お母様の魔法…… ? 先代の神樹さまが使われていたのと同じやつ? 』

「そうですね。私はまだまだ使えませんが、神の御子はもう自在に光魔法を使えるようになってますね。腕を上げました…… 」



上げる腕、ないんですけどね! それに、ここにいたころに比べても、そんなにLv上がってないと思います。



「魔法のLvとはなんでしょうか?」 



え? Lvってレベルのことですが。ほらほら、種族の横にレベル書いてあるでしょ?



「種族にLvがあるのはわかってます。しかし魔法にLvがあるとは聞いておりません。もしかしたら、技能にもLvがあるのですか? 」



い、いや、技能にはLvないですな…… そいや、ステータス魔法って魔法の種類は教えてくれるけどLvの情報はないよな。紫魔法の時なんか、Lv.1,Lv.2の次Lv.28とか言ってなかったっけ? 適当なのかな? 神樹さまのステータスはどうなってるの?



『世界樹のステータスはワシには見えんぞ? 』



そしたらトリ先生のステータスは?



『自分のステータスを教えるバカがどこにおるか! 』



えぇぇ、そういうもんですか…… ステータス魔法使える奴って、相手のこと、のぞき放題じゃない?



『ステータス魔法は他人のステータス見るときはそやつの同意が必要じゃからな。なのでお前も安易

にステータスを教えてもらうようなことをするんじゃないぞ』


へぇへぇへぇ。そんな風になってたのね。



お読みいただきありがとうございます。

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