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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第7章 失われた水魔法を求めて
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故郷は今

約半年ぶりにしれっと投稿してみる・・・

  我はツチノコ。休日、趣味の山歩きの途中、崖から落ちて落ちてしまったw。これは死んだ、そう思ったらいつの間にか蛇のようなものに生まれ変わっていた。土魔法が使える魔物のようなモノになっていたのはいいのだが、人じゃないんかい!。生まれた場所は大きな木のうろの中。その木は、こっちの世界で神樹とも世界樹とも呼ばれていたすごい木だったようだ。その木はキノコの魔物のせいで枯れてしまったが、次の代の神樹を守り育てるため、我は枯れてしまった神樹から光魔法を授けられた。さらに、神樹の樹液を飲んでいたせいで、水魔法を使えるようになっていた。先代の神樹は土魔法、光魔法、水魔法で魔法合成を我に伝授し、我は植物を成長・促進させる緑魔法を手に入れたのだった。こうして我は次代の神樹を緑魔法でちょっとづつ育てていたのだ。そんなある日、エルフの剣士が、別の神樹の危機を救うため、こちらの神樹の力を借りに来たのだった。我、神樹に育てられた恩返しのつもりで(ついでにこちらの世界の情報収集のため)エルフ剣士に連れられて旅にでたのであった…… 危機は無事解消され、無事、元いた場所に戻ったのであった。約1ヶ月ほどの旅路であった。







『くぇーーーーーーーーーーーーーーー(ここを儂の中継地とするーーーーーーーーーー)!』 

いきなり天に向かって高らかに啼いたうんこ撒き散らし鳥、ことコウのタロウ。貴様は一体何を言っとるのか?

『貴様! 世界樹が枯れたとか言っておきながら、こんな所にはえておるではないか! 』



そうなのだ。こやつと前にこの場所で会ったとき、先代神樹さまは枯れた状態だったのだった。それがまた神樹さまが復活したとなれば、再び赤い実を食いに来るに違いない。


『お母様、この鳥は何ですの?  お母様の下僕にしては下品で汚らしいですし』

この一見ウサギのように見える生き物は、魔物なのになぜかツチノコである我の娘になった、アナ―キンラビットである。女の子なので名前をアナと我が命名した。というか、命名したから我の眷属になったというべきか。ヘタに命名したら眷属になるようなので、今後は自重することを覚えておきましょう。


「神の御子、これは先代さまの実を食べに来ていた鳥ですね」


山の天辺に聳え立つ巨樹が神樹さまである。この世界ではマルス・プミラと言うらしい。マルス・プミラにはいろんな種類があって、この光属性の魔法が使えるマルス・プミラはアシアティカ、というのだ。まあ我はこの世界に転生して世話になったから、敬意を込めて神樹さまと呼んでいる。我が生まれたうろがあった先代の神樹さまは枯れちゃったが、そのあと先代から頼まれて、我が種から育てたのだ! 次の世代の神樹様なので次代と呼ぶときもあります。次代の神樹様が精霊顕現化(要は喋れるようになること)する前にこのうんこ鳥はここに来たことがあったのだ。毎回赤い実を食べてはうん○をまき散らしていたらしい。

『まあ、なんと汚らわしい! そんなクソ鳥は羽を毟って飛べないようにして二度とここへこれないようにしましましょう!』

でもアナさんや。お前の食べてたニンジンとか大根、モモの実なんかはこいつのフンから我が緑魔法で発芽させたもんやで? そこら中にフンをまき散らされては迷惑だが、以外と役に立つぞよ。


『おっ! そう言えば、お前、緑魔法を使えるんだったな! ここの世界樹に貴様の緑魔法使って見せよ! 』

『こやつ! 下品な鳥がお母様にもの申すな! やはりその羽、毟ってくれるわ!』


アナさんや、毟るんなら頭の毛だけにしときなさい。そういや神樹さま、我、先代さまの樹液を飲んだら水魔法を使えるようになっていたのだが、それがもうすぐ使えなくなりそうなんだけど、先代さまは水魔法使えたのかな?

「そういったことはおっしゃいませんでしたが…… 我らマルス・プミラは、主たる属性の魔法とは別に違う属性も使えるようになるとは聞いたことがあります」

ほうほう、なるほど。先代さまは水魔法が使えたんかもしれないね。ちなみに神樹さまはどうですかね? 光魔法、使えるようになった?

『私は、まだ生まれて間もないので……』

でも精霊化できたんでしょ? エルフの里にいた神樹さまは風魔法使ってたな。

「顕現化したら魔法が使えるようになる、と言うわけでもないと思います。本来は我らマルス・プミラはこの世界にある魔力を長い時をかけて取り込んでいくのです。私は神の御子に緑魔法で育ててもらったので、顕現化はできますが、魔法を使えるほど力はありません」それじゃ、赤い実を実らすこともできないかな? 確かめてみたいが、あと5回分しかないからなぁ。

『おい、さっさとしろ! 儂、腹減ったんじゃ! 』

腹減ったんか。そしたら、グラニーちゃんの赤い実でも食べれ。アナちゃんにもお土産や。おえっおえっ!

「これがボルドウィンの言っていたグラニーラムゼースミスさまの実りなのですね。いろいろと話を聞きたいのですが、そろそろ暗くなってきましたので、続きは明日聞かせて貰ってもいいですか? 」

ああ、もう日が暮れるか。神樹さまは光がないとおネムだな。あい、わかりました。それではまた明日。 おやすみなさ~い。うんこ鳥も鳥目だからそれ食ったら寝るんだ。アナさんは…… どうする? しゃくしゃくしゃくしゃくしゃく! 赤い実を高速で囓っている音がしますな。うんこ鳥ではないようです。やつは…… 丸呑みか。

『お母様、この赤い実は以前食べた神樹さまのモノとは味が違いますね? 』

お! わかりますか! それはボルちゃんに連れられて行った先の神樹さまの実や。

『神樹さまでも精霊が違うと味も変わるのですねぇ』

『丸呑みしたら一緒や!』

『だまらっしゃい! 繊細な味の違いもわからない、この味覚音痴が! まったく品性どころか知性のかけらも感じられないわ! 』 

『おいデブ蛇! このケダモノはなんだ? この前来たときにはいなかったようだが? 』

このこはアナーキンラビット、名前はアナちゃんや!

『おお、そう言えば、お前、ウサギさんのお母さん(オスなのにプッ)と言う称号があったな。あのときは何を言っているのかわからなかったが、そうか、そいつがウサギさんか、クケッ!』

いやーーーーーーーーー! 恥ずかしい>< 我、オスなのにお母さんだった><

『お母様、こんなデカいだけのアホウドリの言うことなんか放っておきましょう! 私、お母様と一緒にいたい! 』

わかったわかった。そんじゃもう暗くなるけど、一緒に寝るか? いつもは夜に何してたんだ?

『夜になったら辺りの森の巡回をしておりました』

え? それじゃ昼は?

『お昼は神樹さまと一緒にお昼寝したり、日向ぼっこしたりです』

そんじゃ、ちょっくら周囲の森がどうなったか、見て回るか。うんこ鳥はどうするんだ?

『儂ゃもう寝るぞ。暗くなったらすることもないしな』

そんじゃ、明日になったら久しぶりにステータス見て貰おうかな? しっかし鑑定使える人とか魔物ってほとんどいないのねぇ…… アナちゃんも見てもらおう。 うんこ鳥よ、明日、頼むぞ。

『うむ。それではここは儂の拠点と言うことだな』

拠点ってなにするんだ?

『コウの一族を呼んで繁栄するのだ!』

繁栄! ここを愛の巣にするんか! 我、想像する…… くぇーーー、こっこっこっこっ…… 神樹様の木の上で鳥の巣ができて。うんこ鳥のオスメスが絡み合って。そのうち卵ができて。 ぴよぴよぴよぽよぴよぴよぴよ! あらかわいい! だんだん鳥が増えてきて、辺りにうんこまき散らして…… だめだだめだ! うんこまみれの山になってしまうやないか! そんなことは許可しない!

『儂らはそんなに不潔ではないわ! 巣の中にクソなんかするか! 』

でも巣の外ではまき散らすんでしょう? このうんこ撒き散らし鳥が!

『わかったわかった。世界樹の周りではクソはせんわい。代わりの場所をお前用意しとけよ! 』

ここに住み着くんだったらそれ相当の仕事して貰うからな!


そんじゃ、出かけますか。 夜だから道に迷ったりしない?




ご無沙汰しておりました。

構想を練っていたため遅れた・・・というわけではありません。本作品は気晴らし投稿です。

まだまだ家庭環境の都合により、投稿頻度はあげられませんが、お気楽にお待ちください。

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