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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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ラム酒は醸造状態で飲まないのかな?

うーん。なかなか締めに入りませんねぇ・・・


ついに家庭の事情により、更新が遅くなります。

次は2021年10月22日ごろを目安にできるかどうか・・・


 我、体内に残るビー玉サイズの光スネークン50個と風スネークンを50個、火鼠の皮衣の中に入れておえっと吐き出します。そら、これはミィアちゃん用だぞ!


「なんだ、これは? 」


中身は光るスネークン小型版50個と風のスネークン小型版50個だ! それをミィアちゃんに飲ませると、ボルちゃんの魔力を使わなくてもそのまま形を維持できる・・・・・・我の推測だけどな。もちろん魔法を使わせたら、その分はボルちゃんから徴収されるからな!


「ふむ……この水晶を魔法で出した生物に与えれば…… その生物が実体化するのか…… そして、さらにヴァイスハイト・オープストを食わせると……知的生命体になる、というわけだな…… これがどういうことか、わかるか? 」


ん? どういうこと? 


「お前、 魔法で火炎鳥を作ってみせただろ? ということは、他の魔法でもいろいろな生物を作り出せるということだ。それに、お前の言う、水晶玉を与えて、さらにはヴァイスハイト・オープストを与えたら……」


おお! なんか楽しいことになりそうだな!


「・・・・・・ スネーク。あまり魔法生物にその水晶を与えるのはよくないかもしれない。そんなにポンポン魔法生物を生み出されてたら・・・・・・」


どうなるんだ?


「使役者がいるうちはいい。だが、もし使役者がいなくなって、魔法生物が自我を持っていたら? 」


あ! 勝手に魔力を求めて暴れまわるかもしれませんな! ふむ・・・・・・ それじゃ、一旦魔力を自分に戻して、水晶を管理すればいいんじゃねー? 


「そうなると、魔法生物の自我はどうなるのだろうか? 」

「おそらくは休眠状態になるのではないでしょうか? 何なら試してみますか? 水地ちゃん、ホムラちゃん、カリンちゃん、クルちゃん! お戻りなさい! 」


マジカル☆ステッキを振りかざしたハンナちゃんのもとに魔力がしゅるるるるーーーーーーっと向かいます。ぽてっ!ざざざざざーーーーーー! なんか落ちたな。先ほど蛇たちにあげたクリスタル製の蛇人形ですな! 大きいのはそのまま取り扱えばいいけど、小さいのはめんどいね。火鼠の皮衣にしまっとき! 我、皮衣をおえっと吐き出してハンナちゃんに渡します。まあ今日のところは蛇たちを出すのは止めといたほうがよさそうやな。このとき、我は、この魔法生物に水晶玉と赤い実を与えて使役魔にするという行為が何を意味するのか、どのような影響をこの世界にもたらすのかを理解していなかったのであった……

++++++++++++++++++++++++



 えーと、ラム酒っつーのは、サトウキビの搾り汁を発酵させて、そのあと蒸留するんだよな。蒸留って甲類とか乙類とかあるんだよね? 焼酎も蒸留酒だよね。我、前世では、飲むときはビール党だった。飲み会では他の面子が頼む日本酒を飲んでましたが。なので蒸留酒については詳しくないのだ。ただ、ラム酒は蒸留するものだというのは覚えてる。なぜ、ワインのように醸造段階で飲まないのだろうか? おいしくないのかしらね? 理由は知らんが、まあ単式なら仕組みを作ったので、あとはサトウキビの搾り汁を煮出したものを発酵させるだけですが…… これは時間がかかります。なので、いつもの時間倍速壺を使いたいのだが…… 作ったのは置いて来たよな? むーん…… 致し方なし。青魔法の込められた水晶岩から蓋付き一石壺を作ります。そして、青魔法Lv.4祝福を壺にかけますよ。中身の容量を五十倍、重量軽減五十分の一、中身の時間経過を五十倍・・・・・・ いや、ちょっと待って? 3つの効果が加えられるんなら、同じ効果のものを3つ重ねられるんじゃない? これの場合、時間経過を促進させたいのだから…… 中身の時間経過を五十倍、中身の時間経過を五十倍、中身の時間経過を五十倍! いつもだったらぱややや~んと変な音が聞こえますが、今回はそれが鳴りませんでしたな。それじゃあ、おえっと! 


「あ! この時点で壺が出たということは、その壺は……」

「いつもの祝福付きなのだろうな。酒に関する祝福だから、時間経過が50倍速くなるやつか」


さすがはボルちゃん、察しがいい。しかし今回のはその3倍なのだよ! 


「三倍というと、150倍速になるのか? 1日入れておいたら中のものは150倍時間が経つということは……」

「150日、すなわち5か月経つのと同じことになるのですね」


まあ実験なんだから、明日の朝までそのままにしておいて、発酵したものを蒸留すればよい。あとは木樽が貯蔵用に欲しいかな。今回は我が鍋から壺に移すけど、あとは自分らでやりなさいよ。我、マギハンドで鍋の煮汁を壺に移し替えます。あとは…… 発酵のもとになる酵母・・・・・・ ワインなんかだと葡萄の皮に酵母菌がついているんだっけね。ここはひとつ、桃の皮でやってみましょう! おぇっおぇっおぇっおえっおえっ! 桃を十個ばかり吐き出しまして……、誰か皮剥いてくれる? ハンナちゃんやる? 皮はちょうだい! 実は食べていいよ……


「あら、今時期にプヒルズィッヒ? 」

「この辺では見ないくらいの大きさね? 」

「なんか果汁がこぼれてるわね? 」

「おいしそう! 」 


ああ、我のおやつ用に取っておいたのだが…… もう少し出しますか。結局あと10個出して、ついでにテーブルと大皿を”物品作成”で作りだします。ハンナちゃんが作業しやすいようにちょうどいい椅子も作っておきました。それでは引き続き皮を剥いてくだされ! あ、剥いた皮はいただきますよ!


「皮をどうするのですか? 」


あの壺の中に入れちゃうのだ! ああ、でもその前に、壺の中身を殺菌しときましょうね!”光魔法Lv.4滅菌ステリリゼーション


「な! スネーク殿が青白く光っている! 」


あ、今、我は青白く光っているの? 自分じゃよくわかりませんからなぁ!


”ポーン!”


おや、何か音がしましたな? 初めて聞く音のような気が……


”光魔法Lv.4滅菌の種別選択ができるようになりました”


ん? どういうこと?


”今回の場合、酵母以外を滅菌することができるようになっています”


わーお! ご都合展開(゜∀゜)キタコレ! それでは桃の皮を入れまして、もう一度


”光魔法Lv.4滅菌ステリリゼーション! 酵母は除く”


「あ、また光った! 」

「星が地上に落ちたみたいね! 」

「ヨハンナちゃん、詩的ね! 」

「だって、とてもきれいよ! 」

「ねぇ! 」

「あ、消えたわ…… 」

「なんだか目がチカチカするわね…・・・ 」


ピカーーーー!ピカピーーーー! 発光を見るときは1m以上離れてみてね! ピカジャーからのお願いだぞ! 発酵は近くで見てもいいよ! 薄幸な子はおらんかー!


”イッコーならいるけどね(ボソッ)”


なんか変な声が聞こえたような気がした……

本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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