蛇だらけになってしまった
ちょい短め。
日付が変わってしまいました><
竹根蛇の体がぼんやり光って、そして光が収まった…… どうだ? なんか喋れるんか? …… なにも喋りませんな。あ、動いた。ぬるぬる動いてますな。動くのは苦手なのかな? ハンナちゃんのところに向かいました。
「どうしましたか? 」
ヒバカリを抱き上げて質問してますな? ホントどうしたんだ? 赤い実が合わなかったとかか?
「ふんふん? へぇへぇ」
会話はしてるんかい! それでなんと?
「知らない人がいて怖いそうです! 」
なぬーーー! 我のことが怖いとは、うぬも同じ姿やないかい! 蛇見知りも大概にせんかい!
「あ! スネークちゃんが怒ったから、委縮しちゃいましたよ? 」
おんなじ蛇のおんなじ形のものに恐れられるとは…… 我、悲しい。イタチのやつからは兄扱いされてるのに><。
「どうやらヒバカリちゃんはおとなしい子のようですね。しばらくこのままにしておいてあげましょう。それではイズミちゃんとホムラちゃん、おいでなさい! 」
おっ? 今度は水蛇と火蛇か。ハンナちゃんも2体同時に出せるようになったんだ。火蛇はいつも通りだけど1匹だけ? 水蛇は……なんかいつもの大きさじゃないね?
「ホムラちゃんはたくさんは必要ないし、イズミちゃんは大きいと迷惑ですので。さぁ、二人とも、お食べなさい」
水蛇と火蛇、どっちも違和感あるなぁ! イズミは大きい時のイメージしかないし、ホムラは数多く空を飛んでるところしか見てないよな。そして意外と大きい。
「それはホムラちゃんに、赤い実を食べやすい大きさになってもらったからですよ」
なるほどね。魔力量を調節すれば、ヘビの大きさは自在やもんな。そんなこと考えてたら、両蛇とも赤い実を丸呑みしたようだ。アレをシャクシャク食べるのはどうやら我だけのようだ…・・・歯ごたえあっておいしいのに。ぱーーーーーーっと光りましたな。あれ? あれあれ? 蛇の形から人の形になりましたよ?
「マイロード。この度は貴重なものをいただき誠にありがとうございます」
「おかげさまで我ら、人の形になることができました…… とは言ってもしばらくの間だけですが」
「イズミちゃんとホムラちゃん?」
「「左様です、マイロード」」
「ヴァイスハイト・オープストを食べたら、人型に変われるようになったのですか? 」
「「左様です、マイロード」」
「それでは蛇の形に戻ってもらえますか? 」
「「わかりました、マイロード」」
すんなり了承したと思ったら、しゅおおおおんと元の蛇の形に戻りました。何がしたかったのだろう? ハンナちゃんは蛇好きだから、二人をヘビに戻したんだろうけど。
「最後はクルルカンちゃんですね。おいでませ! 新入り! クルルカンちゃん! 」
くえぇーーーーーーーっという鳴き声とともに、くちばしの生えた鳥・・・・・・じゃないぞ!羽の生えた蛇だ! なんジャーーーーー! 蛇と鳥のハイブリッド! くちばしのついた口にトサカがある頭、胴体は蛇だが…… 蛇に翼があるの! 何この存在?????
「この子がクルルカンちゃんです! 私も本で見たときは目が顔から落ちそうになりました! さあ! この実をお食べなさい! 」
赤い実をツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン! 高速つつきをしたら赤い実あっという間になくなったよ。ま、食べ方なんかどうでもいいけどよ。ククルカンとかヒバカリっつーのは、ヘビの種類の名前なんだよな? イズミちゃんとかホムラちゃんみたいに名前つけてあげたら?
「そうですね、それではヒバカリちゃんはカリンちゃん、ククルカンちゃんはクルちゃんでどうでしょう」
新たに名前を付けられた2体がぱーーーーっと光りだします。やはり名付けは必要でしたな!
「どういうことだ、スネークよ?」
なにかを食べさせて名前を付けると絆が強まるっつーか深まるっつーか・・・・・・ 我の場合、眷属になるパターンがそうだったぞ。
「それで二人に名前を付けるように言ってくれたんですね! さすがはスネークちゃん! マイダーリン!」
誰がダーリンじゃ!
それでは今宵はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。
週末(明日含む)は更新できないと思います<(_ _)>




