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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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蛇だらけになってしまった

ちょい短め。

日付が変わってしまいました><



 竹根蛇ひばかりの体がぼんやり光って、そして光が収まった…… どうだ? なんか喋れるんか? …… なにも喋りませんな。あ、動いた。ぬるぬる動いてますな。動くのは苦手なのかな? ハンナちゃんのところに向かいました。


「どうしましたか? 」


ヒバカリを抱き上げて質問してますな? ホントどうしたんだ? 赤い実が合わなかったとかか?


「ふんふん? へぇへぇ」


会話はしてるんかい! それでなんと?


「知らないヘビがいて怖いそうです! 」


なぬーーー! 我のことが怖いとは、うぬも同じ姿やないかい! ひと見知りも大概にせんかい!


「あ! スネークちゃんが怒ったから、委縮しちゃいましたよ? 」


おんなじ蛇のおんなじ形のものに恐れられるとは…… 我、悲しい。イタチのやつからは兄扱いされてるのに><。


「どうやらヒバカリちゃんはおとなしい子のようですね。しばらくこのままにしておいてあげましょう。それではイズミちゃんとホムラちゃん、おいでなさい! 」


おっ? 今度は水蛇と火蛇か。ハンナちゃんも2体同時に出せるようになったんだ。火蛇はいつも通りだけど1匹だけ? 水蛇は……なんかいつもの大きさじゃないね?


「ホムラちゃんはたくさんは必要ないし、イズミちゃんは大きいと迷惑ですので。さぁ、二人とも、お食べなさい」


水蛇と火蛇、どっちも違和感あるなぁ! イズミは大きい時のイメージしかないし、ホムラは数多く空を飛んでるところしか見てないよな。そして意外と大きい。


「それはホムラちゃんに、赤い実を食べやすい大きさになってもらったからですよ」


なるほどね。魔力量を調節すれば、ヘビの大きさは自在やもんな。そんなこと考えてたら、両蛇とも赤い実を丸呑みしたようだ。アレをシャクシャク食べるのはどうやら我だけのようだ…・・・歯ごたえあっておいしいのに。ぱーーーーーーっと光りましたな。あれ? あれあれ? 蛇の形から人の形になりましたよ?


「マイロード。この度は貴重なものをいただき誠にありがとうございます」

「おかげさまで我ら、人の形になることができました…… とは言ってもしばらくの間だけですが」

「イズミちゃんとホムラちゃん?」

「「左様です、マイロード」」

「ヴァイスハイト・オープストを食べたら、人型に変われるようになったのですか? 」

「「左様です、マイロード」」

「それでは蛇の形に戻ってもらえますか? 」

「「わかりました、マイロード」」


すんなり了承したと思ったら、しゅおおおおんと元の蛇の形に戻りました。何がしたかったのだろう? ハンナちゃんは蛇好きだから、二人をヘビに戻したんだろうけど。







「最後はクルルカンちゃんですね。おいでませ! 新入り! クルルカンちゃん! 」


くえぇーーーーーーーっという鳴き声とともに、くちばしの生えた鳥・・・・・・じゃないぞ!羽の生えた蛇だ! なんジャーーーーー! 蛇と鳥のハイブリッド! くちばしのついた口にトサカがある頭、胴体は蛇だが…… 蛇に翼があるの! 何この存在?????


「この子がクルルカンちゃんです! 私も本で見たときは目が顔から落ちそうになりました! さあ! この実をお食べなさい! 」


赤い実をツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン! 高速つつきをしたら赤い実あっという間になくなったよ。ま、食べ方なんかどうでもいいけどよ。ククルカンとかヒバカリっつーのは、ヘビの種類の名前なんだよな? イズミちゃんとかホムラちゃんみたいに名前つけてあげたら?


「そうですね、それではヒバカリちゃんはカリンちゃん、ククルカンちゃんはクルちゃんでどうでしょう」


新たに名前を付けられた2体がぱーーーーっと光りだします。やはり名付けは必要でしたな!


「どういうことだ、スネークよ?」


なにかを食べさせて名前を付けると絆が強まるっつーか深まるっつーか・・・・・・ 我の場合、眷属になるパターンがそうだったぞ。


「それで二人に名前を付けるように言ってくれたんですね! さすがはスネークちゃん! マイダーリン!」


誰がダーリンじゃ!

それでは今宵はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

週末(明日含む)は更新できないと思います<(_ _)>

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