寝る前のおやつはよくない気がする……
まだ大丈夫だったので投稿します。
しばらくは大丈夫なのかな?
さて、材料はまだまだありますな…… ハンナちゃんや、これが最後のレシピだぞ。この黒いのがチョコレートと言って、それだけだとすんげ―苦いのだが、糖を加えることによって、そらこの通り。えも言われぬ甘味になるのジャ! そのままで食べてもよいが、さっきみたいにアイスクリームに混ぜたり、バナナにコーティングしてチョコバナナにするもよし。栄養価が高いから保存食にするのもいいか。ただ、高温だとどろどろになるから…… 我、銀魔法Lv.3で銀の布を出します! 30㎝四方のハンカチサイズの銀の布。銀紙みたいにお手軽ではないが、これならまあ保存用として使えるだろう。1万枚ぐらい作っといた。
「いやいやいや! これって魔法銀の布? 」
「こんなのに包まれる保存食って何? 」
「これ、たくさんできるんなら、切れ端じゃなくって生地でほしいわ~」
えー、あげてもいいけど、魔法銀の生地の加工ってできるのか?
「「「・・・・・・」」」
黙りやがったな。
「つまり最初っからのサイズで注文しておけば作ってくれるということですね! 私、包帯でお願いします! なんかいろいろ役に立ちそう! 」
ああなるほどね。ようがす。銀魔法Lv.3銀布! 包帯の長さってどのくらい必要かな? 適当に100mぐらいでいいか。巻き取りながら布を放出します!
「これ、鋏で切れないかしら? 」
「たぶん、ミスリル製の鋏なら大丈夫だと思います! 私の持ってるのはそうだから試してみますね! 」
ハンナちゃん、ポーチからギンギラの鋏を取り出しまして、ジョギリ! あ、切れましたな! それなら欲しいだけもってけや! ハンナちゃん、包帯巻を100個ほど作って満足したようだ。
「それはそうと! 我々もこのデザート、食べてもいいんですよね! 」
いいけど、ハンナちゃん、作り方は覚えたか? チョコの作り方、簡単じゃろ?
「はぁ、作り方は簡単なのですが、作るのは一苦労ですね」
作りたいときはエマさんの手を借りればいい! あの手にかかればいちころじゃて! おっと、チョコの保存をしとこうか…… ん! 何か視線のレーザービームを感じますな…… 我、辺りを見回します。気のせいか…… ここにいる面子と…… あと姉さんズのの頃二人を呼んで…… 後、クラさん呼んできて!
「あ~! スネークよ! 私が呼んできてやろう! だから」
あ、ボルちゃんも食べたいのね? つーか、女性陣は全員食べたいのかもしらん。早く気が付いてよかった。つーか、この里、女性って何人いるんだっけ? プリン100個しかないんだが? 後、あんまりデザートに牛乳使ったりしたら、赤ちゃんの分がなくなるんじゃないの?
「あ。そこはスネークちゃんの分の牛乳しか使ってないから大丈夫です! 」
ああそう! そんならいいか。どーせ、我、牛乳なんて飲まないんだしーーー! 持って行かないんだしーーーー!
そんなわけで、姉さんズとクラさん、ついでに婆さんズが調理場にやってきた。狭い!
「蛇ちゃんがおいしいものつくってくれるんかい? 」
「そりゃ期待するわ~、なんたって師匠さんの手作りなんでしょ? 」
「どうしてうちの宿六がここにいるの? 」
「宿六言うな! オレはスネーク殿に呼ばれたと言われてボルドウィン殿について来たの! 」
そうなんです。でもまあ、なんで呼んだかは後で説明するので、とりあえず、デザートでも食え! 我、集まった人数分だけパフェを作りまして…… んーーーーー? まだ視線を感じますな…… 人数多いんだから、そりゃ感じるか…… 我、マギハンドで手早くパフェを作りましてできた分から渡していきます。皆、無言で味わってますな…… 食べ終わったものはほぅ、と一息ついてお皿を眺めています。甘いの食べなさそうなクラさんも黙って食べてました。・・・・・・ そろそろ、いいかな? ハンナちゃんは作り方、覚えたよな? ここの姉さんズも理解したよな?
「”あいすくりぃむ”も”ちょこれぃと”も完全に理解しました(`・ω・´)ゞ」
「でも、ここでは”あいすくりぃむ”とやらはできないわよねぇ? 」
「魔道具、ないもんねぇ? 」
「里長に買ってもらえばいいんじゃない? 」
「あのケチケチ里長がお金出してくれるかしら? 」
お金ないのなら、お金を作ればいいじゃない。メイクマネーですよ。リアルに硬貨を作るんじゃなくて、ここでできた作物を人族やその他に売ってお金稼いで、そのお金で魔道具買えばいいのジャ!
「でも、この里にそんな売れるものなんかないよ? 」
そこはそれ! 我が、クラさんにいろいろ仕込んだからだいじょーV!
「ハンス君、師匠さんにクラさんって呼ばれてるんだwww 」
クラさんを呼んだのはデザート食べさせるためだけじゃないぞ!
「それでは何か別用がおありでしたか? 」
あるあるーーー。この里で酒を造るように進言したかったのジャ!
「酒! できるようになるのですか? 」
そりゃできるともさ。糖分があれば簡単にアルコール発酵はできるようになります!
「しかし、糖分と言っても……! このサトウキビとやらを使うのですか? 」
そうそう。だから、この里で酒作りできる場所を選んで。なければ作るけど?
「しかし…… オレの一存では…… 」
その時! 調理場のドアがバーーーーンと開いた! ここで、話は聞かせてもらった! 地球は滅亡する! という人が出てくるのか? …… でてきませんでした。誰かと思えば、食堂の子供達でした。覗き見をしてたようですな。
「あああああああああ! 大人ばっかりでおいしそうなもん食べてるー! 」
「ずるいずるいーーーーーーーーー! 」
「こら! 今は大事な話し合いの最中なの! 」
「子供は入っちゃいけません! 」
「そこに子供がいるじゃねーか! 」
ハンナちゃん、やはりここでも子ども扱い・・・・・・ つーか、子供だもんね。
「ヴィンデルバンドちゃんはここに仕事をしに来てるの! 」
「何の仕事してるんだよ! 」
「なんかうまそうなもん食うのが仕事かよ! 」
「そうです。これは大事なお仕事…… 」
そんなこと言いながら、うまそうにアイス見せびらかして食うのやめなさい! 子供か! あ、子供だった。
「スネークよ。このままでは話し合いにならんから、残っているものをあげたらどうか? 」
さすがにボルちゃんはやさしいね。そんじゃ、チョコバナナ食ったらもう寝なさい! 我、急いでチョコバナナを作ります。ボルちゃんは子供らを一列に並ばせて我が作ったものを手渡ししていきます。それ食ったら歯磨いて寝ろよ!
本日はこれにて。
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