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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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お供えはやっぱチョコを使うべきなのかなぁ?

あれれ? まだ大丈夫みたい…………


ちょっと遅れましたが、本作品ではコウのタローの出番はまだまだあります!

ご安心ください!



誤字脱字報告ありがとうございます。

適宜修正させていただきました。


 寝起きなはずなのにエマさんの肉を食う早さが半端ない件! これは、あと2枚、焼いた方がいいな! 他の皆さんもねぇねぇ言いながら嬉しそうにステーキ食べてます。そう言えば、今日やってきたボルちゃんの野郎部下どもはどうしたんだ?


「あいつらなら、南側砦で待機させている。そのことでバウアーに頼みたいことがあるのだが………… 」

「ふぁんふぇふふぁーーー? 」


ニクを咥えたまま返事するな! 


「ああ、返事は飲み込んでからでいいぞ………… 南側砦の連中に飯を運んでくれないか? バウアーの食事が終わってからでいいから」


もがもがもがもがごっくんと口の中を空にして、エマさん返事をします。


「わっかりましたーーーー! それではスネークさんがもう少しオニク焼いてくれるそうですから、それ食べてからでいいですかーーー? 」

「ああ、それでいい。スネークも手間をかける」


いや、別に手間でも何でもない。ボルちゃんはステーキ食うか?


「そうだな……少しだけもらうか」


我、砦にいるボルちゃんの野郎部下11人と、ついでにお仕事中のレイハー氏の分も併せてステーキ肉を焼いてやります。どうせまとめて焼くんだし、手間かからなくっていいや!

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++




 さて、エマさんの食事が終わり、デリバリーフードのお仕事にいきました。


「それで、スネークは何をしようとしているのか? 」


まずは何をさておいてもお供えです! 我、回収してきたカカオの実をおぇえええっと吐き出しますよ。あと、まだ牛乳はあるよな! ハンナちゃんにはヴァニラビーンズの煮出しとアイスクリーム、それにプリンの作成を頼む! 


「スネークよ、私も何か手伝えることはないか? 」


え? 手伝ってくれんだ? そしたら、そうだなぁ………… 今はいいか。子供らの相手でもしてて。なんかニクの匂いに釣られたのか、こっちをチラチラ見てるからな!


「相手と言っても何をすればいいんだ? 」


ボル・イタチでも出してみせればいいんじゃね? それじゃ!





 我、子供らが寄ってこないように調理室の中に籠もります。カカオの実を割って種を取り出し軽く水洗い。金魔法で乾燥させ、豆に付いている皮のようなものを剥いて、土鍋に入れまして火魔法で加熱。マギハンドですり鉢擂り粉木もってゴリゴリゴリゴリ。


 たくさんありますが、マギハンドにかかればあっという間に一斗鍋に3杯分原液のようなものができました。あとはこれを銀布でして、 滑らかになったら一旦置いておきまして。今度はサトウキビをおぇええええっと吐き出します。葉っぱとかは邪魔なのでカットして、今度は別の一斗鍋を出しまして、マギハンドでサトウキビを搾ります! 落下する汁に金魔法Lv.1抽出を使って水分をとばしたら、なんだか色の付いた粉ができました! キビ砂糖の完成です! 絞ったあとの茎は捨てないで取っておきます! さてさて、先ほどのカカオ種の原液を1升だけ使いまして小鍋に入れて、少しずつキビ砂糖を入れてかき混ぜていきます。ハンナちゃん、アイスできた?


「できました。あとはヴァニラビーンズのエキスを入れるだけです。プリンは全然冷えてないのですが………… そっちの黒いのが今回の目玉ですね! 何ができるのかな? 」


ふむ。ここの魔道冷蔵庫を使っている場合ではないな! それでは、我の魔法と技能の合体技、凍結焔とうけつえんで、ヴァニラエッセンスの入った鍋を冷ましまして…… それを今できたアイスクリームの中に入れてまた回転魔道具動かして! 我はその間に、種なしバナナを剥いて半分にカット! 100本ぐらい使うか。あとは桃をだして…… これはお供え用にしか使わないから2つでいいか。オエッと出して、マギハンドで8分の1ずつにカット。プリンはなに? 100個も作ったの? それではまとめて凍結焔とうけつえん。青白い炎のような感じもするが、触ると手が凍っちゃうぜ! おっとあまり冷やしすぎないようにして………… アイスクリームの入っている回転魔道具の方にも凍結炎。氷で冷やすと柔らかめのアイスになっちゃうのでちょい固めにして………… まだアイスの冷やす前のやつ、ある? あるのね。 そしたら今できたのは別の土鍋にでっかいスプーンでこそぎ取って。もう一回作って! 作ってる間に、固めに作ったアイスと先ほど完成したばかりのチョコ(どろどろ)のやつを擂り粉木で混ぜます! 高速回転! 白と焦げ茶の二色だったものがマーブル状になっていきます………… 固めだったアイスもほどよくさらりとなりました。


 さて、準備は整いました。ここでお供えをするデザートは………… そうです、パフェです! ………… プリンが入ってるから、プリンアラモード? 何が違うのかいまいちわからん…… 気を取り直して! お皿を準備! クリスタルで器を作ります! ついでにスプーンも………… この際1000個だ! ここは壁が岸壁だから、そこを使って


”物品生成! デザートグラス、あとついでにおしゃれスプーン1000個。さらに盛り付け用半球器のクリスタル100個!”


ガガガガガガガガガ! 


壁から器が、落ちてくるーーーーーーーーー! ユーアーショック! おっと、マギハンドですべて拾い上げます!


「な、なにこれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 」

「壁からなんかでたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 」

「空中を浮いてるわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 」


姉さん達は初めて来た日に我の魔法見てなかったっけ?


「これはスネークちゃんのヘンテコ魔法なので安心してください! 」


ヘンテコ言うなや! とりあえず、使うのだけ残してあとはかたづけて! ハンナちゃんも一部持ってっていいんやで。


「これって水晶でできてるお皿? 」

「見たことない形してるけど………… 」

「綺麗だから使うの勿体ないわーーーー!」

「「「ねぇ!」」」


そこはちゃんとそろえるんだな。






 さてさて、最後の仕上げです。美しく盛り付けましょうね………… 真ん中にプリン、右にヴァニラアイス、左にチョコアイス/ミントを添えて。奥に桃のクォーターカット。奥にバナナのハーフカット。最後に、プリンの頭にコーヒーの実をのせまして、完成です!


「こ、この料理は! 」


な、なにーーーーー知っているのか! ヴィンデン!


「初めて見ました! 」


知らないんかーーーーい!


「アイスクリームのお隣にプリンがあり、そのお隣に日焼けしたアイスクリーム!」


いや、チョコアイスは別に日焼けしてるわけじゃないぞ?


「これは世界樹をエルフとダークエルフが支えるという、言わば平和の象徴! 」


知らんがな! 何でプリンが世界樹なんや!


「プリンの上に乗っかっているのは赤い実に見立てているのですよね! 」


あーーーなるほどね………… バナナとモモはなんや?


「バナーネとプヒルズィッヒは飾りなのです! えらい人にはわからんのです! 」


時折出てくるそのネタは一体なんじゃ? まあ食べられるとは言え、飾りなんですけどね。




『いいから早く寄越しなさいなー! 』


あ、催促が来ましたんで、まずはお供えしますよ。まだ二つ分しか作ってないのですが……………… しゅおん! あ、消えた!


「お供えが終わったということは、我々も食べることができるのですね! ささ、早う!! 早う!! 焦らさないで~!!!! 」


しょうがないから、調理場にいるお姉さん3人とハンナちゃんの分をさっさと作ります………… まだ余ってるな。こういうときはねぇねぇ姉さんズの二人分は作っとかなきゃな! ああ、ボルちゃんは甘いのはあんまり食べなかったっけ?


”スネークの作るものを私が遠慮すると思うか? ”


思わないのか………… そしたらエマさんの分も作っとこう。それで、今度のできはいかがでしょうか?


『うん。よくできてるわん』

『たいへんおいしゅうございました』


今回は二つでよかったのか…………謎が深い神様達の集会だ…………だが、満足してもらえたようでよかったよかった。ちなみに前回のお仕置きはやっぱり魔法なんすか?


『あれは重力魔法………………』

『あらん? ニコちゃんはいつからそんなに口が軽くなったのかしらん? 』

『…………』


なるほど。ニコちゃん大魔王は地母神さまには頭が上がらないのね。


しー…………』


二柱の関係もわかりました。あとは重力魔法か………… 我もいつか使えるようになるのだろうか? 夢は広がリング!

本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。


しばらくの間、投稿できなくなるかもしれません。

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