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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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子供らに捕まってしまったが、その後はうまくいった

しばらく更新ができなくなるかもしれません。

誤字脱字報告への対応もできなくなる可能性が^^;


まだまだ大丈夫のようだった……^^








これは予約投稿です^^。


 

 外で酒を飲んで乱痴気騒ぎをしているエルフどもはほおっておきます。騒いでいるところにヒカリ娘がいますな…… ボルちゃんハンナちゃんエマさんのボバヴィン娘(ヒーディ・カルラ・リージーの頭文字からとったヒカリ娘に対抗した。語呂悪ーーー)はどうしているかというと、ボルちゃんは何やら静かに杯を傾けている。ボルちゃんは飯食うのも少量だし、酒もあまり飲まないな。ハンナちゃんは、ここでも給仕をやってるなぁ。飯は食ったんかな? そしてエマさんは…… いないね。昼間に魔力欠乏で気絶してからだいぶたったので、そろそろ起きてくるころだろう。そういや、ニクを食わせてやってくれと言ってたな…… ハンナちゃんや! 台所使わせてもらって!



 我、ハンナちゃんに抱えられ、食堂に移動。里の崖の内部にある食堂には、子供らが集っていた。飯を食い終わったのかなんかリラックスしておりますな。


「あーーーーー! 蛇ちゃんが来たーーーーーーーーーーー!」


お? なんやなんや? 意外なところで我、大人気?


「ねぇーーーー師匠センセー、遊ぶもの作ってーーーーー! 」


ああ、我ではなくって我の作った遊び道具が人気だったのね。ジェンガはもう飽きたのか?


「ううんーーーー、飽きてはないけど…… 大人の人が持っていったーーーーーーー」


なんや、悪い大人がいたもんだな! …… なんか大勢の目が我に期待してますな…… うーん、遊び道具ね……夜だから室内でやれる奴か…… 水晶で箱を作ります…… 内部を迷路にして時々行き止まりを作ります。箱の表面には丸い穴を開けまして出口と入り口とします。さらに出入り口に入る水晶玉を作りまして…… できた! 暇つぶしの遊び道具! 入り口から水晶玉を入れて内部で転がして出口まで導くんや! 名付けて水晶迷宮クリスタルラビリンス! 


「わああーーーーー、きれい! 」


って、水晶玉のほうかい! 君は確か…… ソフィーちゃんだったっけ?


「そうだよ! 」


水晶玉より、こっちの方を見て欲しいのだが…… 


「え? なにこれーーーー! すごいすごーーーい! 」


これはな、今作った玩具じゃ! その名も……


「ねぇ!これどーやって使うの? 」


ここの入口から玉を入れて、こっちの出口で出すんじゃ! なかではまっすぐに進まなくなっているからこの箱をだな、横にしたり縦にしたりひっくり返したりしてどうにかして玉を出すんじゃ! …… 見てる子供がたくさんいるな…… 人数分作ればいいんじゃな! おんなじだったら面白くないから、中の構造を変えて、いくつかは表面に曇りをいれて中がブラインドになるようにして…… あとは水晶玉を1000個ぐらい作っておくか。透明なものが半分と、青赤黄色緑黒でそれぞれ100個、遊び道具を入れる箱は土魔法で! 遊び終わったらこの箱に入れとけよ! 


「うん! わかったー! 」


人数分以上に玩具作ったのでこれから先邪魔されることはないでしょう。そんじゃあ、今度は調理場にGo!

++++++++++++++++++++++++




 調理場ではお皿を洗っている姉さんズがいた。まだまだ忙しいようですな! お皿洗ったり、新しい料理だしたり、木樽に酒を注いで持っていったりしております。姉さんたちに差し入れをしますか。ああ、でもそろそろあの人が起きるころですかな?


「ニク~~~! 」


ふがふがとエマさん登場! 


「スネークさーーーーーーん! ステーーーーーーーーーーキーーーーーーーーーー!」


ん? 我、そんなに素敵かしら?


「ちがーーーーーーーうーーーーーーーー! 」


ああ、とうとう我の前に到着してしまいました! 


「周り見たら~ほぼオサカナ料理じゃないですか~~~、タイチョーにステーキの約束してもらいましたーーーーー! 」


子供らが座っているテーブルのところにドンと腰掛けるエマさん! しょうがないなぁ! そこで少し待っておれ! その玩具で暇つぶししてなさい!


「わっかりました~~~! これはいったい何ですかね~~~? 」

「おねーちゃん、これはここから玉を入れて、こっちから玉を出すおもちゃなんだって! 」

「へ~、そうなんですねぇー! でもお腹空いて面倒です! 」

「おねーちゃん、大人なのに我慢できない人なの? 」


真顔で聞いてくるソフィーちゃんであった…… 子供にやさしいエマさんはタジタジしてます! そこでおとなしく待ってなさい! すぐにニク持ってくる!

++++++++++++++++++++++++++++



 ハンナちゃんにタウルスニクの在りかを教えてもらって、姉さんズに調理場を使わせてもらいます。


「あら、師匠先生が料理するの? 」

「何作るのかしら? 」

「私たちもご相伴にあずかっていいのかしら?」


なんか姉さんズの人数が足りない気がするな。手伝ってくれるならいいぞ? そや、この際、姉さんたちも我の目を見なさい…… そこにいた三人の姉さんたちの目を見ます…… これで我の話が伝わるだろ? 作るのはエマさん用タウルスステーキだ!


「あらーーー、エマさんてあの大きい子? ハンナちゃんも頑張んなきゃ! 」


何激励しとるん! ハンナちゃんは頑張ってるぞ! 今回のは昼間にエマさんが頑張ったからご褒美作れってボルちゃんが言ったのだ!


「ボルちゃんって、隊長さんの事だよね? 」

「やっぱり隊長さんの従魔さんなんだねー」

「それで手伝いって何すればいいの? 」


ああ、材料揃えてくれればいいぞ? 


 姉さんたち三人に手伝ってもらってタウルスニクの分厚い塊を500gほど切り分けてもらいます。あ、どうせならみんなも食うだろうから200gカットいくつか用意して! ……姉さんたちの名前はクララ、ヨハンナ、エバというそうだ。あと二人は外で何かやっててレオナさんが調理部のまとめ役で、もう一人ラガッツァさんがその補佐なんだって。ま、どうでもいいけどね。おっとそうだ! 里に使わなくなった金物ってある? 


「そりゃいろいろあるけど……」  

「何か作るの? 」

「私、持ってくるわね」


エバさんが持ってきたのは穴が開いた鍋やら錆びたナイフやらだった。錆びたナイフはまあさびを落とせばまた使えるか。穴の開いた鍋を頂きまして


”金魔法Lv.4鍛錬成! 穴の開いた鍋を材料にして、スライサーとおろし金、あとはピーラーを10セット、ついでに串を10本作って!”


ガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコンガチャコン!



変な音するのは相変わらずなのね! しかも今度はリアルに聞こえるようです。あ、できた!


「スネークちゃん、これは何なのですか? 」


野菜の皮を剥くときに使うピーラー、野菜をうすくきれいにカットするスライサー、あとはいつぞや言ってた野菜を摩り下ろすおろし金ジャ! 一セットはハンナちゃん用やで!あとは里で使ってくれ。


「わぁありがとうございます! 」

「けど、これどうやって使うの? 」

「手入れの仕方はあるのかしら? 」

「なんにせよ使って見てよ! 」


そしたら、まずステーキを焼きます。ハンナちゃん、でっかいフライパン出して! あとはバター引いて、ここコンロ? それじゃあオニクは…… あ、ちゃんと常温になってるね。そんじゃ塩胡椒を振って、加熱したフライパンにニクを置いて…… 焼いている間にまずは玉ねぎを摩り下ろします! 出でよマギハンド千手観音! 高速すりおろし!


「ハハーン、ああやって使うのね! 」

「なんか涙が出ちゃうわね! 」

「切ってるのと同じなのね! 」


10個ばかし摩り下ろしたら、今度は大根も摩り下ろします! 一旦洗ってもらって、ああ、そこがシンクになってるのね! 怪我しないようにしてね! 玉ねぎを摩り下ろしたやつとは別の受け皿を用意して、今度は大根も摩り下ろします! 確か縦にゆっくりすり下ろすとそんなに辛くなくなるんだっけね…… あとは、ワサビもついでに下ろしておきましょう! …… お、焼けてきたようですな! そんじゃあひっくり返して …… うーん、いい感じに焼けてきましたなぁ! ミディアム・レアといったところでしょうか!それでは、お皿に乗せまして、あとはステーキソースを作りましょう! 肉汁の残ったフライパンに玉ねぎのすりおろし、赤ワイン、糖、ゾヤゾーゼを入れまして、加熱しますよ!


「料理にヴァイン使うなんて…… この贅沢者め! 」

「でも、すごくおいしそうね! 」

「そう言えば、シルトクレーテの時もヴァイン使ってたわ! 料理にお酒使うとおいしくなるのね! 」


あと糖な! できればゾヤゾーゼも作れるようになって欲しいもんだが。…… お、沸騰してきましたな! そんじゃあ火を止めて。さっきのステーキにできたソースをかけまして……付け合わせに大根おろし。薬味にワサビ。特製ステーキの完成です! 食べやすいように薄切りスライスにして………… そら、エマさん、できたぞ! マギハンドでお皿とフォーク、ナイフを持っていきます! あと飲み物は?


「ステーキニクは飲み物ですーーーーーーー! 」


違うよ? ステーキニクは食べ物だよ?

お読みいただきありがとうございます。

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