やはりアレを作らざるを得ない
ひょっとしたら更新がしばらく空いてしまうかもしれません。
クラさんに持ってきてもらったカカオの実と目の前にあるサトウキビ、目の前でぺっぺっぺーと捨てられたバナナと何かの実の種。これに緑魔法の品種改良をやります。あと移植とか成長促進もいっしょにやるんで、グラニーちゃん、どれくらい魔力を使うか見ててね!
「はい、この目に焼き付けます! 」
そんじゃいきます!
”緑魔法Lv.4成長促進、サトウキビだけ!+”
指定した植物だけ花が咲いて実が成り種ができました。これと、カカオの種、それと先ほど吹き出したバナナとなんかの種に品種改良をします。
”緑魔法Lv.5 品種改良(品種改良)+”
”プップー”
”どのような改良を施しますか?”
”果実は、種を極小に、病害虫に強く、温帯栽培できるようにして!”
”パヤヤヤ~ン”
”品種改良に成功しました”
あとはこやつらを畑に植えるだけだな。ハウスを作る必要はないからそのまま種別に植えていこう。
”緑魔法Lv.1発芽+Lv.2移植+Lv.3養分吸収+Lv.4成長促進+”
バナナ以外はもう一周実を集めたい…… 欲深な我…… 違う畑で栽培じゃ!
”緑魔法Lv.1発芽+Lv.2移植+Lv.3養分吸収+Lv.4成長促進+”
ふむ、うまくいったな! まだまだ畑に空き地はあるからもう一周! 種物は大部分を収穫しますんで、一部だけに
”緑魔法Lv.1発芽+Lv.2移植+Lv.3養分吸収+Lv.4成長促進”
”プピピピピ”
ん? どうしたのかな?
”緑魔法Lv.3を実行するには土壌に養分が足りません養分を補給してください”
あっちゃーーーー、もう養分切れか。よし、熱帯用と温帯用の種はこれまで通り少しだけ我の体内に保存しておきましょう。
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと7!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと7!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと7!】
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「スネーク殿~………… これはもしや、エルフ族に伝わる、あの伝説の緑魔法なのでは……」
伝説かどうかは知らんが、緑魔法だな! どうせ忘れるんだから話してもいいか?
”おいお前! こんな魔法があるんなら、前の場所の世界樹になぜかけん! ”
ずっとかけてたんだよ! ただ、魔力量が少なかったのでそんなに成長させることができなかったの!
「神の御子、素晴らしい魔法でした! 」
覚えた? なら、根のところにある水晶岩に貯めた緑魔法の魔力がなくなるまでは使えるな。
「それでは、グラニーラムゼースミス様も緑魔法が使えると? 」
一時的にだけどね。使えなくなったら我が魔力を補給しに来る、かもしれない。そんなことよりお供えを作らないといえないのジャ! チョコはさっき作ったのの余りがあるからそれを使いまして。あとはバナナ! 種を極小にしたバナナはどんなもんかいな? 我、品種改良してたわわに実った温帯バナナを一つもいでみます。マギハンドで皮を剥いて、かぷり! あむあむあむ…… うん、全然気にならないね。例えるなら、そう、キウィの種のような感触です! これなら種なしと言っても過言ではない! 我、バナナを一房捥ぎまして…… はっ! 殺気!
「スネ~クちゃ~~~ん? 」
”出たーーーーーーー! 料理レシピおばけ!”
「んも~~~~! 誰がおばけですか! ちょっと姿が見えないと思ったらこんなところで何か作ってる! んも~~~~~! 」
”それはしょうがないんや! 神様に至急お供えをしないといけないんや! しないと我、死んじゃうかもしれないんだぞ! ハンナちゃんは我が死んでもいいんか!!!”(出鱈目ですけどね、テヘペロ)
「ホントですか~~? 目が笑ってるんですけど? 」
蛇の目をまじまじと見る君は何者なの? 物知りハンナちゃんが来たところで、聞いてみるか。ここに4つ、新しい品種があるんだが、わかる?
「えー、ひとつはバナーネですね…… 南方の果物と読んだことがあります。もうひとつは……ツッカーローア? あとはわかりません。なんなのですか、この実と種は? 」
ハンナちゃんでもわからんかーーーー。
「スネエエエエクちゃん! 何なのですか、この大きな鳥は! 」
えーーーーー、いまさら?
ぐぇえええええ!
”大きいじゃろ? 美しいじゃろ? ええじゃろう~?”
我、マギハンドで鳥の頭をぶん殴る! だまらっしゃい!
くぅえぇぇぇ!
”何はともあれ、我は急ぎてデザートを作らねばならない! ちょっと黙ってみてて! 説明は後だ!”
我、温帯バナナを剥きまして、チョコの入ったボールにぶっこみます。マギハンドでバナナをチョコの海に泳がせてる最中に、バンブーの幹部分をおえぇっと吐き出しまして、風魔法Lv.10鎌鼬でカットカットカット!、器と竹串を用意します。器の中には体内にあった氷をぶっこんでおきまして…… チョコの海に沈んだバナナに竹串をぶっ刺して、氷の中に突っ込みます。これで完成、チョコバナナ(冷)!
「チョ、チョコバナナ? 黒い液体のようなものは調味料? 」
後で食わせてやるから、ちょっと待ってて! どうか! 神様、これで怒りをお沈め下さいーーーーーーーーー!
しゅをををををん!
『あら、数が多いわねぇえ? 』
あれ? いつも5柱くらいいるんじゃないの?
『そんなことないわよん? いつもはニコと私だけ。そんじゃ、いただくわね~? 』
あら~ン、エッチな形~とかなんとか聞こえてきたが聞こえないふりをした。
『…………………………………………』
間が長ぇーよ!
『モガモガモガモガ』
まだ食ってんのかよ!
『…… チョコのビターな感じとバナナの甘い感じが絶妙にマッチしたわね。まあ及第点と言ったところかしら? 』
はぁ~~~さよでしたか。
『だけどまだまだいろいろできるでしょ? それも作りなさい! 』
へへーーーーーーーー!
『これにて一件落着! 』
落着はしてないと思いますけども!
本日はこれにて。お読みいただきありがとうございます。




