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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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本命!(゜∀゜)キタコレ!

たびたび誤字脱字報告ありがとうございます。

適宜修正させていただきました。

今度こそ大丈夫…… と思いたい( ´∀` )



さてはて。大量にできたなんだかわからない木はおいといて、最後のこれはなんじゃらほい? パッと見アケビのようでもありますが? でも木になってるし。クラさん、あれとって食べてみて!


「今度はこちらの実ですか? これは食べられるものですかな? 」


うんこ鳥が食べてたものだから、体に悪いものでもないと思う。むしろ、長距離を飛ぶ鳥が食べるんだから栄養価の高いものだと思うよ!


「うむ、わかりました。…… こちらは種が大きいですなぁ…… この周りの白い部分を食べるのかな? …… うん、こちらも甘くておいしい……ですが、先ほどのと比べるとちょっと食いでがありませんな」


”おい! それは種の部分が苦くてうまいんだぞ! さっきの木になっていたやつは種は苦いだけなので、噛まないでそのまま飲み干すのだ!”


苦い種ね…… うーん、もしかして、ねぇ、もしかして! これはたくさん集める必要がありますな。済まんがクラさん、手伝ってくれ!


「それはかまいませんが、何をすればいいのですか? 」 


とにかくいっぱい集めてくれないか? それとさっきの木になっていた赤い実も取ってきてくれ。バナナとサトウキビはここにあるから、”品種改良”をやる!




 クラさんが集めてきたアケビみたいな実に乾燥魔法をかけます。


“金魔法Lv.1抽出!”

“ン デデデデーン”

“なにからなにを抽出されますか?”

えーと、この実から水分を抽出してちょ!

“テ・テ・テ・テーン“


ほどほどに干からびたアケビもどき。これを…… おっと、作業するのに机が必要ですな。


”物品生成! 5m四方のテーブルと擂粉木及び擂粉木棒! ”


あとは…… 作業するのにマギハンド使わにゃならんのか…… えーい、しょうがない!


”マギハンド千手観音!”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと8!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと8!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと8!】



もう出しっぱなしにしておこう! 待てよ………… これ、魔法水みたいに体内に飲み込めないかな? 我、手の一本を飲み込みます。ゴキュ! 飲み込めますな…… 出せるかな? おぇぇっ! 出せますな! 特にカウントダウンも進まない…… これは使ったら飲み込んで仕舞っておけばいいのでは? 検証は後で。そら、作業です。ゴリゴリする前に、ちょっと炒ってみますかな? 一粒だけ別にテーブルの上に置いて


”火魔法Lv.2ファイア


とろ火であぶってみると、いい香りがしてきます…… この香りは…… ココアの香りや~! この実はカカオなんだな! すると、『神託』の願いってのは叶いましたんや! これでチョコレートが作れますです! 甘みはサトウキビで作れます! バナナがあるならアレも作れますな! そうと分かれば話が早い! 我、なっているカカオの実をほぼ取りつくします。金魔法で乾燥させて、マギハンドで実を剥いて種を取り出しまして、火魔法で焙煎! あとは擂粉木に入れて棒でグリグリグリグリグリグリグリグリ! …… ふぅ!


「スネーク殿? この黒いドロドロしたものはなんなのでしょう? 」


舐めてみる?www クラさんは擂粉木棒にちょっとついた黒いやつを指で掬い取っておそるおそる舌に付ける。


「ぶへっ! 思った通りだ! 苦いだけの代物ですよ! 」


そうです! これだけなら単に苦いだけの代物なのですよ。ここでサトウキビの登場です! 我、風魔法Lv.10鎌鼬で、生えていたサトウキビを刈り取りまして、糖を抽出します。


”金魔法Lv.1”

“ン デデデデーン”

“なにからなにを抽出されますか?”

えーと、この実から蔗糖を抽出してちょ!

“テ・テ・テ・テーン“


できましたな。


「スネーク殿…… 今度の白い粉はなんでしょう? 」


なんでも舐めてみなせい! 今度のは苦くないぞ! クラさん、恐る恐る一つまみ掴んで舐めてみますと……


「甘い! 」


そうです! 甘みの原料、サトウキビが栽培されたのです。これはもともと熱帯地方の作物だから、この辺の気候に合うように我が品種改良しますから、あの温室で育ててみてちょ! さてさて、最後にこの蔗糖とどろどろになった黒い汁を混ぜ合わせますと…… 


「ああああ…… 勿体ない……」


蔗糖の塊がだまになってますな! もっとぐりぐりやって、グリグリグリグリグリグリグリ!あとは…… ちょっと不純物が混じってるようなので、濾します。こんな時にも銀魔法!


”銀魔法Lv.2 銀糸! 網目状になって濾過できるように!”


擂粉木の中のどろどろした液体を、以前に作っておいたクリスタル容器に濾過しながら注いでいきます。うーん、きちんと成形した方がいいなぁ。我、体内にある魔法水から技能”吸い取り”で熱をチューチュー吸い取り氷にしていきます。そして板状の型になるように作りましておえっと吐き出します。ここにドロドロを注ぎ込みまして…… 板チョコの完成です!


「これをスネーク殿は作りたかったのですか? あれほどの糖を贅沢に使ったのだから、さぞや甘いものができたことでしょう。味見をしても? 」


ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーー! 初めての甘みは神様にお供えせないかんのや! そうでないとまたお仕置きが来るんや!


『失礼な言い草ねぇ! そんなこと言ってるとまたお仕置きしちゃうゾ☆』


わーーーーーー。まずい! 早く早く! 固まったかな? そしたら…… えーと、板チョコ、手のひらサイズのやつを10個! マギハンドでカットして! 氷をそのまま小皿にして盛り付けて! できました、チョコレートです! これで、なにとぞ! 御許しをーーーーーーーー!


しゅをん!


「…… 消えた…… 」


神様たちにお供えが届いた証拠や! 今まで我はこれで天罰を逃れてきたんや!


『天罰だなんて失礼しちゃうわね~、たかしちゃんが言いがかり付けるからいけないのよん? もがもがもが………』


はて? 我は言いがかりをつけていたであろうか? 自覚なし……


『んんんんん、ちょっと苦みが強いわねぇ……  もうちょっと工夫があったらいいわよん✧』


それじゃあ次いきます!

本日はこれにて。お読みいただきありがとうございます。

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