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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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あっさり撃沈

コウのタロー、あっさり撃沈しました。

リアルの世界ではどうなんでしょうね?


誤字脱字報告、いつもありがとうございます_(._.)_

適宜修正させていただきました。



”むほーーーーーーー! 赤い実たんとなっとるやないかーーーーーー! よし! ここもワシの通過点にしてやるわ!”


はーん、こいつは赤い実目的で世界樹によって来るんだったな。アシアティカ様のところでは不意を突かれて空中から襲われたが、よく見りゃ、あいつの武器って爪とくちばしとう〇こだけやないか! 特に魔力も高そうじゃないし、厄介なのは飛行能力だけだな!あの時の我とは違うことを見せてあげましょ! 


まっすぐに飛んでくるうん〇鳥! もっと引き付けて…… あ! あいつ実の方に向かってますな!我、樹幹から自由落下! あいつ、結構飛ぶの早いやんけ! このままじゃ実を食べられちゃう! な~んてね!


”風魔法Lv.4 空気壁エアウォール! 厚めの濃いめで! ”


ぎゅーんとやってきたう〇こ鳥は、急にバランスを崩して地面に落ちていった。墜落というやつですな! 身動き取れなくなるように、


”銀魔法Lv.2銀糸”


魔法銀でできた紐で足を縛り、くちばしを縛り、飛べないように羽を畳ませてしばります!




「グェェエエ…… 」


うん〇撒き散らし鳥、召し取ったり! 向こうからはエルフさんたちがやってきました。


「あああ! シュトルヒがいた! 」

「里の崖が取っ払われて、発見されてしまったか! 」

「スネーク殿が退治してくれたのか! 」

「よくやってくれた! 」

「一羽見たら三十羽はいると思わなきゃな! 」


うん〇鳥、この世界ではゴキブリ扱いなのかな? 


”こらーーーーーーー、そこのヘビ! 助けろーーーーーーーー”


ふふん、どうしよーかなーーーーー! このままだとお前、ここのエルフの里で唐揚げにされて、おいしく食べられちゃう運命になるんだけど?


”ワシが何をしたって言うんじゃーーーーーーーーー! ”


お前ら、世界樹の赤い実を食い荒らしとるようだな! そりゃエルフからは嫌われるわ!


”たった一個だけしかワシは食わん! それくらいよかろうもん! ”


だが、一羽で一個としても百羽いたら百個、千羽いたら千個なくなることになるよな!


”ワシらは群れないから、そんなことにはならん! ”


さーて、本当かなぁ? このままだと、お前、首をちょん切られて、羽を毟られ、男塾名物のアッツアツの油風呂にはいる事になるぞ! 


”なにーーーーー? 助けろーーーー! ”


助けたとしても、お前、うん〇こ引っ掛けて逃げるだろが! そらそら、じりじりとエルフさん達がこっちに来てるぞ!


”わ、わかった! お前の言うとおりにするから、助けろーーー! ”


本当か? なら、我の目をみろ!


”赤魔法Lv.5催眠ヒュノプス! あなたはだんだん眠たくな~る、目を開けたまま眠くな~る、眠った後は我の言うことを聞きたくてしょうがなくな~る……… ”


効いてるかな?


”…… 目の前が光って、大きな音が鳴ったらお前は目を覚まします…… このことはまるで覚えていない、いいですか…… ”


そんじゃあ目覚まし代わりの、


閃光弾フラッシュ・バン! 鳥の目の前で!”


Baaaaaaaaaaaaaaaaaang!





鳥頭くらいの大きさの光が鳥の目の前ではじけました。紐に絡まって這いつくばっていた鳥は、ブルルル! と震えてかと思うと、グエェェェェ……と力なく鳴きます。果たしてうまく魔法はかかっているのか? おい、起きろ!


”紐が絡まってうまく起きれん”


よし、それじゃあ足の部分だけ解いてやる。我、足部分に絡めた紐を飲み込んでいきます。うーん、飲み込んだつもりが我の目の前で消えていきますな…… 起きたか? そしたら、鳥の頭に、我、ジャンプ! その辺を歩いてみろ! 歩くのが苦手なのか、よろよろとふらふらと歩いてます。あーそこのエルフさん達、道を開けてくれ!


「スネーク殿! そやつをどうするつもりですか? 」


クラさんか。こやつには利用価値があるんですよ。グラニーちゃんもちょっと一緒に来てくれる? クラさん、畑まで案内して。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++




 我、鳥の頭に乗りまして移動です。マジンガーボルがダメになったのでマジンガータローにパイルダーオンしたまま畑へと移動します。途中、すっぽん鍋調理の現場を通過しまして、鳥のやつがよだれを垂らしておりました。


”なんかうまそうな匂いじゃの~。あれ、食わしてくれんか? ”


用事が終わって、エルフたちが食事済んで、それでも余ってたらな!


”なぁ、歩くの大変なんじゃが、飛んでいっても構わんか? ”


駄目じゃ! きりきり歩け! いつぞやフンを我に引っかけた罰じゃ!


”ぐぬぬぬ……”






 歩かすこと数十分。東側の畑に到着しました。


「スネーク殿、ここで何をされるのですか? あれ? そう言えば、ここはボルドウィン殿から頂いた種を植えたばかりのはずだったのだが…… なにかもう生えている 」


あ、その草はお助けイモですな。あららーーー、植えたばかりのお助けイモがもう収穫できるようになってるの?


「神の御子からもらった魔力をフェレットさん達に運んでいただきました」


なるほろ~、あのフェレットたちが持っていたのは緑魔法の壺だったのねぇ。ま、それはそれでよし。明日にでも収穫してもらいましょう。今は、こいつの糞だ! そら、はやくしろ!


”誰かに見られてると出るものも出ないのだが? ”


嘘つけ――――! 我にブリッとひっかけていったくせにーーー怒! さっさと出せよ! そら、土魔法Lv.1穴掘り! ぽこっ! ここにしろよ! どうやらあきらめたらしく、う〇こ撒き散らし鳥はその名にふさわしく畑に華麗な花を咲かせたのであった………… く、くせぇ。我にもちゃんと嗅覚があると認識させる臭さだ。早いとこ土をかぶせなければ!


”土魔法Lv.2穴埋め! ”


もりっ! 匂いが残ってるかな? ならば


”風魔法Lv.6上昇気流アップドラフト


これで匂いは上空へ……






「スネーク殿。我らは鳥の排泄を見せられただけなのでしょうか……」


いや、ちがうぞ? さっきクラさんが土魔法使った時に、我、神託を受けたのジャ!


『穢れしものから生まれるは命。命を育むもの、願いしものを得られん』

「神託! スネーク殿は神と通じておられるのか! 」


いや、なんか声が聞こえるというか、デザート強請ゆすられているというか…… それとは別にな! この鳥、ここに来る前は南国の方にいたらしい。前会ったときは、北の方から来てたのよ。それで、前会ったときに我に糞をひっかけていったのジャ! その中に未消化の種があったから育ててみたら、いろいろ役に立つ植物が生えてきてな。


「なるほど! それで畑の方に糞をさせたと! それは芽が出るのが楽しみですなぁ! ハハハハハ! 」


それがそんな悠長なことも言うとれんのだ…… 神託の内容とその前の話から察するに、なんかデザートに使えるものが出てくるはずなのだが…… 言うなればこれはガチャ! カプセルではなく糞にまみれたデザートガチャなのだ! それでは、グラニーラムゼースミス様! 一発、緑魔法をお願いします! 


「え? 今なんと? 」


あ、これ秘密だった……


「神の御子、よいではありませんか。一度目にしたのです。もう広まることは確実なのでは? 」


いや! 口止めは必要じゃな! クラさん、我の目を見なさい……


”赤魔法Lv.5催眠ヒュノプス! あなたはだんだん眠くなる…… あなたはここで見聞きしたことを1時間たったら忘れてしまう…… 目の前に大きな光と音がしたら、はい!目を覚まします! 閃光弾フラッシュ・バン! ”


それじゃあ、グラニーちゃん、お願いします!


「えと、神の御子はやらないのですか? 」


我、あと何回かやるといろんな魔法が使えなくなるのだ…… ここはグラニーちゃんにお任せしたい……


「でも、やり方が……」


”緑魔法Lv.1発芽スプラウト+Lv.2移植トランスプラント+Lv.3養分吸収アブサープション+Lv.4成長促進プラントグロースって言ってみて!”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと9!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと9!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと9!】


な、なぜにカウントダウンが進んだのだ?


「神の御子、先ほどの穴を埋めたところから何か芽が出てきましたが……… どんどん大きくなっていきますね! 」



そうか、我が緑魔法を使ったことになるのか……orz


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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