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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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ボルちゃんの武装、蒼天・真

3連休ですな^^



  風結晶は成功報酬だったようで、里の防衛に成功したんだから、それはボルちゃんがもらってもいいんだよな? だったら、武器を強力なものにしようぜ!


「いいのか? もう討伐は成ったのだから、そんなことをしなくてもよいのだが…… 私としては願ったりなのだが? 」


まあそこはそれ、武器は男のロマンなのジャ!どうせならものすごいのを作ってみたいと思うわけよ。ということで、ボルちゃんや、蒼天と…… そうだな? 初めて会ったときに使ってた弓を出してくれんか?


「蒼天はわかるのだが…… 魔弓もか? 」


あれはたしか、ボルちゃんの魔力で矢を射るというやつだよな? まああの頃に比べたら魔力量も上がっとるとは思うが、そこはそれ。蒼天に使ってた水晶を再利用して弓に使おうというわけよ!


「なるほど…… 蒼天のように、弓に魔力を蓄えておけば連射が可能になるのか! 」


たぶんな。連射だけじゃなくって速射もできるようになるし、魔力の籠め具合によっては射った魔矢の強弱や遠近もコントロールできるぞ!


「よし、すぐやろう! 」


ポーチから大剣の蒼天と魔弓なるものを出してきた。久しぶりに見たな。最後に見たのは黒色土の森でガルス・ガルスを狩った時以来だな。森の中でも邪魔にならないような大きさ…… 和弓は人によっては背丈以上になるが、ボルちゃんの弓は洋弓ぐらいの大きさだな。まあいいさ。ちゃっちゃとやりますか。まずは、蒼天。柄と剣の継ぎ目部分に我の作った魔力が込められる水晶玉が鎮座しております。これを


”金魔法Lv.2分離”

”ン デデデデーン”

”何を分離しますか?”

”剣から水晶を分離して”

”テ・テ・テ・テーン“


ころりん。水晶玉が剣から外れました。あとは、


”金魔法Lv.3合成”

”何を合成しますか?”

”この剣と風結晶を合成してくれます?”


ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!



できあがりました。これぞ、最終究極! 蒼天・真! 蒼天・改でもいいか。蒼天・続とかでもいいな。


「もとのままでいい。それで弓の方はどうするんだ? 」


なんか嬉しそうに蒼天を拾い上げ、ぶんぶん振り回しながら宣うボルちゃん。そんじゃ、ちゃっちゃとやるか。どうせ試し切りとか試し射りとかしたいんだろ? 弓と水晶をくっつける前に…… ボルちゃんよ、弓を高く放り投げるんだ!


「なるほど、アレか」


そうさ、アレさ!



”銀魔法Lv.1銀メッキ”


放り投げられた弓に向かって、我、口から銀イオン! イオンなのか? 違うよな。魔法銀をスプレーのように吹き付けます!弓は回転しながら落下して、ボルちゃんがうまいことキャッチした。見た感じむらなく出来上がりましたな。それでは


”金魔法Lv.3合成”

”何を合成しますか?”

”この弓とと水晶玉を合成してくれます?”


ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!





まん丸だった水晶玉は弓の握り手部分に巻き付いて固定されました。最後の仕上げに


”青魔法Lv.4祝福セレブレーション・弱”

”プップ~”

”どのような祝福を施しますか?”

”弓の靭性じんせいを50倍、糸の強度を50倍にして”

”パヤヤヤ~ン”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと10!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと10!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと10!】


水魔法がらみの魔法も残すところあと10回か。




ボルちゃん、出来上がった弓を手に持った。右手に弓を、左手に弦をもって引き絞っている。ただ、魔力の矢は装填していないようだ。はよ試し打ちしたいのだろうなぁ。とっととその魔弓ハリケーンと蒼天をもって威力を確認してこいや!


「ハリケーンというのがこの弓の号なのか? 」


そう。魔弓と言えばハリケーン。

魔弓は魔弓はハーーーーリーーーーケェ―――――ン♪

背番号1のすごいやつを相手にするのにぴったりなのだ! 

フラミンゴみたいにひょいと一本足で立ち向かう相手なのだ! 

ベンチのサインは敬遠だけど、逃げは嫌なんだろう?


「何を言っているのかわからないが、ハリケーンというのはもっと西の方で起きる嵐のことだろう。嵐のように矢が乱れ飛ぶという意味なのかな? 」


考えるな! 感じるんだ! たぶん頑張れば矢を思いのままに動かせると思うぞ? 魔法はイメージなんだろ? 鎌鼬だって大きさ変えたりすることできるんだぜ? ボルちゃんの場合はイタチが出るようになったじゃないか。


「あ! ミィアちゃん! ミィアちゃんはちゃんと償還できるのか!? 」


やってみればよいがな!


ボルちゃん、持ってた弓をポーチにしまい、今度は蒼天を握りしめる。


「 空よ、無限の風を生み出す母よ、汝の子たる者の力を我に貸し給え。汝の子はわが魔力マナを与えさらに力をまさんことを欲す。その名は鎌鼬、そらから生まれ、くうを切り裂くものなり、その名は鎌鼬…… 出てきて!ミィアちゃん! 」


いつもだったら魔力がボルちゃんから蒼天へ流れていくのに時間がかかっていたのだが、今度は即反応しました。剣からしゅわわわわ~んとイタチ登場! デターーー! ボル・イタチ! やぁ、久しぶりやんけ。剣先から現れたボル・イタチ、ボルちゃんの頭に跳び乗り、やぁ!と手をあげた。あ、攻撃しないときは普通のお手手なのね! またひとつ、ボル・イタチのことがわかったのであった……


「みぃあちゃん! よかったーーーーーでてこれたんだ! 」


ボルちゃん頭のイタチを両手でおろし抱きしめましたな。やっぱりモフモフが好きなんだな。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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