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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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肥料を作りたいのだが

ちょっと切りが悪くなり長くなってしまいました><



明日(というかもう今日か)、おそらく更新はなしの方向で(^_^;


2021/09/12 誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました。




ところでポッポちゃんよ!


「ポッポちゃんと来やすく呼ぶでない! この糞蛇! 」


それじゃ糞ジジイでいいか?


「よくないわ! 」


そんじゃポッポちゃんでいいじゃねーか。堆肥はどうやって作ったんだ? エルフの糞を集めて発酵させたんか?


「そんなことするか! 」 


しないのか?


「堆肥は北の方からグアノという石を運んでもらって、それに作物の一部やフィッシュを混ぜてしばらく置いた物じゃ。畑に使ってもよいのだが、まずはグラニーラムゼースミス様に差し上げることになっとる! 」


グアノ…… なんかよく知らんが石なのか? 植物の肥料と言えば、窒素(N)、燐酸(P)、カリウム(K)のNPKと覚えたのだが……窒素はクローバーを植えると根っこに根粒菌とかいうのがつくってくれるんだったよな。クローバーは見当たらなかったが…… まあ当てはある。燐酸は魚の骨とかでいけるんだっけ? カリウムは草木の灰でよかったはず。グアノというのはなんだかわからんが燐酸のもとかもしらんね。そういや、鳥の糞も肥料になるはず…… ここでピ太郎軍団の登場やな! おい、ピ太郎!


『なんだい、父さん? 』


誰が父さんか! つーか、なぜそのやりとりを知っている?


『前の主が、こう言えっていってたーーーー!』


お竹さんの影響か! それはさておき、ピ太郎達って何食べてるんだ?


『僕ら虫食べてるー! 』

『飛んでる虫、食べるー! 』


ふむ、普通の鳥と変わらんようだな。ならば、頼みがあるのだが?


『なにーー? 』


君たちうん○するときに、決まった場所でして欲しいのだが?


『○んこは巣のところでするーーーー』


それじゃ巣の中がフン塗れになるんじゃないのか?


『巣のなかではしないよーーーーーー、巣の外にぷりっとするーーーーー』


巣ってどこにあるんだっけ?


『なくなったーーーーー! 』

『とんでったーーーーー! 』

『ハイきえたーーーーー! 』


あらら、外崖のところにあったっけ。あそこの所にある巣だったら直下は川になるな……鳥の糞は、発酵させて肥料になるのだ! 我、シュタイルハング村でもガルス・ガルスの塔を建てて、糞はそこに落とすようにしてたのだよ。鶏糞はよい肥料になりますからね.我は土魔法で崖面にピ太郎達の巣を作ります.直達光が入らないように軒を伸ばして……そこにくぼみを作りまして…… これでいいのかな?


『ダイジョブダィジョブー! 』

『あとは木の枝とか使うーーー! 』


そうですか、それでは、あとはその下に糞をためるところを作りまして。これで鶏糞ならぬ燕糞の肥料が使えるようになりましたな! あとは虫か…… そういや、ボルちゃん達がブレスローで虫寄せ香なる物を買ってなかったっけ? アレを使ってもらえばいか。


”おーいボルちゃんや! もう査定は終わったか? ”

”ああ、終わったぞ? 何か用事か? ”

”用事用事。ブレスローで買った虫寄せ香を使わせて欲しいんだけど? ”

”急にどうした? ”

”鳥の魔物が眷属になってさ~、虫がご飯なので食べさせないといかんのさ”

”そうか、鳥の母さんも大変だな”


誰が母さんか! さっきは父さんと呼ばれたのじゃ!


”私は持っていないが、ヴィンがもっている。ついでに三人でそちらに戻る。どこへいけばいい? ”

”南側砦から降りた所の広場だなそんじゃ、待ってまーす”





 連絡して、空を見上げることしばし。雲行きが怪しいですな。確かカグヤちゃんと戦ったときも夕立降らなかったっけ? すぐに降る感じではなさそうだが…… と考えてたら、ボルちゃんがエマさん背負って駆けてきた! 早い!


「済まん、スネーク!バウアーを寝かせてからまた来る! 」


まだまだエマさんは魔力切れで気絶したままだった。ハンナちゃんは?


「ヴィンはもう少ししたら汗血馬でくる! ちょっと待っててくれ! 」


ぎゅーーーーーんと去って行った……と、思ったらぎゅーーーーんとやって来た! なにその早さ?


「待たせた! 」


いや全然待ってないんですが! その移動速度、おかしいでしょ!


「いや、なんだか走るのが速くなったのが楽しくてな! 私もどうやら無魔法で身体強化が使えるようだ! 」


スピード重視の身体強化ですか。それでハンナちゃんは?


「まだのようだな」


そうか…… ハンナちゃんが来る前に一つ試したいことがあるのだが?


「どうした? 言ってみろ」


ボルちゃんは魔物寄せ香を持っているのか?


「ああ、虫寄せ・虫除けがヴィン、魔物寄せ・魔物除けが私だな」


その魔物寄せ香というのは、燃やさないとだめなのかな?


「どうだろう? それを確認したいのか? 」


うん。水の中に入れたらどうなるんかなぁと思って。


「そうだな…… 水中にもリーズィッヒ・コーイのような魔物はいるし、ひょっとしたら寄ってくるかもしれない。で、どうする? ただ放り込むのか? 」


それだと結果が出てるかどうかわからないから……


”銀魔法Lv.2銀糸! 網目状に糸を絡ませて!”




なんかミカンを入れるネットみたいなのができあがりました…… これに魔物寄せ香をいくつか入れて袋の口を縛って橋の欄干の所から水面にひたひたに付くくらいになるように吊り下げます。しばらくすると、お香はじんわりと溶け、下流へゆっくりと流れていきます。これ、人体に影響はないのかな?


”多少吸っても人には効かないと聞いているぞ? 大丈夫じゃないのか?”


そんなやりとりをしてたら、ぱからんぱからんと音が聞こえてきました。


「ハイドー! 隊長! スネークちゃん! 私がやって来ましたよ! 」


汗血馬・技の1号からひらりと降りたハンナちゃん、もう完璧に乗りこなしていますな!


「ええ、隊長のしごきのおかげです!」

「別にしごいたつもりはなかったのだが? 」


そんなことより、虫寄せ香をだしてちょ! 火は我がつけましょうぞ!


「いくつ使いますか? 」


うーん、よくわからんからとりあえず1つな!


ハンナちゃんがポーチからころりと薄い赤色の玉をだします。我、それに火魔法Lv.1点火イグニッションで火をつけますと、お灸のように煙が出てきました…… あ、これって形を変えられるんだったっけ? でも別に長時間煙を出す必要もないか。煙葉風にかき消されてどこ行ったかわからなくなりますな。それでは


”風魔法Lv.4空気壁エアウォール地面近くに薄ーーーく遠くまで広がれ!”


煙はハンナちゃんの腰辺りまで上昇すると、それ以降は上に上がろうとしなかった。虫がボルちゃんやハンナちゃんに寄ってくるのもアレなので、二人の周りは壁になるように作り直します………… 地面付近が何やらぶんぶんとうるさくなってきました。


「ほう…… 虫寄せ香というのは効き目が有るようだな! 私は虫除け香しか使ったことがなかったので勉強になる」



”テロリン”


おや? こんなところでテロリン音?


”風魔法Lv.13”


風魔法も地道にレベルが上がってきたなぁ。


”風魔法Lv.13気流操作エア・コントロール


ほう、エアコンですか!どこまで使えるんですかな? 試しに地面近くの煙の入った空気を……柱状に! 気流操作エア・コントロール



「ほう、蚊柱が立ったな…… アレも風魔法か? 」


今覚えた! 気流操作エア・コントロールだって!


「スネークは多彩だな…… よし、私も使えるようにしよう!」


煙を目印にするといいよ!


「なるほど…… 」


ボルちゃん、ウーウーうなり出しましたな。その間にピ太郎達がやってきて


『わーーーごはんだーーーーーー!』

『おいしい虫だーーーーーーーー!』

『父さん、ありがとーーーーーー!』

『父さんを大切にしよーーーーー!』



ぴぴぴぴぴぴうるせー…… 蚊柱一柱では足りんようだから、もう一本いっとく? ハンナちゃん、もう一つ虫寄せ香ちょうだいな!


「ほいさ! 」


取り出された虫寄せ香に火をつけまして、もう一度、気流操作……やろうとしたら、勝手に煙を吸い込んで柱状になりました! ボルちゃん、もう気流操作を体得したん? 早すぎない?


「できるには…… できたが…… これもまた………… とんでもなく…………・ 魔力使うな………………」


ボルちゃん、ポーチから水晶玉を取り出して風の魔力を吸収します。


「ブハーーーーーーーー! もうだめだ! 魔力が持たん! 」


あ、蚊柱解けた。そんじゃ続きは我が……


”風魔法Lv.13気流操作エア・コントロール




再び、蚊柱出現! ピ太郎達が突っ込んでは離れ、離れては突っ込んでくる。どれだけ食えばいいのでしょうね? あ、うん○は水面に落とさないで、崖の壁のくぼんでるところに落としてね!


「スネークちゃんは上の口から下の口まで燕の世話をしているのですね!」


そんな言い方は止めなさい!

今宵はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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