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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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ウ○コ撒き散らし蛇



 おおっ! 光が里の中にしっかり入るようになりましたな。神樹様にも光があたっとる。あとは、風がもう少し当たるようになればいいのかな?


「そうですね、これくらいの場所であれば守人達も私のお世話をしやすいみたいですし」


グラニーちゃんはそう言って目線をポッポちゃんに向けました。なるほど、ポッポちゃんはなんか背中に荷物を背負ってますな。背負子みたいな籠だな。籠の中身は……土? 堆肥か。グラニーちゃんのごはんってわけだな。毎日ポッポちゃんがグラニーちゃんにご飯を用意していた訳か。


「そのようですね.声の感じではこの方がほぼ毎日屋上まで来られていました」

「ふ、ふん! その里の世界樹様をお世話するのは里長の役目と決まっとるわ!」


ふーん。それじゃ、崖の屋上からグラニーちゃんをここに連れてきたらそうとうお世話しやすくなったみたいだな! もう少し辺りを改良してもいいかな。


「改良って、何をする気じゃ! それとさっきの砂嵐は何じゃ! いったいなにをしとる!? 」


ポッポちゃん、上をご覧くださ~い。


「上?」


空がありま~す!


「当たり前ではないか! ここは吹き抜け……ってあれれーーーーー? 壁が! 上の壁が壁が壁がァーーーーーーー!!!」


日当たりに邪魔だった部分を取り除いたのだ! おかげで日当たり良好! だが風当たり不良! なので~


”構造物生成! 植木鉢に八脚つけて高く持ち上げて! 脚は縁部分に取り付けて螺旋階段状に!”


ズボズボズボッ!テレレレレレレレーーーーン! 


神樹様の植わっていた植木鉢が持ち上がり、それに脚がくっつきましたな! 高さ的には里の外壁よりも高くなりました。これで風通しはバッチリ!あとは……


「こらぁっ!!!! 貴様、なんしょっとかーーーー-!」


ポッポちゃんが何か得体の知れない言葉を発しておりますが、我ちょっと植木鉢内の土に穴掘って、ぷりゅりぷりん! お花を摘んだだけですがな! 念のため穴を開けたら穴を埋めとかないといけません!


「あ、う○こが我慢できなかったのですね」


いや、そういうわけでもないのですが・・・この神樹さまも我が○んこするところを平気で見てるのな! 恥ずかしーーーーー><


「この糞蛇! あろうことか、世界樹様のおわすところで粗相を撒き散らしおって! 成敗いたすっ! 」


ああ、我、ポッポちゃんからうん○撒き散らし蛇認定されました…… いや、単にお花摘んだんじゃないよ? 


”緑魔法Lv.1発芽スプラウト+Lv.3養分吸収アブサープション+Lv.4成長促進プラントグロース


「な、なんと! この魔法は! 」


我の花を摘んだ場所から芽が出て苗木が10本以上出てきました。


”+Lv.2移植トランスプラント

”移植先を指定してください”


神樹さま~、苗木はどこに植えたらいい?


「そうですね~、守人たちのよいように」


植えた先の苗木に移動できるから、見晴らしのいいところとかがいいんじゃないの?


「そんなことができるのですね.では神の御子のよいように」


よいように、と言われてもなぁ。おいおっさん! どこにこれ植えたらいいと思う?


”移植先を指定してください”


「そ、それは世界樹様の苗……ゴクリ!」


何で生唾飲む必要があるのさ?


「ばっかもん! 10本もあればその里は繁栄を約束されたも同然なのだ! それが……15本じゃと? 」


必要ならあと1回だけ本数を増やすことができるが? 赤い実くれたらな!


「いやしかし…… それ以上の世界樹の数だと、養分を作るのが間に合わん……」


”移植先を指定してください”


とりあえず、どこに移植するか決めてーや! それとこの話は口外せぬように…… もし口外したならば……


”移植先を指定してください”


この里はフンまみれになることでしょう……


「この! 糞撒き散らし蛇がっ! 」


”移植先を指定してください”





結局ポッポちゃんの指示に従って16本の苗木は里の外に、エルフさん達が通い易い場所に移すことになった。成長しやすいように、我が体内で作った緑魔法入り巨大水晶をおのおのの苗木の根元に植えておいたので、肥料をあげればあげた分だけ大きくなるだろう。


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと11!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと11!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと11!】




本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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