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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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衛生兵、今度こそ出撃す



幼子から幼子へ渡されるヘビ・・・すなわち我。我、なされるがままぶら下がる。


「うゎーーー、ウロコなめらかでつるつるですねー、頭が胴体より大きいし、赤ちゃんみたい!お目目まん丸でくりくりしてる~!」


“おい、ボルちゃん!なんだこいつは?”


「あーーー、ヴィンデ・・・」


ボルちゃんの声をかき消すように、アーダちゃんが


「お姉ちゃん、この子すごいよ!ピカーって光るの~!お日様みたい!」

ま、まずい・・・のか?まずいよな!


「それよりも、ヴィンデルバンド!若奥様が倒れたので寝かせるところはないか!」


そうだ!アーダちゃんもついでに寝かせておこう!

赤魔法Lv.1“入眠スリープ!”


アーダちゃんも寝かしつける・・・

“テロリン”


おや、ここでレベルアップ?


“赤魔法Lv.5”

ご都合展開、コイコイ!

”赤魔法”Lv.5 催眠“


睡眠とちがうよね・・・暗示かけるやつだよね!そうだと言ってよティーチャー!


“そうです”

誰だーーーーーーーーーティーチャー?

返事はなかった。なんなのーーーーー?





「お子も眠ったようだ。どこか横になれるところを・・・おい!ヘビは離して、お子を抱えてくれ!」

新たに出てきた幼女は、眠ってしまった幼女をおぶって椅子に掛けさせる・・・


“スネーク!また魔法を使ったのか?”

“だってしょうがないじゃないか!騒がれるよりいいでしょ?それよりこいつは大丈夫なのか?我が言うのもなんだが、ヘビがかわいいというやつは初めて聞いたぞ!”

“ああ、そいつは確かに変わり者だな・・・面倒だからお前の正体ばらしていいか?”

“うーんどうでしょう?”

「隊長?なんかヘビさんと話をしてますね?私に内緒のお話ですか?」

ギクリ・ギクギク!ギクリギク!!なぜばれる!?


「たいちょ~、その額金、通信連絡用ですよね~?隊長がここを出てからしばらくしたら連絡取れなくなったけど、それは迷い惑わしの森のせいなんでしょう?そこで額金する必要ないですよね~!おまけにそこのヘビちゃんにも同じものを付けている・・・ずばり!隊長はこのヘビさんと会話をしている!間違いない!さあ、さあさあ!!私にこのヘビちゃんを紹介してください!さあ、早く!早くう!!」

押しの強さに負けた我。ボルちゃんに話してもらう・・・


「スネーク、これが我が小隊の衛生兵、ハンナ・ヴィンデルバンドだ。体はこんなだが有能な治療士として我が近衛団で働いている。で、ヴィンデルバンド、これがスネークだ・・・世界樹探しの途中、ある人に紹介されてこのヘビを連れていくことにした」

大事なところは隠しましたな、OKOK。


「スネークちゃんですか、私ハンナです。よろしくね~。あっ、そうだ!」

この子も腰にポーチを付けてますな。その中から例の額金を・・・


「あー、これでどうかな?スネークちゃん、私の言うことわかるでしょ?」

“あーあー、こちらスネークこちらスネーク。額金付けなくってもそちらの言うことはわかるよ、ハンナちゃん?よろしく~”


「うわぁ、隊長。この子すごく頭いいですね。言葉をしゃべれないけど理解してるんだ~、どうして~?あ~頭いいからか~」


自分で質問して自分で答える・・・うん、ほっとこ。


我はまず、アーダちゃんを青魔法Lv.1“覚醒アウェーク”で起こす・・・


「スネークちゃん、魔法も使えるんだーすごーい!」

“あ、我のことは内緒にしてくれる?いろいろもめそうなので!”

「アイアイサー!」


起きだしたアーダちゃんに赤魔法Lv.5“催眠ヒュノプス”をかける・・・

さっきあなたの見たことはすべて、


マボロシ~♪どんだけー!


「あーぁ、あれれ?ママ寝てるねぇ」


我、アーダちゃんから隠れる。


「それではアーダ殿、母上が起きられたら、我らはいったん仲間を探しに出かけたといってくれ」

「うん、わかった!行ってらっしゃい、お姉ちゃんたち!」



それでは、あと一人を探しに出かけますか!




おそらく、今夜はこの辺で。


お読みいただきありがとうございます。

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