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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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スネーク、ツバメとネズミを眷属にする


 さてさて、宴も竹縄…… 竹で縄をうんかい! たけなわですな! 甘いお酒を飲んでますということだな!(ちがいます^^)。我、にょろりとその場を離れ、お外へGo! カグヤちゃんのペットたちを回収しなきゃなりません。空気階段エア・ステップを作り、里からでます。そういや、夜の風向きはどんなもんじゃらほい? 


”火魔法Lv.8 炎操作フレームコントロール!”

操作コントロールする炎を出してください”


ぶふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!


”どのような操作を行いますか? ”


”小鳥にしてたくさん作ってもらえます?”


たくさんの小さな火炎鳥が夜空に舞い上がった。炎だから夜の方が見やすいですな。さて、適当に散らして、風に沿うように指示しますと、崖の方に散った火炎鳥はどうも下に降りていくようです…… 平地になった場所の火炎鳥は……マゼンタ・フルスに向かってるようですね。マゼンタ・フルスの上にいた火炎鳥は、川の流れに沿って飛んでいるのかな。大きな盆地の中を南北に、複雑に分かれて流れる川がある地形。グラニーラムゼースミスの里の周辺はそんな地形になってた。ていうか、我がそのあたりの岩崖を水晶に変えまくって飲み込んだせいです。地形変わったから風向きも変わったんだろうなぁ。我、ちょっと罪悪感あり。だって、風の魔力が得られやすいからこの場にマルス・プミラ植えたのに、風弱くなったりしたら意味ないじゃん! もう少し考えましょう…… 


 我、お外の一番高い崖まで行きまして、そこで登録魔法”ソナー”を使います。 地形は変わったけど、反応は依然とたいして変わりません。わらわらしたのがあちこちにあります。あとはグラニーラムゼースミスの里の崖面上部に、これまた多数の反応があります。大型の反応は…… グラニーラムゼースミスの里の内部でたくさんありますなw。あとは…… ん? 川に何かいますね…… 水面に限って精密調査。大きい…… のかな? うようよと動いてます。ナーギーとかマーズーとやらかしら? 後、なんだかもっと大きいのがうようよいるところに近づいていますな…… あ! うようよが散らばった! 何だこの動きは? これももっと精密調査が必要なようですが…… ただ今のところそれよりもやることがあります。それは、カグヤちゃんのペット探し。それではこの辺でいいでしょうか。我、おぇっと吐き出します。吐き出したものは石の鉢とそれに植わっている竹です。逃げられないように


”銀魔法Lv.2銀糸”


崖の~谷間の暗闇に~♪ (スネークマン) 

きらりと~光るヘビの目~♪(スネークマン)


蜘蛛の巣状に網目模様の銀糸を出して石臼をがっちりホールド! 


さてと、目覚し代わりの光魔法!ピカ―!ピカピッカー!久しぶりのピカジャーです! かわいくはない!


「うーん、もう朝なの……? 」

”いや、まだ夜中じゃ! ”


眠そうな目をこすりながら、精霊状態のマギ・バンブー、自称カグヤちゃん登場!


「おい! ツッチー! これは何の真似だ! 」


マルス・プミラの実を食わせたら急に饒舌になった石鉢。ホトケとかいうてたな?

 

”ああ、悪い悪い。移動するのに網で包んだ方が我、動きやすいのでそうさせてもらった! ”

「ねぇツッチー、ここはどこ? 」

”ここはまだグラニーラムゼースミスの里だな。あれから三日経ったが、我の中はどうよ? ”

「…… んんん、そう言えばツッチーに飲まれてたんだ。ずっと寝てたからどうって言われてもわからないよ。それで? 」

”それでちゃうわ! ペットを連れて行くんだろ。どこにいるか場所がわかるって言ってたから、一旦外に出したの! ”

「…… ツバロとコロモね……… ツバロはあの崖の上の方。コロモは…… あー……あの辺」


適当に指差しするカグヤちゃん。あの辺か…… 確かにわらわらはあるが……


”他の場所にもわらわらいるのだが、あの辺り全部カグヤのペットか?”

「私が契約したのは、えーと、どれも全部100匹? 100体?だけだよ。あ、でもコロモは最初の10匹は爆発しちゃったから90匹かしら? 」


え? たったそんだけ? 我ら、こっちに来るときもっと多く倒してきたんだけど?


「うーん、そう言われても…… カグヤ、困っちゃうな」

「被契約者が非契約者を誘い、新たに簡易契約をしたのだと思われますよ。我らは作られたものゆえ、それはできませんが」


なんかよくわからない説明を石臼がしてきたー! ま、とりあえず、そのツバロとコロモというやつのところに行くか。我、銀の網に絡まった石鉢と竹を背に負って移動します。空気階段エア・ステップ

 

「うわわわわ~、ツッチー、天駆もできるの? チートだーーー! 」


これはチートではない!…… と思う。だって、空を飛べる生き物けっこういるらしいよ? ドラゴンとかペガサスだっているって話だし?


「ツッチーはドラゴンにあった? 」


”いや、まだ見かけてないな こっちの人は、タマを見てドラゴンだーって騒いでたぞ? ”

「タマは出世魚だよ? 」

”しゅっせうお?”

「『簡易鑑定』でそう出てるの! 」

”そういや、こっちの人たちは鑑定じゃなくって、ステータス魔法をつかって他人(魔物)の状態を調べてたな。鑑定、チョー便利! そっちの方がチートじゃん!”

「でも、”簡易”ってついてるからねー。簡易鑑定と契約魔術はお爺さんにもらったの」


と、いうことはだよ? そのお爺さん、我の青魔法に似た付与魔術もつかえるってことかしら?いったい何者? 





 考えてる間もお空をぴょん跳ねして目的地に到着しました。まずは崖のツバロです。


「ツバロ、いるー? 起きてるー? 」


カグヤちゃんが声をかけると、どこからか。ピー、と鳴き声が。なんか弱弱しいですな…… 


「ねぇツッチー、なんか食べ物持ってない? お腹空いたっていってる」


この鳴き声は飛ぶツバメだな。何食べるんだ?


「…… 虫とかだって。でも魔力のある食べ物なら何でもいいみたい」


虫か…… 虫ねぇ……… そう言えば、鳥の糞って肥料になるんだよな…… 虫、とり、肥料…… この時、我に電流走る!


”この鳥たち、全部連れていく? ”

「ツバロとあと何匹かは連れて行こうかと思ってるけど…… 大勢連れて行っても管理が面倒だし」

”なら、残ったやつは我に従うようにできないかな?。食べるのは赤い実があるから大丈夫だ ”

「あ、それ、私も欲しい! 」

「ツッチー! それがしにも寄越せ!」


ほほう。石臼は某キャラなのね…… まあいいでしょう。我、赤い実をおえっと吐き出します。そら、お食べなさい。カグヤちゃんは精霊状態でモノまでもてるんだ。あと食べれるのね。3日前にも見たけど。で、石臼… ホトケの方は手がニョッキッと生えて赤い実を掴むと無造作に口の中に放り込んだ。どこが口や? 一瞬で開いて閉じたのでわからなかったぞ!


「それじゃあ、ツバロとツバイチローからツバクローまでは私に付いてきて。あとはこのツッチーの指示に従ってちょうだい」

”変な名前の付け方だな”


ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ! 一斉に鳴きだしました。わかってんのかな? そんじゃ、赤い実を一つ取り出して、風魔法Lv.10鎌鼬! 赤い実を100分割! 100で足りるかな? あとは銀魔法Lv.2銀糸! カットした赤い実に刺さりなさい! そしてツバメたちの口まで運んで! ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ! ちょっと静かにしてね? と念じたら、静かになった…… あ!まだうるさいのがいる!これは初めの10匹、ツバロからツバクローまでなのかな? 


”それじゃこの子らは、我の口に入るように指示してな”


そういうわけで、騒がしい鳥は我が飲み込み、おとなしいのが残っていた。


”そんじゃ、残った子らは明日また指示を出すので、今日は大人しくしててね”

「名前を付けた方がいいんじゃない? 」

”よっしゃ、そんじゃー残ってるののリーダーは…… 君か!”


ぴ!


”それでは君を、ピ太郎とする。あとはピ次郎、ピ三郎、ピ四郎…… ピ十郎、次は……、、、面倒だな、ピイレブン、ピトゥエルブ、ピサーティーン、

ピーフォーティン……… ピナインティ”

「おかしな名前の付け方ね」


“パパラパッパパパパパ~ン”

“風切燕が眷属になりましたことをお知らせします”


あああ、眷属になっちゃったかぁ。久しぶりだなぁ……


 同じような感じでネズミちゃんも眷属化しました。そのあとは石臼を全回収してこちらは全員連れていくとのこと。こんなの眷属にしても困りますもんね。最後にカグヤちゃんとホトケを丸呑みしてこの作業はおしまいです。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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