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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第6章 夏竹や つわものどもが 夢のあと
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神樹住宅聞き取り調査



 夕方、皆が集まって食堂で食事をすることになる。我はそんなに食べないので、お外に出て神樹様グラニーちゃんと話をするのだ。夕方とはいえ、まだまだ明るい。おーい、神樹さまー、まだ起きてる?


「あ、神の御子ではありませんか。もう起きても平気なのですか? 」


あー、全然平気ですね。魔力をたくさん使って魔力枯渇になった状態から、さらに魔力を使うと、気絶してしまうのです! だけど、そのあと目が覚めたら魔力の総量が大きくなるのですよ!

 

「そうなのですか。見た目はまるで変わっていないようなのですが………… 魔力も全然見られないのですが…………」


あら? 我って魔力を出してないのかしら?  ひょいと自慢のしっぽを見てみます………… うん。なにもないね。マギ・バンブーを見たときなんかでも、なんだかうっすら魔力を目視できたのに。コレでは普通の野生生物ですな! まあそれはおいといて。


”まあそれはおいといて。神樹さまの住む場所はどうしたらよいか、教えてくらはい。我、作り替えるよ? ”

「ありがとうございます! 」


ぱあーーーーっと明るくなるグラニーちゃん。


”それが終わってから帰りますけん”


どーーーーんよりと暗くなるグラニーちゃん。


「帰って…… しまわれるのですか? 」

”うん。もともと住んでたところにお世話になってた神樹さまがいるからね”

「アシアティカ様…… でしたか? 」

”そうそう、今いるのは我がお世話になった神樹さまの次の世代だ。年格好は神樹さまと同じくらいだな”

「また、お会いすることはできますか? 」

”そりゃできるさ…… 死んでなければいつでも会うことは可能だよ”

「そうですか…… できたらアシアティカ様とお友達になりたいですね」

”向こうもそう思ってるだろうて…… 何せ話しかける相手がウサギしかいないからな! こっちはエルフがたくさんいるからな”

「守り人たちは…… 話し相手と言うより…… 私を利用しようとしてるのが丸わかりなので………… なんというのでしょうね…………」

”家畜扱いとか? ”

「カチク、がなにかはわかりませんが………… あまりよい意味ではなさそうですね」


ああ、家畜扱いは違うかな。あまり個人の人格(精霊格? )を尊重してるような感じは、しなさそうだな。いざとなったら、移植トランスプラントで別の場所に移動してあげるか。


”ああ、そういや、神樹さまって、自分の実から育った苗木荷移動できるんだろ? それでアシアティカ様のところまでいけるようにならない?”

「アシアティカ様のところがどこにあるかはわかりませんが、あまり離れるようであればそれは難しいと思います。精霊力の届く範囲でないと」


また謎の言葉がでてきた。精霊力?


「魔物にとっての魔力のようなもの? ですかね? 」


いや、疑問形で答えられてもw。まあ魔力みたいなもので、魔力の届かないところにはいけないという理解かな。


”それで、さっきの質問なんだけど,神樹さまはここに住むに当たって何を一番重視するのかな? ”


日当たりかな? 風の魔力かな? それとも土の養分? 


「すべてがバランスよく,というのは無理なのでしょうか………… 日当たりは、前の所ではさほど問題になりませんでした。風の魔力もそうですね。養分については前いたところが高所だったせいもあり、守り人達がなにかを運んでくるのは大変だったようです」


なるほどねぇ。日当たりや風当たりはともかくも、養分については場所が悪いだろうなとは容易に推察されます。肥料はエルフさん達があそこまで運んでいたのね。あんなに高いところならちょっとしか運べないよなぁ。すると、日当たりはそのまま、エルフさん達と神樹さまの場所をなるたけ近くにして、風が通り抜けるような感じにしないといけないと言うことですね。だんだん暗くなってきて,神樹さまもそろそろ意識が途切れそうだったので、調査はコレで終了です。


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