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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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衛生兵出撃す



我ら、村に入る・・・道が広いなぁ・・・あ、建物が少ないだけか^^。これが異世界農村かぁ・・・農村だよな?目の前に広がってるの、畑だよな?・・・あー、あっちの丘にいる動物は羊っぽい、いや、ヤギか?農村スメルがします。


我ら、ここいらで一番大きな建物についた。


「すまないが、どなたかいないか!」

ボルちゃん大声を出す・・・よたよた出てきたのはお婆さん。


「あ、奥方。ボルドウィンです。本日戻ってまいりました。村長殿は・・・畑かな?」

「あーあんたはいつぞやのエルフさんだね?じじいは村の見回りにいっとるわ。しばらくしたら戻ってくるぞぃ」ぞぃ?

「これは、うちの二人が世話になった礼だ。受け取ってくれ。それとこちらは森で採れたものだ」


ボルちゃん、毛をむしったガルスガルスを渡した後、背負子から柿を5つとりだした。剛毅やな!そんなにくれるんかい!


“此処の家族は5人いるからな。人数分ないともめるだろう?”

確かに。婆さん、柿を受け取ると、やはり目を丸くする。


「あれまあ、柿の季節にはだいぶ早いようだが・・・」

そうなのか・・・そうだな、夏真っ盛りの時に柿はないかもしれん。


「知らない。森の中で従魔が採ってきたものだ。今年は気候がおかしいのかも知らん。私はこの辺に住んでないからよくはわからないが」


知らぬ存ぜぬで押し通した^^。


「それより、うちの二人がどこにいるか知らないか?」

「ああ、一人はうちで書類整理をしてもらってる・・・もう一人は畑の手伝いだな」

「呼んできてもらっても?」

「いいさな」


婆さん、奥へ引っ込んだ・・・と思ったら、小さい女の子がとことこと歩いてきた・・・

どう見ても子供だ・・・しかも幼子おさなご・・・あ、あれが王国の新兵か・・・?


我、口をポカーン・・・いや、エルフを侮ってはいけない、きっと何かすごい技が・・・あ、こけた!こけたぞ、おい!頭から打った!痛くないのか・・・?頑丈なのか・・・?



「ぁあああああああああああああああああああん!」


やっぱ痛いんじゃねーか!

我、ジャンプして光魔法適当にあてる!痛いの痛いの・飛んでけ~!

幼子は痛みが飛んだのか、目をきょとんとしていたが、光るヘビを見て興味を持ったようだ。


「このヘビさんすごいね~」


キャッキャと笑うと我に抱き着いてきた・・・アレ?ヘビ怖くないのか?


“ウム、勇敢な兵士なのか?”


「あーあー、スネークよ。その子はここの村長の孫娘だ。エルフではない、耳を見てみろ」


あらやだ、ホントだ!我としたことが。この子は見た目通りだったのね。

奥からパタパタと足音がする。今度こそエルフか?


「さっき泣き声が聞こえたけど・・・あら、いつぞやのエルフさん?」

「すまない、若奥方。私の従魔を見てお子がびっくりしたようだ・・・」


奥様、我を見て息をのむ!我、まるま・・・れませんな。


「ママー、このヘビさんすごいのー!お日様みたいに光るのー!」


我をむんずとつかんで奥様に向ける。こ、これはまずいパターンや・・・


「いやーー!アーダちゃん!こっちに向けないでー!きゃああああああああああああ!」


困ったときの赤魔法。

入眠スリープ!”

“ボルちゃん、支えてやって!”


倒れこもうとする若奥様を支えるボルちゃん。動きに無駄がないね!

また、奥からだれかやって来た。今度こそエルフさんやな!


「隊長、戻られたのですね!お帰りなさい。いつ、出撃しますか、今でしょ!」


敬礼をする幼子・・・おい、こんな子が本当に部下なのか?またここの子じゃないのか?


「待て、ヴィン!先に若奥方を寝かせてからだ。それとお子をどうにかしないと」

「あ、隊長!アーダちゃんの持ってるの、ヘビちゃんですよね。カワイ~!アーダちゃん、私にも抱っこさせて!」


おかしなのがまたやってきましたよ・・・





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