一件落着
短め。これで本章は終わりです。
我、マギハンドで石臼を持ち上げる。石臼に植わっているマギ・バンブーのカグヤちゃんも一緒に移動できるので都合よいですね。
”さて、ネズミとツバメのいる場所はわかる? ”
ま、聞かなくっても我の魔力探知でだいたいわかるのだが…… いかんせん数が多すぎてどれが誰やら…… 万は越えてるんじゃねー? これ、全部と契約してるのかな?
「あれ? そんなに私、契約してないよ? それぞれ100匹ずつしかしてないけど? 」”そんじゃあ契約してたやつだけ集めるというのはできる? ”
「大事な子だけ残して、あとは契約解除すればいいと思う…… あんまりたくさんいてもしょうがないし」
そういう考えもありますな。だけど、人里に魔物がたくさんいるのはよくないから、やっぱり集めて、一網打尽にしよう。
”大事な子と連絡は取れるの? ”
「それは大丈夫。…… いま、連絡を取ったから。場所は…… どうしよう? 」
”それじゃ、今いる場所でいいよ。そこに全員集まるように言っといて? ”
「…… 連絡したよ? それで、この後はどうするの? 」
”一旦、君たちを飲み込んで、明日また外に出します。それで回収し終わったらまた君らを飲み込んで、それから外に出る感じ、それでいいか? ”
「うん。それでお願い…… 」
”それじゃ飲み込むぞ? 蛇に飲み込まれるのは怖いだろうから、光魔法を使うのは止めて、暗くしてからやるぞ”
「…… ツッチーは変態さんだったのね? 」
”はいー? なんでそうなるの? ”
「暗くして、女の子の意識をなくしてから、やるなんて…… 変態さんなのです! エッチなことはしちゃ駄目なのです! 」
”蛇の体で、なぜそんなことが可能だと思ったのだ? ”
「ツッチーの体は、男の人のアレなのです! 」
”違います! 断じて一物さんとかでわありません!”
「一物さんて何? 」
”一物とは男性自身の事です! そんなことはどーでもいいわ! それじゃ、光魔法を止めるぞ!”
我、使ってた光魔法を止める…… 徐々に暗くなっていく周囲。
「今言ったの冗談だからね…… やさしくしてくれて、ありがとう……」
我が発光を止めたら、夜の帳が降りた。カグヤちゃんの放つ精霊状態の光は徐々に弱くなっていき、やがて消えた。精霊状態でなくなった後には石臼とそれに植わった竹が残っていた。さてと、それじゃ丸呑みしますかね…… あーーーーーーー…………んぐっ! これで、グラニーラムゼースミスの件はあらかた片付いたな! 長かったようでもあり、短かったようでもある。実質、20日くらいだったか…… 1年以上たった感じだなwww。
我、空を見上げる。空には満月が輝いていた。そういや、異世界の夜空を見上げたのは初めてかな? 大きなお月様だった…… この光ではカグヤちゃんは起きない…… みたいですね。お迎えは月からの使者ではなく、ただの蛇でした。あとは後始末して、神樹様のところに戻りますか!




