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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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起きて!朝ですよ!(夜だけど)


我の与えた光水晶から光の魔力を吸ったマギ・バンブー。なんか輝きだしましたな。でも…… それだけ。それだけ? なんか起きないの?


”おい! なんかアクションはないのか!”

”モット ヨコセ! ”

”もっと寄こしたらどうなる? ”

”モット ヨコセ! ”


う~ん……  ただ光の魔力を与えても何も起きないし、我の与えた魔力分だけ損ですなぁ。こいつでは話にならんし。あの竹が精霊化しないとだめか…… ここに来た理由は、たぶんだけど、ここから逃げるつもりだったんじゃないかな? このリーズィッヒ・コーイは空を飛べるし。逃げられたらまた神樹さまを襲うかもしれない。だとしたら、ここで逃げられるわけにはいかないのよねぇ…… こいつを動けないようにしておかないといけないのだが。さっき作った石の檻だとこの石臼、暴れまわって壊しちゃうんだよね。何か

いい手段はないですかね?


”銀魔法の使用をお勧めします”


あーん? 銀魔法? 銀メッキがなんか捕縛の役に立つの?


テロリン♪


え? レベルアップ音?


”銀魔法Lv.7”


今までずっと銀メッキだったよね? ここでレベルアップしてどうするの?


”銀魔法Lv.7 銀糸”


ナヌー! ここへきて銀魔法に新しい展開! だったらレベル6まで同じ魔法にしなくってもいいんじゃない?


”銀魔法Lv.1からLv.6銀メッキをLv.1に統一し、銀魔法Lv.2を銀糸としたことを報告します”


ご、ご都合展開……… しかし、銀糸、を使ったとしてすぐ切れちゃうんじゃね?


”魔力を込めれば切れなくなります”


あー、そういうもんですか………… なら、やってみますか。紡ぎだせ、我の銀魔法!


”銀魔法Lv.2 銀糸!”


シャ―――……… 我の口から出てきたのは、細い糸状の物。何やら、綿あめのような…… 


”ナンダ コレ? ”


なんだこれ? 我の感想も同じです。 石臼はふわふわの綿状の物を両手で払いのけてます。これじゃ捕縛できんやないか! もっと、糸を太くせんと! ハンナちゃんが麻の繊維をり合わせて一本の糸にしてたような…… あのイメージやな! もう一度。紡ぎだせ、我の銀魔法!


”銀魔法Lv.2銀糸!”


我のお口から、細~い糸がたくさん出て、それがちょっと先でり合わさって少し太くなって、それが再びより合わさって…… 我のイメージする糸、というか縄状になりました。よし、これで捕縛ジャ! 

縄が自在に動いていきます! まずは石臼の胴回りにぐるりと巻きついて、そのあとは縦方向にぐるり! 縄の先端は…… 構造物作成でアーチ形の門をつくり、それに吊るしましょう! 吊られたハングド・ストーンの完成です! ただし頭(竹が植わってる方)が上になっております!


”ググ! ハナセ! ”


話したら離してあげるよ~。あ~、でもお前知能がなさそうだもんな。アルジとやらをださんかい!


”アルジ、ヒカリガナイ、ハナセナイ”


んんん――――、それは朝になったら起きるということなのかなぁ…… 光ねぇ…… 自分の発光では目が覚めない、ということかな。我が光ったらどうなるのかな? 


”光魔法Lv.1からじんわり強くなっていって!”


我、徐々に発光…… ちゅんちゅんちゅん! 朝ですよ~、ほら~起きなさい~。周囲10mほどの範囲まで光が届きます。我が発光するにしたがって竹の光が弱くなっていってますな…… 相対的なものかしらね。ほらほら、起きて~ 竹自体の発光がなくなり代わりに光が外に集まってきて…… キタ――(゜∀゜)――! 精霊状態! 


「うーん、もう朝ぁ……? 」


横になっていたマギ・バンブーさんが片腕を延ばし伸びをする。上体を起こし、目をこすってますな………… 我、精霊になったマギ・バンブーをよーーーーーく見る。どこかでみたことあるような………? 

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