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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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初めての村、突入しまーす!

タ、タイトルはガン〇ムと違うんだからね!><




崖の下からホイホイと戻って来た我。朝日も昇り明るくなってきた。村の方向を見やれば炊煙が上っている。


“我らも朝飯にする?”


「飯はいいが、スネーク、お前寝てないよな?大丈夫か?」


そうさね、少し寝ますか・・・我が簡易ハウスを作っている間、ボルちゃんには燃やせる小枝を集めて来てもらった。そんじゃあ集めた小枝を燃やしますね。火魔法Lv.1“点火イグニッション!”ボルちゃんの用意した鍋に水魔法Lv.1“ドリンク!”あと3回“ドリンク!”をかます。鍋の中に栗を入れたボルちゃん。我はちょびっと寝ますな・・・丸まって休む我・・・


寝てる間、日が高くなり、ガンガン照り付ける太陽!今まで木陰の簡易ハウスだった分、暑くて起きた。ボルちゃんは寝ていた。よくこんな暑い中寝れるな!我、青魔法Lv.1覚醒(目覚めよ)!をかけます・・・水魔法で起こしてもよかったけど^^。ボルちゃん、起きや!


「それにしても、暑いなぁ・・・」

もそもそと起きてすぐ桃を食すボルちゃん。トリはそのままでええんかい?ん?ええんか・・・よっしゃ、それじゃ出発するで。


簡易ハウスから出た後、念のためハウスはつぶします。残して置いたら誰かが悪いことに使うかも知らんからな。製造者責任法や!


我らは、道なりに進んでしばらくすると、柵が見えてきた。夜に見たけど、大したものじゃないな。そんなに人もいないようだし、そこまで手をかけられないんだろう。柵と道の交わるところに掘っ立て小屋があった・・・


「この村はシュタイルハングという名前だ。そこの村長のところに部下2名を預けている。ガルスガルスはその預かり代というわけだな。1匹分は入村税として渡すが・・・」

ガルスガルスってなんだ?ああ、ニワトリのことね。


「お前の魔法は知られない方がいいと思うが、どうだ?」

まあ、面倒ごとに巻き込まれそうになるから、そうでしょね。


「というわけで、お前は私の契約獣魔という設定だ。んだりねたりが得意、ということにしておくぞ。いいか?」コクコク!

「よし、それでは、村に入るぞ!」

もしもし?もしもし?我はボルちゃんの獣魔でしたっつうんで、もう突入しまーす!

それではよろしくー!


 門までやって来た。門というにはお粗末なつくり・・・我の火魔法であっという間に燃えそうな枯れ木が2本・・・門?これ、門か・・・?掘っ立て小屋は窓・・・窓か?単に人の座ってる高さぐらいのところを畳一畳分だけ切り取っただけのものを窓と呼ぶなら、そうなんでしょうね^^。中には頬杖ついた年寄りがいた・・・これ、門番かしら?門番の人、こちらに気づくと中から出てきた。


「はい、こんにちは、お暑いですねぇ・・・あなたは・・・見覚えがありますな・・・エルフ族の剣士さんでしたっけ?」

「ああ、こちらに仲間を残してきたので合流しに来た・・・これは通行料代わりだ。前も同じだったはずだ」

「あ―――、そうじゃったそうじゃった・・・。目的のところにはたどり着いたのかえ?」


じじい、一瞬だけ目つきが鋭くなった。これはただのじじいじゃないのか?


「いや、ダメだった・・・代わりに役に立ちそうな獣魔がいたので、契約して戻って来た・・・そら、そこにヘビがいるだろう?」


じじい、我のことを値踏みするようにねめつける・・・我、怪しいヘビだよ!・・・あ、ちがった!怪しいヘビじゃないよ!


「ふーん、契約獣魔かぇ・・・久しぶりに見たなぁ。きちんと躾けておるのかえ?従魔が街や村で悪さをすれば、その責任は全て契約者が負うということはわかっておるの?」

「当然だ!」

「きちんと従魔を管理できているか、ワシに見せてくれんか?」


来ましたな!従魔テスト!我、ボルちゃんを見る!ボルちゃん、うなずく。


「このヘビ、名前はスネークという。跳んだり跳ねたりが得意だ。スネーク、跳んで見せろ!」


ホイ来た!じじぃ!我のしっぽジャンプを刮目かつもくせよ!


びょーんびょーんびょーんびょーんびょーんびょーんびょーん!

時々空中で丸くなって、タイミングもずらしてみて

びょーんびょんびょーんびょーんびょんびょーんびょーんぴょん!



「それだけか?」

“なんか疑われてますな!”

“ああ、ほかに何か見せるか?”

“木の実を見つけるのが得意・・・とか言ってみる?そして賄賂モモを渡す、とか?”

“それでいくか!”


「このヘビは木の実が好きでな、いろいろと見つけて来てくれる。それ、これは従魔の通行料代わりだ、受け取れ」


ボルちゃんは桃を一つ渡した。爺さん、目を見開いた・・・うん?この辺りでは珍しいのかな?

「これは、どこに?」

「ああ、森の中でスネークが見つけてきた。どこかはわからない。迷い惑わしの森の大分手前だったが」

じいさん、皮ごと桃をガブリ!そのままむしゃむしゃあっという間に食べ終わった・・・

「もう中に入ってもいいか?」

「ああ、大丈夫だ、通ってくれ!」





じじい、いつまでも桃の種を見つめていた・・・





本日はこれにて。


お読みいただきありがとうございます。

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