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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第2章 機動戦士ツチノコ
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飢餓脱出作戦




桃の木の下の地面を掘り起こし、柔らかくした後で、桃の木に鈴なりに成った(?)ゴブリンたちを落としていく・・・落とした後で足だけに赤魔法Lv.2麻痺をかけて、正座の姿勢にしてから青魔法Lv.1覚醒を使う・・・よし!全員起きたな!


“我の言葉がわかるやつはいるか!?”

“ここにいるぞ!”


答えたのは、先ほどまでボルちゃんと戦っていたゴブリン。





“最初に行っておく。お前たちはクズだ!”


ザワ・・・ザワ・・・


“他人の働いて得た収穫物を奪おうというのはクズのすることだ。だが我はそうでないゴブリンを森の中で見かけた。そいつは死にかけていたが他人の物を奪おうとはしなかった。我はそやつに森の恵みを与えることにした”


ザワ・・・ザワ・・・


“ウ、ウソだ!たかだかヘビがそのようなこと、できるはずがない!”


おーまだまだ元気ですなぁ。我、桃の木から落ちた小枝を拾い、結界ゴブリンの足をつんつん突く。


「ぐぎゃうあぅあぅあああああああああ!」

「・・・お、おい、それくらいにしてやってくれ・・・私もやられたことがある・・・」


フム、ボルちゃんに免じて突くのはこれくらいにしておきますか。


う-ん、どうしたら信じてくれますかねぇ・・・と思案してたら、崖の下から




“控えぇーい、控えおろぅ!その方をどなたと心得る!”


あ、もうゴブジがここまで来たのね。元気いっぱいやな!


“あ、長!”“ギャウ”“ギャウギャ”“ギャギャギャ!”


ゴブジが崖から這い出てきた。


“静まれ、静まれーぃ!こちらにおわすお方こそ、世界樹のお使い蛇様なるぞ!一同、平伏せーぃ!”

ゴブジ、間に合ってよかった。説明は丸投げや!

ゴブジが説明をしている間、我とボルちゃんは今後の予定を話す・・・


「とにかく、朝になったら村の中に入る。そして部下を連れ出さないといけない」


”部下二人だっけ・・・何して待ってるんだろうね?“


「一人は衛生兵で医者もどきのことができるが、もう一人の新兵がなぁ・・・」


新兵が心配しんぺいですか(プクッ)!

“お使い様!”

“お、話はまとまったか?”

“はい、これからこやつらを引き連れて森へ戻りますです”

“ゴブリンはこれで全部か?”

“いえ、崖の下の集落に女・子供を残しています。あの、ここの桃を持ち帰ってもよいでしょうか?”

“ああ、それは我がやるから。ゴブリンたちは急いで崖を下りて。もうすぐ夜が明ける。人に見つからないようにね”


と、いうわけでボルちゃん、ちょっと待ってて、桃の木を移動させてくるけん。


我、緑魔法Lv.2移植トランスプラントで桃の木を引っこ抜いた後、谷底へ、しっぽからダイブ!そして見事な着地!ダイブしたところには女・子供のゴブリンがいた。ゴブリンどもはあんぐり口を開けていた・・・空から桃の木が落下してくるのを見て腰を抜かした!

よし、日の当たりそうなところにいったん桃の木を植え替えましょう。桃の木が地面についた後、緑魔法Lv.3養分吸収アブサープション!さらに緑魔法Lv.4成長促進プラントグロース!これでいったん成長終わり。我、大ジャンプして、慎重に崖を下りてくるゴブジに巻き付いて崖の地面から離れる!自由落下!アーーーーーーーーーーーーーッ!!!

体をゴム化させ落下の衝撃を吸収。無事、崖の下へと降り立った。女・子供ゴブリンに桃を食わせた後は、ただ今崖を下りているゴブリンたちを待って、我が植樹したほぼ栗林へと移住することになった・・・これでゴブたちの食糧問題も多少は改善されるだろう。ゴブジよ、あとは任せた!



ちなみにこの谷の桃の木は栄養状態がいいのか大きく成長し、神樹さま並みにでかくなったという・・・後に、桃源郷と呼ばれることになったという・・・



本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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