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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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いきなりかみなり


 屋上に生えてる竹はだいたい燃えつくしたかな…… だけど根が残ってるとまずいから、ここから緑魔法Lv.2移植トランスプラントを使います! ボルちゃん達は先に地上部へ戻っていてくれ!


「ああ、だが私は空中闊歩エア・ウォークで移動できるから、ボーデン、フランメ、トレーネ、ヴィン! 全員で先に下へ降りていてくれ! ボーデン! 君はヴィンを背負って移動してくれ。ヴィンはまだまだ行軍速度が足りないからな! 」


「了解! ヴィンデルバンド、泉蛟を解除してくれ!」

「わかりました。イズミちゃん、お疲れ様でした。杖に戻ってください!」


ハンナちゃんの声に従って、あんなに大きかった水の蛇がシュルシュルとハンナちゃんのマジカル☆ステッキの青色の宝石の中に吸い込まれていきます……


「マジカル☆ステッキではありません! ラセンダちゃんです! 」


そんなことを宣いながらもそもそとリーちゃんの背中に負ぶさるハンナちゃん…… まだまだ子供やな!


「あー、すまないヴィンデルバンド…… そのラセンダちゃんは邪魔だからポーチの中にしまっててくれ」

「これは失礼しました…… ボーデンさん、それではよろしくお願いします」

「それじゃ二人とも! 出発するよ! 僕が先行する! 大地疾走ランドクルーズ!」「あっ! 待てこら! 」

「それじゃ、隊長、スネ君、それとグラニーラムゼースミス様、先にこの場を去りますわね…… また後程。オホホ」


あー、カーちゃんだけだったか。神樹さまに気が付いたのは。


「あれが神の御子のお仲間ですか? 」


正確にはボルちゃんの部下なんだがな。さてと、神樹さまはどこまでその形でついてこれます?

 

「どうやらこの辺りが精いっぱいのようです……」


この辺は植木鉢の真下、神樹さま本体から100mぐらいの距離か…… あ、なんだか空が曇ってきた…… ぽつり。雨降ってきたな! ぽつぽつ。ぽとぽとぽと…… ザー! 夕立ですな! ゴロゴロゴロゴロ……………… え? 雷? まずい!


「スネークよ、雷のなにがまずいのか? 」


雷落ちたの見たことないか? 木に当たったりすると幹が裂けちゃうんだぞ! 高いところにある物に落ちちゃうんだ! ちょっと行ってくる! 我はすぐに無魔法Lv.3全身ゴムラバーボディを使った。


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと26!】


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと26!】


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと26!】


大蛇ンプ! 尻尾に力を込め、バィー――――――――ン! あっという間に神樹さま本体より高いところまで来た! あとは風魔法Lv.4 空気壁で近くまで…… ん! 来る! まずい!と思った我は、反射的に魔法を使った!


紫魔法Lv.1 サンダー


全身をばちっと言う音がして……


ドッカ―――――ン! ゴロゴロゴロゴロ…………………


全身が透明になり、骨だけがスケスケになった感じがした…… いつぞやの神様からのお仕置きのような感じだ。


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと25!】


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと25!】


【WARNING!WARNING!WARNING!】


【水魔法消滅まであと25!】


それにしても…… 紫魔法のLv.1は雷というか、静電気ぽかったな……


”テロリン”


あ、お久しぶりのテロリン音。


”紫魔法Lv.1サンダー静電気スタティックエレクトリシティに名称変更したことをお知らせします”


スタティックエレクトリシティ…… Lv.1なのに言いにくい使いにくい。静電気のバチッてのは、あのリモコンでTVのチャンネルを変えるザッピングと同じなんじゃなかったか?ザップに改名しよう。


”テロリン”

”紫魔法Lv.1静電気スタティックエレクトリシティ静電気ザップに名称変更したことをお知らせします”


なんか律儀やね。


”テロリン”

ん? またテロリン音? なんかしたっけ?


”紫魔法Lv.2”


あ、レベルが低いとあがりやすいんだっけね……


”紫魔法Lv.2 サンダー



どんだけ雷使わせたいねん?


今日は複数投稿予定^^

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