グラニーラムゼースミスの神樹さま
グラニーラムゼースミス様、精霊状態で登場^^。
宙に浮かぶ少女が光ってますな・・・・・・ 人間じゃないよね? これは初めて神樹さまを見たときと同じ印象・・・・・・ んだけど言っちゃなんだがなんだか貧相でございますな…… 当代のアシアティカ様は健康優良児っぽかったが・・・・・・ やはり、あなたがグラニーラムゼースミスの神樹さま?
「はい・・・・・・ 私はそのように呼ばれています・・・・・・ 私に呼び掛けて、たすけていただいたのはあなたですね…… ありがとうございました」
ぺこりとお辞儀をされました。よくわからんがお辞儀は感謝を示す行為なのかしら? 横を見ると、ボルちゃんがかたまっていた……
「お名前をうかがってもよろしいですか? 」
聞かれたからには答えましょう! ってか、いま非常時なんだから詳しくはあとな! ステータスは…… 精霊状態になったばかりの時は見れないんだっけ?
「そのように伺っています…… 」
え? 誰から?
「ここに連れてこられてから私のことを面倒見ていただいた守り人に・・・・・・ そちらの方がそうなのですね? 」
ボルちゃんや、おいボルちゃんや、なんか聞かれているぞ? と念話してみたら、再起動したよ。両手を顔の前で結び、片膝つけて敬礼……になるのかな? なんか言い出したよ?
「グラニーラムゼースミス様、まずはご覚醒おめでとうございます。私はグラニーラムゼースミス様が魔植に侵されているためこちらの守り人の手伝いをしに来たものです」
「あなたがそちらの方を連れてきたのですか? そちらの方とあなたの名はなんというのですか? 」
「! 名乗るほどの者でもなく! 」
えええ? あっしには関わりのねぇこってござんすってかい? あーた、十分かかわりあっとるだろうが! ボルちゃんよ!
「ボルチャン、というのですか? 」
あ、ボルちゃん、こっちをすげー睨んでる! 教えてやってもよかろうが! そっちの人は、ミア・ボルドウィン、通称ボルちゃんや! 我はツチノコ、アシアティカの神樹さまからは、神の御子などと呼ばれたこともありました。あ、アシアティカの神樹さまってわかる?
「私以外の世界樹の事ですね。お名前は知りませんが理解しました。では、先ほどのは……」
あれは先代のアシアティカ様の枝でっせ。先代は残念ながら枯れてしまいましたが、次代のアシアティカ様がおりまする! 我、ボルちゃんとアシアティカ様に、グラニーラムゼースミスの里を救ってくれって頼まれたんでやってきました。 だっけどよかったなー。ボルちゃんが枝持ってきてくれたおかげで、神樹さま助かったな! ん? 何をアワアワしてるのかな? 両手で×印つくって?
”シーーーー! スネーク! 名前教えちゃ駄目駄目! ”
ん? なんでだ? やっぱり紋次郎を気取りたいのか?
”なんだ紋次郎とは…… って、そうじゃなーーーーーーい! ”
今の会話をグラニーラムゼースミスの神樹さま・・・・・・ なげーな…… 精霊になったばかりだしグラニーちゃんと呼ぶか……グラニーちゃんに聞かれたようで、グラニーちゃん、なんだかしょぼくれています。
「あ、あの…… ボルチャンは私から贈り物をされるのが嫌なのですか……?」
あ! ボルちゃん、神樹さまを泣かそうとしとる! 言うてやろ~言うてやろ! せんせーに言うてやろ!
「あああ、いえ、そういうことではなくってですね…… 贈り物は私よりもずっとグラニーラムゼースミス様のお世話をしてきた者に送るのが通例となっておりましてですね! 」
「精霊化を手伝っていただいたことに報いたいのですが…… 神の御子にスネークと呼んでましたが・・
・・・・? 」
ああ、そっちは仮の名前っすよ!
「グラニーちゃんとは私のことですか? 」
そそ! ちょっと長いからグラニーちゃんと呼びました。ボルドウィンはボルちゃんな! 我、スネークちゃんと呼ばれることもあります! あ、やつれた顔だけどちょっと口元が緩みましたな。な、贈り物の話はあとや! まだ下にはマギ・バンブーがわんさと生えとる! そっちをなんとかしよか!
「そうだな! それではいくぞ! グラニーラムゼースミス様、またのちほど! 」
ボルちゃん、植木鉢の縁からダイブ! あーた、バンジージャンプじゃないのよ! 紐もつけずにおちてどーする! と思ったら、落ちてなーい! 駆け下りてる!あっという間に地面に降りて生えた竹を刈り取り! 他の人たちと無事合流したようだ。ま、それじゃ、神樹さまの生存も確認できましたし、本来の我の仕事をしますかね!
「神の御子様のお仕事振り、拝見させていただきますね」
いやー、照れるなー。お父さんの職場見学ぽい。やつれてはいたが可愛らしいお子さんです。育ての親はちゃんと栄養とらせとったか?
お読みいただきありがとうございます。
これから続きかきますが、投稿は明日以降で^^