神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニー ラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
誤字脱字報告ありがとうございます。
適宜修正させていただきました。
それにしても、一話当たりの文字数が少ないからか、
もう600話到達です。
訂正;緑魔法を使ったのでカウントダウンを進めるのを忘れてました><
バィィィィィーーーーーーーーーーン!
地面に激突した後、弾性体の我の体は再び空へ向かう! しかし、今度は我にも心の準備ができてるってものです。まずは、
風魔法Lv.13空気纏い!
濃度の濃い空気を纏いまして・・・・・・
そして軽めの火魔法Lv.2火!
纏った空気を加熱します! これで寒さ対策はばっちりですな! さて、上空へ向かう途中でぐるぐる回りながら情報収集を行いますよ。地面から見た景色とは違って網目状に広がる渓谷地帯ですな。そのうち一番目立つ場所にそびえたつ木があります。あれが神樹さまだな。アシアティカの神樹様と言い、高いところに生えるのが好きなのかしらん? でも、なんか変だな? 緑色してないぞ? 近くの緑色は…… ありゃバンブーですな! もうそんな近くまで来てたんか! これってピンチじゃん! 神樹さま!? グラニーラムゼースミスの神樹さま!?
”スネーク! 聞こえるか、スネーク? ”
”あーあー、聞こえまっせ! どうした、ボルちゃん? ”
”今グラニーラムゼースミスさまに呼び掛けていたろう? 返事は返ってきたか!?”
”いんやーないねー? ついさっき助けてコールが聞こえてきたから、我、地下から飛び出してきたんだけど? ”
”地下から飛び出したものが、どうして空から落ちてきたんだ? …… まあそれはいい! グラニーラムゼースミス様は生きてらっしゃるのだな! ”
”と、思ってたんだけどねー。今呼びかけたけど、返事がないのよ! ”
『・・・・・・ 』
”あ! なんか聞こえてキタ――(゜∀゜)――!! だけど、何言ってるか聞こえナ――(´・ω・`)――イ!! ”
“何を言ってる? ”
”神樹さまがピンチだってこと! ”
”なんとかしてくれ、スネーク! そうだ、緑魔法! 緑魔法を使ってくれ! ”
”緑魔法な。今度落ちてきたときに! あーーーーれーーーーーーーー! ”
てなわけで、どんどん上昇していきます…… が、今度は対流圏界面突破するわけにはいきませんよ。
風魔法Lv.4空気壁!!!
Piroron! 我、上空に作った壁にぶつかり地面へと向かう…… が! 方向が違ーーーーーーう! まるでピンボールの玉のようです! まあ体が丸まってるからそうなるわな! ぐるぐる回りながら落ちていく地面の方を見ます! あー、大体左の方に神樹さまが生えてますな! ここからで、緑魔法、届くの
か? まぁ試してみるか。
緑魔法……
と唱えようとしたところで、我の目に入ったのは、神樹さまに纏わりつく竹だった。あれれ?このままだと竹にも緑魔法かかっちゃう? でも待てよ? 今までやった緑魔法も、対象植物以外の植物には効き目はなかったよな…… とか考えてたら、我、再び地面に落下! Baiiiiiiin! Bain! Bain! Bain! Bain! Bain! Bain! Bain! Bain! 今度は地面にぶつかるときに角度がついていたので、辺りの崖にぶつかりながら、再び空へ向かいます! 峡谷を抜け出したところで神樹様を発見したので、そこ目がけて
緑魔法Lv.4 成長促進!
“プピピピピ”
ん? この音は前にも聞いたことがあるような・・・・・・
“緑魔法Lv.4を実行するには土壌に養分が足りません養分を補給してください ”
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと30!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと30!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと30!】
あーーー! 失敗してもカウントダウンが進む! やっぱりあそこ、栄養が足らない土地のようです! 土壌の栄養・・・・・・ シュタイルハングの村の近くの土は栄養たっぷりだったが、もう全部使っちゃったし・・・・・・ 養分か…… 神樹様の養分!
”私はもうすぐいなくなります。いなくなった後、しばらくあなたには赤い実を植えていただきたいのです。そのために赤い実と樹液を残してあります。それがなくなったら・・・私の亡骸を燃やしていただきたいのです”
アシアティカの先代神樹さまの遺言を思い出した!
”そうです、私の燃え殻が残ります。それをあなたの土魔法でまぜていただきます。そのあと、一番初めに芽吹いた種がありますよね。あれを今いる場所に緑魔法で植え替えていただきたいのです。あれにはあなたの魔法と私の亡骸を使って元の私のように大きくなってほしいのです。お願いできます。私の最後
の願いです・・・”
神樹さまの体でできたものは、燃やして次代の神樹さまの肥しにした! 我、神樹様が作った背負子を持っているではないか! 我、背負子をおえっと吐き出して…… 落下する背負子に火を浴びせる。
火魔法Lv.5火炎放射!
背負子は一瞬にして燃え尽き、灰になって落下していった…… 神樹さまの形見のようなものだったが…… もったいないが、マルス・プミラの種の繁栄と思えば神樹様も許してくれるだろう…… 風に巻かれてチリジリになるのは許されない! 燃やした辺りを空気壁で包み、風魔法Lv.7下降気流(ダウンドラ
フト)で葉っぱがすっかり抜け落ちたグラニーラムゼースミスの神樹さまのところへ送り届けた。
お読みいただきありがとうございます。
これから続きを書くのですが、、、書いちゃ消し書いちゃ消し・・・・・・
そして投稿したら誤字がある。




